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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

→ サークルMS「隅田金属」
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2018.11
29
CM:6
TB:0
11:53
Category : 未分類
 エレベータの設置は各種の基準で決まっている。だから不要認定できない。これは自衛隊施設でも同じ。だいたい90年代以降の建物で4階建より高い建物ならどこでも設置されている。隊舎でもそうだ。

 その点で「民主党が自衛隊隊舎のエレベータを撤去させた」は疑わしい。

副赤@転職活動中@ATOR86
てゆーか民◯党[民主党]のJ[自衛隊]関係の無駄遣いで分かりやすいのがアレよ。エレベーターの廃止。
図面引くどころか着工まで行ってた隊舎のエレベーターを「不要」と認定して土壇場でキャンセル、違約金と設計変更で却って高くついたってゆー。
しかもコレ全国の駐屯地でやらかしたんだぜ。
https://twitter.com/ATOR86/status/1066888077623226368

副赤@転職活動中@ATOR86
駐屯地祭なんかで隊舎の中に入る機会があったら、1階エントランスの中央に天井までぶち抜きの吹き抜けがあるか探してみよう。
それが「本来ならエレベーターが入る予定だったスペース」だ。
https://twitter.com/ATOR86/status/1066890958367649792



■ おかしな点がいっぱい

 この話はおかしなところがいっぱいある。

 まず「政党はそんな事は言わない」ことだ。そもそも政府のレベルでも一般的な隊舎庁舎の中身までは文句は言わない。

 しかも予算は成立している。その額にエレベータが入っていて、金額が足りていれば作るだけの話である。


■ エレベータシャフトは残る

 また、発言と実際の構造の平仄が合わない。

 具体的にはこの部分だ。「図面引くどころか着工まで行ってた隊舎のエレベーターを『不要』と認定して土壇場でキャンセル」と「隊舎の中に[中略]1階エントランスの中央に天井までぶち抜きの吹き抜けが[中略]『本来ならエレベーターが入る予定だったスペース』だ。」とある。

 当然ながら建築工事は設備に先行する。しかもエレベータ・シャフトは構造である。構造計算レベルから入っている。

 それを「土壇場でキャンセル」して「天井までぶち抜きの吹き抜け」にはできない。吹き抜けは最初から吹き抜けで作られる。ちなみにそれも価格に反映している。吹き抜けは高くつくのだ。


■ 隊舎建設は年に1件あるかどうか

 そして隊舎建設数もおかしい。発言では「土壇場でキャンセル」を「全国の駐屯地でやらかした」とされている。

 だが、隊舎建設は陸海空自衛隊を横断して年1件あるかないかだ。平成初期に一気に更新したので老朽更新はあまりない。また営内者が減っているのでその新しい隊舎も空いている。古い隊舎を廃止しても空き部屋に引っ越すだけで良い。まずは新しい隊舎は建てる必要はない。

 その点で「全国の駐屯地でやらか」(副赤@転職活動中@ATOR86)すのは不可能だ。


■ なんでも民主党のせいにしようとする

 まずはなんでも民主党のせいにしようとするアレだ。

 その上でいえば、信じるヤツもどうかしている。「1,327件のリツイート 1,105件のいいね」はまずはフシアナ東京の類なのだろう。
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2018.11
29
CM:5
TB:0
11:14
Category : 未分類
 ミリタリー売りの女性声優(有名じゃない方)がミリヲタ向けにやってるイベントがあるのだけれども。前々から「何かに似ている」とモヤモヤしていたのだがフト気づいた。若い根っこの会だ。

 グルみたいなのが集団就職でさびしんぼだった人畜無害な善男善女を集めてハイキングとかやってたアレだ。

 その「グル」がミリタリー売りの声優で、「集団就職&さびしんぼ&人畜無害&善男善女」が養分の自己表現できないおっさんミリヲタ。そうみるとしっくり来る。やってるのもバスツアーでウイスキー蒸留所周りとか、まー70年代の若い根っこの会のやってたようなイベントでしょ。

