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脱硫措置は非科学的である。
硫黄酸化物は火山から大量に噴出される。人間活動の比ではない。また大気容積は法外に大きい。排出したところで大量の空気に希釈されるため影響は出ない。
硫黄そのものは生物に必須の元素である。硫黄酸化物は雨に溶けて短期間で植物に取り込まれる。気にする必要はない。そもそも人間の体内に何億もの硫黄原子は含まれている。
だから工場からの硫黄酸化物も大気排出してよい。今でも脱硫装置の後ろからはわずかに硫黄酸化物は出る。希釈のために高い煙突を立てて、その濃度以下まで希釈して排出すればよい。
科学カルトがそう言い出したら馬鹿にされるだろう。公害防止の歴史や大気汚染防止の枠組みを無視している。そもそも法はそれを許さない。
だが、お理工さんたちはトリチウム水でそれを言っている。曰く自然界で大量生成される。半減期は短い。人間の体内からもすぐに出ていく。そもそも体の中に何ベクレルあると思っている。そう言い出している。
だが、原発からの排出物である。それを全く無視している。排出物を垂れ流しにすることは許されない。その仕組みがある。
彼らのいうことは不法投棄業者の逃げでしかない。あるいはその主張を認めるものだ。「自然で枯れ木は何トン出ると思っているのか?」とうそぶいて建築廃木材を捨てる行為を肯定するのがお理工さんである。
あるいは、糞尿の海洋投棄と並べてもよい。魚介類も排出する。あるいは青潮や赤潮での死骸も生まれる。都市から出る糞尿はそれらのBOD,CODからすれば微々たる量である。また、糞尿を捨てたところで害は少ない。昔はそうしていたし、今でも沿岸から50キロ離れれば船舶はそうできる。だから糞尿は海洋投棄してもよい。
連中のいうトリチウム海洋投棄肯定はそれと同じだ。希釈すれば深刻な影響は出ない。だからそうするべきというなら、糞尿やゴミや生態系に影響を与えない危険物の海洋投棄も同様に主張すべきだろう。
彼らは糞尿投棄はいわない。非難されるからではない。糞尿や危険物の海洋投棄を主張するのは非常識だと認識しているからだ。
しかし、同時に問題の構造がわかっていない。トリチウムの海洋投棄を禁じるのは糞尿や危険物投棄を禁じる、あるいは硫黄酸化物の大気放出を認めないことと同じ論理である。科学でOKでも社会はNGの行為はいくらでもある。
その点で世間知らずである。あるいは社会がどのような仕組みになっているかを知らない。
本来は理系は文系的価値観と対立するものではない。
だが、お理工さんはそれがわからない。その点では理系でも二流以下である。実際に原子力擁護、航空宇宙マニアの類をみればよい。大好きな原子力、航空技術、宇宙開発に携われない程度の自称原子力航空宇宙クラスターに満ちている。それらの産業も経済性の原則や公害等社会とのすり合わせが必要なことも理解できていないボンクラばかりでしかない。
まー、だいたい風評被害じゃないよね。実際にトリチウム水が排出されるのだから。トリチウム水を排出した場合に水産物が売れなくなる。それを風評といっている。だが、そこにはトリチウム水排出という原因がある。明らかに負のプレミアムとなる。だから風評被害じゃないね。
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