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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

→ サークルMS「隅田金属」
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2021.01
31
CM:4
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21:33
Category : 未分類
 以前に「カエルの幼虫」が話題になったことがある。サンショウウオを見つけて放射能でカエルの幼虫が巨大化したといったものだ。

 それに対しては「カエルの幼虫」とは科学知識が欠落みたいな批判があった。放射脳批判をする連中がついでにバカにした形である。

 だが、あながち間違いでもないのではないか?

 カエルは「虫」であり「ムシ」でもあるためだ。

 両生類の2/3は虫の範疇に入る。カエル=蛙もイモリ=螈も虫偏だからだ。魚偏はサンショウウオの鲵だけだ。

 カエルはまたムシでもある。まずは「はうもの」* つまり地上近くで生活する動物を指す。その範囲は広い。哺乳類と鳥類と魚類以外はぜんぶムシだ。

 つまり虫やムシは昆虫や節足動物、環形動物には限らないということだ。

 それを昆虫と同じ扱いにすると馬鹿にするのは正しいか?

 むしろ整理ができていないことを示している。言語上ではカエルは虫やムシに含まれる。その幼体幼生を幼虫といっても馬鹿にするほどのものでもない。

* アマツツミ/天津罪か、クニツツミ/国津罪に、ハウモノノワザワイ、這う物の災いがあったと思う。それからすればムシはハウモノである。

** ハウモノって、ケダモノ、クダモノとかと同じで、タベモノ、スイモノ、ソメモノ、ワカモノ、イキモノみたいな固有語としての日本語の根底にある語彙だと思う。たぶん干物とか着物とか吹き出物ああたりも漢語流入以前からあるんじゃないかな。
 
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2021.01
30
CM:1
TB:0
23:29
Category : 未分類
 基本的には家に閉じこもっている。なんせ政府にやる気がない。罹っても放置されるとなればそうやって自衛するしかない。

 ただねえ、家に閉じこもっているとオカシくなってくる。なんかやる気が出ない。また東京市内に出ないと飯のバリエーションもなくなる。いつも同じものばかりとなる。

 仕方がないので一日一回は車で出るようにしている。二月堂とピコピコを積んで伊佐沼へんで車の中で原稿書いたりする。一回は秋ヶ瀬の河原で人と落ち合って話したりもした。大学生の時分のように無意味に夜に東京市内一周とかもした。*

 でも神保町と図書館がないとどうにも。張り合いがでない。

 とはいえ汽車に乗るのもまだかと。減っているというものまるっきり信じていいものか。政府まわりはイマイチ信用できない。なので避けたい。

 だから車で行くかと考えている。6月くらいの実績から片道二時間半と見る。それで図書館と神保町を回る。太政官日記と朝日の縮刷版みて東方書店で中文書籍と中国関係雑誌みて文房堂で切れているポピーオイルとテレピンを買うつもり。



* そいや、大学生の時分に深夜にジムニーの1000ccで皇居を一周回って帰ってきたことがあったけどタクシーに煽られまくった。キャブ、ノンターボ、MT、パワステなし、ドアのクローザー/過度開放防止はただのゴムベルトの原始的な車だった。でもそれゆえに面白かった。95年位の話かな。

** 10年くらい前にも鬼門の方向に進んでみようとおもって適当に車に乗ってたら鷲宮神社に至ったことがあった。底から適当に走っていたら五霞町に到達してその後に古河に至り戻ってきたのだけれども。「川を挟んで『ごか』と『こが』って判じ物みたいだな」と思ったもんだ。

*** 鍼灸で熊谷方面に行ったあとでなんとなく北上したら太田とか館林について、そいや昔にハンディの430MHZで普通に館林と通信できたなとか思い出した。今に無線をやるなら月面反射通信とかだろうけど面倒くさいが先に立つ。それよりは電柱がない田んぼにLANケーブルからはいだ芯材で1/2ラムダ作って中国の中波の広播とかの長距離受信かねえ。インターネットでWEB放送と比較すればどこの局かはわかるでしょう。