 ただ違う点は商業イベントなんだよねえ。今でいうNPOで一応は政治から距離をおいているスタンスだった若い根っこの会とは違う。その点でホントに客は養分だなと。

 ただ、末路はおそらく同じだ。集団就職組がそうであったようにミリヲタ商売も養分もそのまま老いていくのだろう。なんつーか、金を取るイベンターの声優も容姿衰え、くっついている養分ミリヲタも頭髪寂しくなり簪に耐えなくなる感じ。

 今でもすでにそうなっているけど。なによりどっちも時代というか社会に取り残されている感じで「うーん」っといった印象しかない。

 まあ、集金システムも養分も水準以下なダメな感じがね。自分に自信があればそうしないだろうと。本筋の声優商売に自信がありゃ流鏑馬で客引きとかしないだろうし、養分も養分で消費でしか自己表現出来ない感じがねえ。
2018.11
25
CM:10
TB:0
23:00
Category : 未分類
 松尾芳郎 さんの 「空自次期戦闘機『F-3』、2025年の初飛行なるか」*1は不思議な記事だ。記事は国産戦闘機開発の実現可能性を論じている。それでいながらコスト検討がどこにも書いていないためだ。

 それは「まとめ」に尽きている。
新戦闘機「F-3」に関わる要素技術は、ここに述べたようにほぼ予定通り進捗している。しかし実用機を完成し、量産態勢を軌道に乗せるまでには、これまでにも増して大変な努力と資金が必要となる。2019年から始まる「次期中期防」でどのような判断が下されるのか注目したい。
http://tokyoexpress.info/2018/11/24/空自次期戦闘機「f-3」、2025年の初飛行なるか/

「予定通りに進捗している」(松尾)と実現の見込みを強調しながら、必須の要素であるコストに関しては「これまでにも増して大変な努力と資金が必要となる。」(松尾)だけしかない。

 つまりはコストも勘案すれば実現可能性は低い。それを秘した記事だということである。

 もちろん仕方がない部分がある。商業記事としての要求から「国産機に見込みがあるよ」と書かざるを得なければそうするしかない。

 その点で「これまでにも増して大変な努力と資金が必要となる。」(松尾)とは「本気にするなよ」ということだ。


■ 「コスト面の検討がない」ことを見抜けない人々

 だが、その含意を理解できない人々がいる。自称軍クラのみなさんだ。

 例えば、次の発言である。
木曽路のエトランゼ@トム猫教団の宣教師@fightin_dog
事実を基に書けばこういう記事ができるのになぁ…
空自次期戦闘機「F-3」、2025年の初飛行なるか
https://twitter.com/fightin_dog/status/1066232325816561665


Yuuno@C952日目西む30b@Yuuno_G4312
無料なのに綺麗にまとまっている良い記事ですねこれ。
何より偏向的な書き方になっていないのは好感。というより本来偏向的になってはいけないような。
空自次期戦闘機「F-3」、2025年の初飛行なるか
https://twitter.com/Yuuno_G4312/status/1066376016266854400


 一言でいえば無邪気だ。「事実を基に書けば」(木曽路のエトランゼ)と書いているが、コスト面について何も事実を書いていない不思議に気づかないのは不思議なものだ。また「偏向的な書き方になっていないのは好感。というより本来偏向的になってはいけないような。」(Yuuno)もそうだ。記事は国産戦闘機が大好きな子に特化した糖衣錠記事である。その点で偏向大差ないことに気づいていない。


■ 「この誉エンジンさえ完成すれば」

 その上でいえば、松尾さんの記事は全てが順調に行く前提に立っている。そこに開発上のつまづきや遅延が発生するリスクは触れていない。まずは「名古屋リニアは2027年に完成する」「2050年までに核融合発電は実用化される」と同じ体裁をとっている。

 特にエンジンがコケたら計画は全部コケる。国産戦闘機の話は全部国産エンジンを前提として話されている。それがコケればオシマイだ。特に戦闘機開発開始後は目も当てれない話となる。

