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フーシ派がサウジ軍に打撃を与えたと報道されている。「イエメンの親イラン勢力、サウジへ攻勢 過去最大の攻撃か」はそのような内容を伝えている。
そこに不思議はない。まずはガッツの差だ。エランの差といってもよい。暖衣飽食のサウジ・UAE軍はそれに劣る。しかも大義名分もない。フーシ派とは違いすぎる。
まずはベトナム戦争の構図そのものだ。あるいはイラン・イラク戦争である。サウジ・UAEは米式の最新装備を持つ。またF-15や誘導爆弾の類を大量投入した。それでも全く勝てていなかった。AK持ってサンダル履いているフーシ派をまったく圧倒できていない。
まずはフーシ派が勝つ。イエメンの内戦がどうなるかは置く。少なくともサウジ・UAE軍に対しては勝利する。
中東世界もサウジ・UAEの戦いを支持しない。
そもそも徳がない。経済封鎖で飢餓を引き起こしコレラを蔓延させた。また病院をも爆撃するような戦いである。人心は既にサウジとUAEに背いている。
スンニ派各国でもそう見られている。無名の師であり人道を欠く戦争とみなされている。イスラエルと戦わず貧しいイエメンに介入し女子供を殺している。*
サウジとUAEの国内も同じだ。まずUAEは疲弊している。2-3年前の段階で戦死者数は無視できない段階に至っている。おそらくはサウジも同じだ。国内は戦争を支持していない。
米国も基本的にはサウジは見捨てている。
かつては石油があったので面倒を見ていた。だが国際政治において石油や産油国の価値は急激に低下している。特に米国からすれば石油自給は達成されている。
今はただの金持ち国としかみていない。如何に武器を買わせるか。安全保障の提供と引き換えに投資や輸入の利益を与えさせるかだ。
そのうちサウジ・UAEはイエメンから叩き出される。あるいは今回のようなサウジ国内への浸透的侵攻への対処にせまられることとなるだろう。
* 以前に『宗教問題』で指摘されている。掲載誌は今は見つけられなかったがおそらくは以下の記事である。
内藤正典, 中田考「特別対談 揺れる中東、21世紀のイスラム世界は果たして誰が率いていくのか」『宗教問題』 25(白馬社,2019)pp.10-25.
そこに不思議はない。まずはガッツの差だ。エランの差といってもよい。暖衣飽食のサウジ・UAE軍はそれに劣る。しかも大義名分もない。フーシ派とは違いすぎる。
まずはベトナム戦争の構図そのものだ。あるいはイラン・イラク戦争である。サウジ・UAEは米式の最新装備を持つ。またF-15や誘導爆弾の類を大量投入した。それでも全く勝てていなかった。AK持ってサンダル履いているフーシ派をまったく圧倒できていない。
まずはフーシ派が勝つ。イエメンの内戦がどうなるかは置く。少なくともサウジ・UAE軍に対しては勝利する。
中東世界もサウジ・UAEの戦いを支持しない。
そもそも徳がない。経済封鎖で飢餓を引き起こしコレラを蔓延させた。また病院をも爆撃するような戦いである。人心は既にサウジとUAEに背いている。
スンニ派各国でもそう見られている。無名の師であり人道を欠く戦争とみなされている。イスラエルと戦わず貧しいイエメンに介入し女子供を殺している。*
サウジとUAEの国内も同じだ。まずUAEは疲弊している。2-3年前の段階で戦死者数は無視できない段階に至っている。おそらくはサウジも同じだ。国内は戦争を支持していない。
米国も基本的にはサウジは見捨てている。
かつては石油があったので面倒を見ていた。だが国際政治において石油や産油国の価値は急激に低下している。特に米国からすれば石油自給は達成されている。
今はただの金持ち国としかみていない。如何に武器を買わせるか。安全保障の提供と引き換えに投資や輸入の利益を与えさせるかだ。
そのうちサウジ・UAEはイエメンから叩き出される。あるいは今回のようなサウジ国内への浸透的侵攻への対処にせまられることとなるだろう。
* 以前に『宗教問題』で指摘されている。掲載誌は今は見つけられなかったがおそらくは以下の記事である。
内藤正典, 中田考「特別対談 揺れる中東、21世紀のイスラム世界は果たして誰が率いていくのか」『宗教問題』 25(白馬社,2019)pp.10-25.
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