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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2020.09
30
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Category : 未分類
 「無症状の市民に幅広くPCR検査をやるのがマズいわけ」なのだけれども。

 まずは相当に無理をしている。


■ 別にPCR検査をやっても損はない

 一つはPCR検査が有害と無効のスリ変えである。記事は「PCRの増強はコロナ対策として有害である」と主張している。その理由として「コロナ対策として効果がない」を挙げている。

 主張は「なぜ無症状者に幅広くPCR検査をすべきではないのか」である。

 それに対して「毎週、人口から無作為に選んだ5%の人に検査を行」っても「感染したであろう人のうち、2%程度しか減らせないという結果になった」を根拠に挙げている。

 まずはこれはオカシイ。なぜならPCR検査には僅かにしても効果がある。またマイナスにははたらかないことを示しているためだ。

 まずは有害とは言えてないのである。


■ PCR検査機が増えれば何の問題もない

 もう一つはPCRを希少資源としていることだ。

 記事では有害論の根拠として「検査を大規模に実施するとPCRの資源が足りなくなる」との理由を挙げている。

「検査は適正に使うことが大事です。限られた資源ですから必要な人が迅速に、確実に検査できるようにしなければいけません。無症状の人に繰り返し検査を行って見つけていこうという場合には頻度を上げる必要がありますが、それにも限界があります」


 だが、PCR資源に余裕があればどうなるだろうか?

 実際にソフトバンクの孫さんは新機材で検査をしようとしている。使う機材は従来検査資源に上乗せされる形である。

 この場合、PCR検査の能力は逼迫しない。

 だが記事はそれを責めている。その点でも無理がある。


■ 無差別で10%を検査したら感染数は半分になったりして

 その上で付け加えれるならば「検査数が10%になったらどうなる」がないあたりである。

 5%を無差別検査しても感染は2%しか減らないという。

 それが10%になったらどうなるのかね?

 案外、感染は半分になったりするのではないかと思っている。

 想定反論は「人口の1割やるなんて無理」だろう。

 だが、人口稠密な場所でアクティブに活動している人に無差別検査するとかならどうか。

 日本全人口のうち働いているのを仮に1/2、都市部に居るのがさらに半分の25%、で、そのうち東京大阪の満員電車に乗っているのがさらに半分で13%、仮に1000万人とする。その連中を毎週検査すれば日本人口比8%となる。二週1回でも4%だ。

 そうなりゃコロナは激減するのではないか。掴みで考えればそんなものだ。


■ いまさらPCR検査有害論を信じるやつもね

 もっと不思議なのはこの手のPCR検査有害論を信じている連中だけどね。

 うまく行かないかもしれない。でもやって損はない。

 また検査を受けたい人も一杯いる。それに健康保険に負担を掛けずに安価なPCR検査を提供する。それは健全な商売である。また悪いことではない。

 それに対して「有害」文句を言っているあたりはねえ。
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