 あるいは腹痛エンジンとなっても同じだ。性能は出ないわ稼働率は低いわといった機体となるリスクを含有している。

 しかし、それには触れていない。これも商業記事であるためだ。「国産機は可能である」と想定読者の国産機大好きっ子に夢見心地になってもらう上で邪魔だから触れていない。


 だが、国産戦闘機をヨイショする連中はそれに気づいていない。実用エンジンが性能を達成すると信じ切っている。それでニヨニヨしている。

 まずは昭和17年ころと同じである。「この誉エンジンはスリムかつハイパワーでありり2000馬力出る」「だから新型戦闘機は米軍戦闘機に匹敵する戦闘機になる」と有頂天だ。

 だが、エンジン不調となるとどうしようもない。「地上で動かないF-3なんかよりもF-15の方がマシ」ということになる。

 それを読み解けないあたりでも無邪気な子は気の毒なものだ。


■ 日本の技術はホントに「世界一」なのかね

 (自称)軍クラの人たちは気づくべきとこをに気づいていない。

 そのような部分は他にもある。その一つは松尾さんの記事中にある「世界一」を連発している部分であり、その含意である。
③ 世界一の素材技術を使い、高い電波吸収性を持つSi-Carbide繊維で機体構造を製作、高いステルス性設計、高い電波遮蔽性を持つプラズマTV用電磁シールドをキャノピーに採用する。

④ 世界一の半導体技術で、次世代型ハイパワー・レーダであるGaN半導体素子基盤を使うAESAレーダーを搭載する。これもすでにF-2戦闘機、“あきずき”、“ひゅうが”など以降の新造護衛艦に採用済みである。

⑤ 世界一の耐熱材料技術で次世代高出力スリム・エンジンを搭載する。IHI社開発の「XF9-1」試作1号が2018年に推力33,000 lbsの最大出力運転に成功、6月末に防衛省に納入されている。


「世界一の素材技術」「世界一の半導体技術」「世界一の耐熱材料技術」とある。これは「技術研究本部(現在の防衛装備庁)が作成した「将来戦闘機の関する研究開発ビジョン〜将来の戦闘機に必要な技術〜」と題する報告」(松尾)から引いたとしている。

 これも「防衛装備庁がそう言っている」といった逃げと見るべきだろう。素材も半導体も耐熱材料も世界一とは言い切れない立場にあるためだ。いずれも昔は生産技術は世界一を誇っていた。だが開発技術で世界一とはジャパンアズナンバラワンの時代も言っていなかった。

 これも大きく見れば国産戦闘機を持ち上げる上での修飾である。「防衛当局がそう言っているから騙されてそう書いとくか」程度である。

 だが、国産機が大好きなキッズたちはそれに気づいていない。そして「事実を基に書けば」(木曽路のエトランゼ)と事実認定している。いまだに本気でジャパン・アズ・ナンバーワンと信じているのだろう。


■ データベースなしでESMができるのだろうか?

 そして、もう一つはEWについての紹介である。(自称)軍クラの皆さんはそこでも気づくべきところに気づいていない。

 松尾さんの記事では「先進RF自己防御システム」として
「敵ステルス機や敵ミサイルから自機を守る[中略]RFセンサー・システムである。機体表面のほぼ全周に張り巡らされたESM(electronic support measures)あるいはECM (electronic counter measures)アンテナを使い、敵ミサイルの発射する電磁波を瞬時に受信・捕捉、直ちに対抗電磁波を発射、これを無力化するシステム。主翼前縁、胴体表面などにESM/ECMアンテナを組込み一体化して、機体全球方位を監視、カバーする。


 もちろん、日本人でもそういったハードは作れるかもしれない。それは単なる電子技術だからだ。

 だが、目標達成は困難である。「敵ミサイルの発射する電磁波を瞬時に受信・捕捉、直ちに対抗電磁波を発射、これを無力化」はまず無理だ。それにも気づかなければならない。

 なぜならデータベースを必要とするからだ。記事では、おそらく意図してそれも言及してない。「敵ミサイルの発射する電磁波」を知らなければ「敵ミサイルの発射」は判断できないしどのような「対抗電磁波を発射」*2するかも決められない。

 果たして、日本は主要な海外製ミサイルの電磁波スペクトラムを掌握しているのだろうか?

