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擁護者においては原発は絶対擁護の対象なのだろう。一円も貰えないだろうに国民の敵、人類の敵である迷惑施設を守るのはゴクローさんとしか言いようがない。
その擁護はしばしばアクロバティックである。例えば、今回の泊原発における外部電源喪失なら「非常用発電機は非・常用である」といった詭弁だ。
これは大貫剛さんの主張である。

■ 「常用しない発電機」なら「予備発」だよね
だが、それは明らかな詐術である。
まず、常用しない発動機・発電機は非常用とは呼ばない。「必要な時だけ起動して使う(非・常用)」(大貫)と平時的な切り替え運転に用いる機材なら番号を付す、あるいは予備発動機あるいは予備発電機と呼ぶ。
「『必要な時だけ起動して使う』」(大貫)でも輪番や負荷に応じた運転ならいずれも主機械である。その際には1234…号機とつける。「(非・常用)」(大貫)とはいわない。
日常的に使わない状態なら普通は予備発と名付ける。「常用しない」といった意味で「『必要な時だけ起動して使う』」(大貫)なら、機材はそう名付けられる。
非常用は緊急用だ。生命や財産に損害を及ぼす、そのような緊急かつ危険性が伴う事態に用いる機材につける。「普段から使う(常用)のではなく必要な時だけ起動して使う(非・常用)という意味」(大貫)ではない。
もし「(非・常用)という意味」(大貫)なら、非緊急時使用の例を示せばよい。動作確認や訓練を除けば緊急事態だけだ。普段から
常用機材の代わりに原発保安の電力を非常用ディーゼル発電機(原子力規制庁もこの語を使っている)に委ねていない。
■ 原子力災害で非常事態になっても「常態ではないだけ」というのだろう
その上で非常事態の語義も変えようと試みている。「『非常事態』だって『常とは異なる状態』なのだから、ヤバかったり命に関わったりするような状況とは限らない。」(大貫)がそれだ。
だが、非常の語においては、緊急性や危険性を伴わない用例はない。「非常通信」「非常放送」「非常階段」「非常運転」の語の示すとおりである。
非常事態においても同じだ。例えば「国家非常事態」は「『常とは異なる状態』なのだから、ヤバかったり命に関わったりするような状況とは限らない。」(大貫)だろうか? そういうことだ。
■ 「常とは異なる状態(大貫)」は異常であって非常じゃないよね
そもそも「非常事態」は「『常とは異なる状態』」(大貫)ではない。それは「異常」である。
非常と以上の違いはこれは「非常信号」と「異常信号」の違いを考えればよい。非常には緊急性、危険性の含意がある。
また「非」には不正を糺す、糾弾する意味もある。倫理も含め正道から外れる、排他となる反対概念を意味する「非ざる」と単なる除外を示す「異なる」とは違う。つまりは「非常事態」は平穏安全を含むめた正道としての常態が観念されている。その上で「常態に非ざる」つまり「安全ではない」といった意味も伴う
「ヤバかったり命に関わったりするような状況とは限らない。」(大貫)はそれを弁えていない。「限らない」(大貫)と逃げを打っているつもりなのだろう。だが、正道を外れる、非道にある、その字義からする「非」である。「ヤバかったり命に関わったりするような状況」にしか使わないのが「非常事態」ということだ。
その擁護はしばしばアクロバティックである。例えば、今回の泊原発における外部電源喪失なら「非常用発電機は非・常用である」といった詭弁だ。
これは大貫剛さんの主張である。

大貫剛@ohnuki_tsuyoshi
非常用発電機ってのは「これを使うときはヤバいときだぞ、ヤバいとき以外は使わないぞ」という意味ではなく、普段から使う(常用)のではなく必要な時だけ起動して使う(非・常用)という意味なんだけどなあ。
https://twitter.com/ohnuki_tsuyoshi/status/1037926898968346625
大貫剛@ohnuki_tsuyoshi
そもそも「非常事態」だって「常とは異なる状態」なのだから、ヤバかったり命に関わったりするような状況とは限らない。負担とは違うことをするのが「非常」。聞いただけで不安スイッチを入れるような条件反射をするのは間違ってる。
https://twitter.com/ohnuki_tsuyoshi/status/1037927418168729600
大貫剛@ohnuki_tsuyoshi
「常用発電機」というような言葉の使い方はべつに珍しくなくて、電力が来ない場所での自家発電とか、熱源が必要な場所で発電機を熱源として使えば電力を買うより安くなる場合なんかに使われる。
https://twitter.com/ohnuki_tsuyoshi/status/1037928866801565696
■ 「常用しない発電機」なら「予備発」だよね
だが、それは明らかな詐術である。
まず、常用しない発動機・発電機は非常用とは呼ばない。「必要な時だけ起動して使う(非・常用)」(大貫)と平時的な切り替え運転に用いる機材なら番号を付す、あるいは予備発動機あるいは予備発電機と呼ぶ。
「『必要な時だけ起動して使う』」(大貫)でも輪番や負荷に応じた運転ならいずれも主機械である。その際には1234…号機とつける。「(非・常用)」(大貫)とはいわない。
日常的に使わない状態なら普通は予備発と名付ける。「常用しない」といった意味で「『必要な時だけ起動して使う』」(大貫)なら、機材はそう名付けられる。
非常用は緊急用だ。生命や財産に損害を及ぼす、そのような緊急かつ危険性が伴う事態に用いる機材につける。「普段から使う(常用)のではなく必要な時だけ起動して使う(非・常用)という意味」(大貫)ではない。
もし「(非・常用)という意味」(大貫)なら、非緊急時使用の例を示せばよい。動作確認や訓練を除けば緊急事態だけだ。普段から
常用機材の代わりに原発保安の電力を非常用ディーゼル発電機(原子力規制庁もこの語を使っている)に委ねていない。
■ 原子力災害で非常事態になっても「常態ではないだけ」というのだろう
その上で非常事態の語義も変えようと試みている。「『非常事態』だって『常とは異なる状態』なのだから、ヤバかったり命に関わったりするような状況とは限らない。」(大貫)がそれだ。
だが、非常の語においては、緊急性や危険性を伴わない用例はない。「非常通信」「非常放送」「非常階段」「非常運転」の語の示すとおりである。
非常事態においても同じだ。例えば「国家非常事態」は「『常とは異なる状態』なのだから、ヤバかったり命に関わったりするような状況とは限らない。」(大貫)だろうか? そういうことだ。
■ 「常とは異なる状態(大貫)」は異常であって非常じゃないよね
そもそも「非常事態」は「『常とは異なる状態』」(大貫)ではない。それは「異常」である。
非常と以上の違いはこれは「非常信号」と「異常信号」の違いを考えればよい。非常には緊急性、危険性の含意がある。
また「非」には不正を糺す、糾弾する意味もある。倫理も含め正道から外れる、排他となる反対概念を意味する「非ざる」と単なる除外を示す「異なる」とは違う。つまりは「非常事態」は平穏安全を含むめた正道としての常態が観念されている。その上で「常態に非ざる」つまり「安全ではない」といった意味も伴う
「ヤバかったり命に関わったりするような状況とは限らない。」(大貫)はそれを弁えていない。「限らない」(大貫)と逃げを打っているつもりなのだろう。だが、正道を外れる、非道にある、その字義からする「非」である。「ヤバかったり命に関わったりするような状況」にしか使わないのが「非常事態」ということだ。
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