 まずはロクなものはない。米製空対空ミサイルは承知しているだろうが欧州製は怪しい、さらにロシア製や中国製、将来的にはインド製のミサイルやレーダの輻射電磁波スペクトラムの把握は相当に甘い。

 このあたりも記事はおそらく意図して既述していない。

 だが、(自称)軍クラはそれに気づかず「全てが事実である。反映されていない事実はない」と信じている。そして「事実を基に書けばこういう記事ができるのになぁ…」(木曽路のエトランゼ)と感じ入るのはお気の毒なものだ。



*1  松尾芳郎「空自次期戦闘機『F-3』、2025年の初飛行なるか」『Tokyo Express』2018年11月24日(TOKYO EXPRESS,2018)
   http://tokyoexpress.info/2018/11/24/空自次期戦闘機「f-3」、2025年の初飛行なるか/

*2  たぶん、受波した電磁波を時間軸とスペクトラムでオウム返しにするだけだ。だが、その方式は流行のパルスへのデジタルコード埋め込みに耐えるかは疑問だ。
2018.11
21
CM:4
TB:0
15:42
Category : 未分類
 子持ち昆布といった食品がある。昆布に数の子がくっついたアレだ。回転寿司やスーパーの半額寿司のタネでよく見かける。

 それをラジオでは倭のテイストで「縁起物である」と伝統的食品のように褒めちぎっていた。今朝のTBSラジオ、伊集院がやっているラジオででてくるTBSラジオ独自の通販番組での話だ。


■ 新しく作られた日本の伝統食品 子持ち昆布

 しかし、それは作られた縁起物である。しかも最近になって登場した食品だ。

 もともと日本の食品ではない。子持ち昆布ってアラスカン・ネイティブの料理の輸入だからだ。連中は米栂(北米材で米松じゃないやつ程度の意味)の枝で産卵場所に粗朶を作る。そして米栂の芽についた数の子をアザラシ脂から作った油で味付をして食べていたものだ。

 それを数の子飢饉になった日本人が飛びついた。数の子供給源を探し求めてアラスカに到達し、そこでクリンギット族の数の子食品に気づいて輸入したものだ。


■ 逆にクリンギットはワサビ醤油で食べるようになった

 これは最新の『VESTA』に掲載された濱田信吾さんの記事による。「北米先住民から学ぶサステイナブルな魚卵食文化」で紹介されている。ちなみに『VESTA』は味の素が文化助成事業で出している雑誌である。*

 なお、記事で興味深い点はクリンギットへの日本的調味の浸透である。昔はアザラシ脂の調味が今ではワサビ醤油で味付けするクリンギットの例を挙げている。

 いずれにせよ子持ち昆布は新しい食品である。記憶をたどっても昭和の
御聖代にはなかった。実際は平成になってから登場した食品である。海洋新秩序との関連もあるのだろう。

 その点で、「縁起がいい」はともかく「日本の伝統である」は違った話だ。「捕鯨は日本の文化」だとか「鯨肉は日本人にとって伝統食」みたいな胡乱な話でしかない。



* 濱田信吾「北米先住民から学ぶサステイナブルな魚卵食文化」『VESTA』(112)(味の素食の文化センター,2018.Aut)pp.48-51.
2018.11
16
CM:21
TB:0
11:29
Category : 未分類
中国製戦闘機を買うメリットとは」が公表されました。気に入りの中身です。

 先月の『軍事研究』で主張した内容を簡易に書き直したものです。作者によりリライトしていること。今月号がでたこと。詳しくは先月号を買えとつけておいてこないだ提出しました。


■ 最大の利点は低コスト

 JF-17を買えば戦闘機数の問題はまず解決するわけなんですよね。前はMIG-21の後継を狙うJL-9あたりかなと思ってましたけどJF-17だと性能が格段に向上すると。

 一番いいのは、一番低いグレードのJF-17をそのまま使うことです。

 改修はいくらでも考えつきます。機関砲(23→20)とか、レーダ(南京→三菱)とか、JADGE連接とかリンクとか、エンジン(RD-93→F-414、寸法からすれば多分入る)とか、エアフレームのみ転用、製造権購入で再製作といったものです。

 でもそれは低価格という最大のメリットを殺す。通信機だけ載っけてそのままでしょうね。JF-17,FA-50,経国、JL-9をそのまま使うのが一番よろしい。あと「グリペンならともかく」とかいわれるだろうけど軽戦闘機側だけどローコストじゃないから合わない。


■ 金属製のF-2とか手に入れば良いんですけどね

 ローコスト機以外なら金属製のF-2ですか。安い上に整備がしやすくてよろしいでしょ。またF-15とF-2と同じで在庫エンジンが転用できる点でメリットがある。また長い航続距離も得られる。

 グレードはF-2以下でいいです。フライ・バイ。ライトじゃなくてフライ・バイ・ワイヤでいい。日本が要求する航続距離も複合材器材で燃料を稼ぐんじゃなくてハンプバックのA-4みたいに機体の上側にコンフォーマルタンク風をポン付けする。

 でもF-2のラインはとっくに閉まっているから非現実的かと。

 どっかにないですかね。F-2とほぼ同じレイアウトで同じエンジンを使っていて、操縦感覚そっくりで保守容易な西側系の金属製の軽戦闘機。

 まーそんな都合の良い飛行機があれば、米海軍がアグレッサーで使ったり、かのイスラエル辺りが買ってるでしょうけどね。
2018.11
11
CM:13
TB:0
14:44
Category : 未分類
 ゼロ戦の売却が記事になっている。サンスポ「日本人所有の唯一の零戦が海外流出へ」がそれだ。

 注目すべき点は、模造品であることを指摘する記述である。従来、ゼロ戦里帰りの寄付金事業では「回収したゼロ戦を修理した」といった前提があった。これはサンスポ記事にも痕跡が残っている。「石塚氏が所有している機体は、1943年に三菱で製造された零戦22型第3858号機。」の部分が該当する。

 だが、今回の記事ではその説明と矛盾する記述が続いている。「朽ち果てていた」機体を「ロシアでほとんどの部品をリバースエンジニアリング」して「新造」したとされているからだ。
同機はパプアニューギニアのラバウル付近で朽ち果てていたが、1970年代に米国のサンタモニカ航空博物館により回収。その後ロシアでほとんどの部品をリバースエンジニアリングにより、製造当時同様に新造して復元された。
https://www.sanspo.com/geino/news/20181110/sot18111017590007-n1.html


 日本国内で保存に手が挙がらない理由はおそらくこれである。

 なぜならゼロ戦に縁があるような組織にとって「本物ではない」ため食指は動かないためだ。


■ 三菱は自社製でなければ興味は持たない

 三菱は買わない。

 なぜなら自社製造の飛行機でなければ収蔵の興味は持たないからだ。ゼロ戦の実物であっても中島製でも難色を示す。

 その点で海外で作った模造機は対象外となる。ロシア海外で構造からゼロベースで作り「朽ち果てた」飛行機からとってきたアクセサリー、状況からすれば飛行に影響しない部材を申し訳程度につけたゼロ戦は興味を持たない。

 つまり三菱は手をあげないということだ。


■ 博物館はオリジナルでなければ金は出さない

 公的な博物館はさらに厳しい。

 なぜなら収蔵品に関してはオリジナリティが最優先される。そして飛行可能であるかどうかは二の次以下とする。美術品や歴史資料とすれば復元機は贋作である。それが真筆よりも上手にできていても何の価値もない。

 また、支出上の妥当性も問われる。オリジナルの美術品、工芸品ならプレミアムをつけた値段も正当化できる。ゴッホの『ひまわり』なら価格構成上での美術的名声、作家としての希少性にも支出できる。だが、そうでなければ製造原価や利潤率、取得経費の世界となる。そしてゼロ戦模造機は後者である。

 その点でも復元機蒐集には手が挙がらない。

 これは飛行場に併設される見世物博物館でも同じだ。迷惑施設につける自治体ハコモノ博物館でも価格は厳しい。展示資料として飛行可能な模造機を買うなら、やはり製造原価や利潤率、取得経費、残り寿命を加味した残価値を詰めなければならない。

 実際には価格構成が不明瞭なので「直接ロシアの飛行機メーカーに発注しろ」で終わる。実際に、10年くらい前には「ロシアの模造機メーカーは大戦機はだいたい2億円程度で製作してくれる」という話があった。それからすれば2億円だろう。


■ 防衛省は最初から買わない

 防衛省はさらに買わない。収蔵品に関しては国への無料譲渡を基本とするからだ。

 これは「防衛省が資料館収蔵品を買ったことがあるか?」を思い起こせばよい。基本は防衛省が持っていた装備を展示するだけ。防衛省以外が持っている資料についても原則寄付である。おそらく、できる限界は個人や企業の収蔵品を「預かる」あたりである。

 その上でのべれば、仮に購入があるとしても支出上の妥当性も問われる。防衛省は国そのものである。東博、科博といった独立行政法人よりもさらに厳格である。しかも防衛行政に資する必要や効果も説明しなければならない。


■ 飛行可能も価値はない

 以上がゼロ戦保存に手が挙がらない理由である。「朽ち果てていた」機体を「ロシアでほとんどの部品をリバースエンジニアリング」して「新造」した飛行機は誰も相手にしないということだ。

 もともと日本では「飛行可能」は価値を持たない。土地狭隘でありそんなものを置いておく飛行場もない。また落ちたらどうするといった問題も生まれる。金儲けのために人口密集地を飛ばそうとするだろう。だがそれは自分たちの利益のために都市住民に危険を与える行為である。外部負経済である。

 まずは売れるほうがおかしいということだ。

 その上で指摘すれば「日本でゼロ戦を維持するから寄付をしてくれ」とやったことへの説明もいる。これは以前に書いたため繰り返さない。リンクを下に置く。

・ 「売却するとき面倒だろうね」
・ 「日本国内で維持するからと頭下げて寄付受けをしたゼロ戦で売却益がでたら面白いよね」
2018.11
11
CM:4
TB:0
13:46
Category : 未分類
 作業中にYOUTUBEでデレマスの動画みていたのだが。

 ふと、木村夏樹のピアスにネオジム磁石をつけて取れなくなった話は行けるのではないかとおもった。

 宴会で興が乗って、一条春菜のメガネホルダー(服にフックをつけるやつ)用の強力磁石、N52どころか-500℃とかIQ2000みたいなN300とか500クラスを耳ピアスにつける。そこでメガネを吊り下げておどるのだが、宴会が終わって取ろうとしても強力すぎて取れない。そこで興が冷めて大事件になる。

 無理やり引っ張ってもピアス穴から血が出てやめてくれになる。油をつけてみたりしても駄目、爪切りでピアスを切断しようとしても磁石が工具について駄目。爪ヤスリでギコギコ切断しようとするとうるさくて耐え難いと泣き出す。

 大陸民族アナスタシアが「耳が取れても生きていけます、ロシアでは普通」といって耳ごと引き離す提案をする。「オマエそれは授業でやったばかりの『徒然草』の鼎かつぎだろ」と否定される。

 で、医者に行くのだが「どうしてこうなったのですか?」と聞かれて、「たまたま横になったらそこに磁石があって」と「たまたま座ったところに・・・スポッと」みたいな話をして赤面する話。
2018.11
09
CM:3
TB:0
01:29
Category : 未分類
 「日本人の科学リテラシーが低い」とはパワーワードである。「科学リテラシーが低い」から「似非科学が人気を得てしまう」と結論付けるのはなかなかである。

おーひら‏ @tohdakumiko
日本人の科学リテラシーが低い理由について、左巻健男が「学校の理科教育が、「大人になってからも科学を学びたい」という意欲の促進に失敗しているからだ」と言っているが、その通りと思う。「大人の社会科見学」に加えて、「大人の理科実験」も観光に組み込むなどエンタメ化できないかと思う。
https://twitter.com/tohdakumiko/status/1059636266541580289


おーひら‏ @tohdakumiko
なるほど、似非科学が人気を得てしまうのは、それが「楽しくて分かりやすいから」ではないかなと思い至る。“ステキ”なコミュニティにも入れるし。
https://twitter.com/tohdakumiko/status/1059950205943058433



■ 「科学リテラシー」とやらの中身はなにか

 だが、その科学リテラシーとはなんだろうか?

 「左巻健男によると」「似非科学が人気を得てしまう」そのような記述からすると残念な匂いしかしない。

 表層的な「科学的にはアリエナイ」のアレだ。反反原発の「100ミリシーベルト以下は危険がない」やエセ科学批判である自然食品への反発のたぐいである。

 言い方を変えれば「レントゲンに写ってないから病気じゃない」と言い出すヘボ医者の理解と同じ臭いしか見えない。「放射線測定器の検出限界だから被害はアリエナイ」とか、「有意な相関が見られないから因果関係を認めない」ようなものだ。


■ 自分たちの(通俗的)科学的常識なんだろうね

 その評価尺度も案外に狭隘に見える。自分たちの興味の範囲内で知っている知識くらいなものだろう。エセ科学批判で威張っている連中の評価尺度はそのようなものだ。

 だが、それは結構な間違いがある。エセ科学批判は自然科学や工学そのものでの理解としても結構主張として間違えている。広くといって社会との関係でも、人文科学や社会科学の方面からすれば噴飯な主張も多い。

 前者は、まずは19世紀の「細菌が病気を起こす」を教条としたリテラシーに似ている。ヘボ医者レントゲンの例なら「細菌が見つからないから病気じゃない」だ。「細菌が病気を起こす」先生がウイルスの存在まで想いは至らないから「タバコモザイク病は細菌がないから伝染病ではない」と言い出す。ビタミンの概念は「細菌が病気を起こす」主義では受容できないから片端から否定する。

 今の「日本人には科学リテラシーがない」先生に含有される、科学的な知識・常識はそのようなものだ。特に原子力、航空宇宙開発のような巨大科学のポジショントーク的な科学的知見に偏した知識ばかりである。だから「100ミリシーベルト居住域と病気の発生率の相関係数は0.49だから相関はない、だから詐病」といいだす残念になる。


■ 「下水処理場の処理水は飲める」「だから飲め」のアレ

 後者は自然科学・工学だけを評価軸とする誤りである。

 「下水処理場の処理水は飲める」は科学的事実だろう。だが「それを飲め」と言い出すのはアレだ。「宇宙飛行士は飲んでいるのにオマエは飲めないというのか」と言い出すのが、今の「日本人には科学リテラシーがない」だ。

 「『食べて応援』を否定するのか」はそんなものだ。産地や食品次第の部分はあるが実際にはほとんど問題はない。だが、不安感を許さない。「食べないのは非科学的」といった非国民的非難はどうかしている。

 その点で狂信にしかみえない。「科学リテラシー」とは科学真理教への帰依である。あるいは神信心の強さの表明競争である。そうとしか見えない。
2018.11
04
CM:1
TB:0
05:28
Category : 未分類
 1967年のTVドラマ『遊撃戦』と1978年の映画『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』は構図的に相似である。桂林飛行場の燃料庫攻撃と都市帝国の機関室攻撃は全く同じ構図である。

 これは以前にも述べたとおりだ。だが、以前に述べたモチーフと役割分担の類似に加え、援助者の存在でも両者は重なると気付き再び書き記すものだ。
 

■ 敵内部への攻撃
 第一はモチーフが類似している。内部にある弱点を突く点だ。

 『遊撃戦』は地中式燃料庫を爆破する。物語はB29による九州爆撃の根拠地、桂林飛行場の弱点として山をくり抜いた地中式燃料庫をが設定されている。黒田兵曹長が指揮を取る日本軍遊撃隊は燃料庫に突入して爆破を行う。多分、最初の構想は弾薬庫だが爆弾は裸火では爆発しない。だから不自然ながら燃料庫としたものだ。

 『愛の戦士たち』は白色彗星内部の機関室が目標である。これは『ヤマト2』と同じ。敵戦闘機の出入口から侵入し白兵戦を挑む。動力源に爆弾を据え付け都市帝国を機能停止に追い込み破壊する。

 両者は類型としては同じである。あるいは『ナバロンの要塞』が起源かもしれないが、両者の類似よりは離れている。


■ 役割分担
 第二はキャラの行動である。これは酷似している。

 『遊撃戦』はのメンバーは黒田兵曹長、上野兵長、三浦上等兵、中西一等兵、渡一等兵である。

 『愛の戦士たち』は古代、加藤、斉藤、真田がそれに相当する。

 行動ではうち三者が重なる。上野(軽機)と加藤(コスモタイガー)は脱出口を確保する。そしてどちらも脱出時には事切れている。三浦(燃料庫)と斉藤(機関室)は破壊場所の確保、燃料庫と機関室入口を守る。破壊作業が終わるまで敵警衛と戦い、ともに立ち往生する。中西と真田は破壊作業を担当する。


■ 援助者も似る
 第三は援助者の存在である。符号はやや弱いものの同じ役割を果たす登場人物が登場する。これは以前には気づかなかったものだ。

 まず、黒田・古代を導く存在がある。安倍(陸軍)大尉と土方艦長がそれだ。どちらも未成熟な部隊を取りまとめる立場にあり、いずれも中途死亡する。

 また、弱点を知らせる援助者もいる。『遊撃戦』では東亜同文学院出身の特務、『愛の戦士たち』でのデスラーがそれだ。前者は第一話で死亡するが、彼のもたらした情報は同窓の渡一等兵により地下燃料庫への突入経路であることが判明する。あるいは、最終回前回での曹長もそれに加えてもいいかもしれない。遊撃隊の桂林飛行場突入を援護したためだ。


■ 換骨奪胎といってよい
 これらの点からすればまずは全体構造とモチーフは同じである。

 その点で換骨奪胎といってよい。そもそもの構図も同じだ。「敵本拠地を破壊するために旅立つ、そして破壊に成功する」話である。「謎情報を確かめに行く」話も同じ。しかも最初は謎のメッセージを受ける点も同じ。脱走の形で旅に出る形も同じ。土方を拾う話も『遊撃戦』で一人生き残った日本軍と接触する2話、「居残り軍曹」と「老兵は死なず」と同じだ。

 両者の差異は本質的差ではない。大林太良による世界各地の海幸彦山幸彦型神話での類型紹介でのバージョン違いのようなものだ。なくしたのは針ではなく猟犬である、舞台は海での漁労ではなく山での狩猟である程度の差だ。

 まずは、ヤマトの二作目を作る時に「『遊撃戦』の構造やモチーフをそのまま使おう」という話としたのだろう。もちろん、それは違法性はない。『七人の侍』から『荒野の七人』を作るようなものである。あるいは『隠し砦の三悪人』からR2-D2とC-3POを抽出したのと同じだ。差し支えはない。

2018.11
02
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3日目 月曜日 東 S-14a  隅田金属です

サークルカットをみたら「海自新空母は6万トンを超えるか」と書いてあったので
その線にそった本を作ります、書けなかったら「諸星きらりは菩薩である」で

パンフは、まあ、今思いつくままなら「日華事変でのA2ADとか」かなあと
1932年の一二八で日本との衝突必至を覚悟した蒋介石は海空軍力整備を決意するが
それはいまようにいうならA2ADであったといった中身ですというか、今そう考えました

本来が理屈っぽい話なんで沈崇晦さんとか閻海文さんとかの話が絡められるかというと自信ないけど




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