2021.01
19
CM:9
TB:0
16:00
Category : 未分類
 自称現実派が嬉々として「再稼働」と言い出している。「電力に余裕がない」を奇貨とした主張だ。

 だが「再稼働」の訴えはセクター外には広まらない。まったく賛同がない。自称現実派の身内限りでしか通用していない。

 その理由は簡単だ。電力は足りている。電力業界がLNG調達に失敗しただけの話である。世論は原発に全く期待していないためだ。だから共感も賛同もないのである。


■ 電力足りている

 そもそも電力は不足しているか?

 不足していない。需要量に見合う分が通常通り供給されている。

 需要の切り下げもほとんどやっていない。普段は安値で電気を売ってる大口需要に減らしてくれといっているだけである。

 電力需要の相当を占める一般家庭や一般の契約には何も言っていない。コマーシャル等で「一般家庭のご協力」すら求めていない状態だ。

 実際には相当の余裕がある。その気になって家庭に協力要求をすれば需要の5%は減る。政府から各種団体に呼びかけを頼めばさらに10%は減る。

 それをやっていない段階で本当の危機ではないのである。


■ LNG調達をしくじっただけ

 供給力不足も大した問題ではない。単に経産-業界の日本のLNG調達見極めがダメだっただけの話だ。理由とされるLNGスポット価格の問題は大した問題ではない。

 まずは調達見通しやストックをケチった。厳冬が予想されるのにギリギリしか買わなかった。普段のストックもあまりしていなかった。その程度だ。

 スポットLNGは転売可能である。ヘンリーハブほかから普段から多めに買っておいてアジアLNGの中心であるハブの釜山で売るようにしておく方法もあった。

 ストックもできないわけではない。蒸発損もあるが、蒸発している間はLNGは液体のままである。ガッツリためてボイルオフ分をちょびちょび使うやり方もある。

 ボイルオフは再液化もできる。蒸発した天然ガスはマイナス160度であり、それをマイナス160度のLNGにするだけだから極端に高くはつかない。常温の天然ガスを液化するように300円はかからない。

 だが日本はあまり貯蔵設備は作っていない。蒸発損が出る頭がある。また需要地は都会なので土地もない。だからあまりストック設備を作りたくはないのだろう。


■ 再稼働は嫌われている

 なによりも原発は国民から嫌われている。電力会社コミで好意も失われておりまったく信用されていない。

 だから全く選択肢にならない。特にこの程度の電力不足では全く共感を得られないのである。

 その上で述べれば商業的にも選択肢となりにくくなっている。

 電力単価は一番高い。つまりは原発を動かしても結局クソ高い電力を作るだけの話である。平場ではkwh5円もしない自由市場の電力にはかなわない。LNGにもかなわない。

 それを売り続けるのも厳しい。割高電力を売っていると自由市場で調達する中小電力会社との戦いに負けるからだ。

 もちろん、地域独占の名残がある今は大丈夫である。古い契約があるから高い電力でも騙して売れる。

 ただ、将来はない。特に価格差が大きくなれば中小にながれる。

 その意味では電力会社としても原発も再稼働も魅力はなくなりつつある。

 だからそれを言い出さない。

 さらには言えば自分たちの運用失敗が明らかになる。LNG調達に失敗し石炭火力も故障させたのは電力会社である。またそれを許した経産行政であり、そのような行政を続けた内閣の責任ともなるからだ。


■ 天候が回復するとその主張すら意味を失う

 再稼働は話題とならない理由はこのようなものだ。電力は足りている。LNGの調達に失敗しただけ。原子力発電は嫌われており信用もなく魅力もない。

 主張の賞味期限も相当に短い。その天候が回復して電力があまる。新規調達したLNGが届く。原発関連でいつものポカをまたする。そうなれば自称現実派の中でも再稼働は口にしなくなるだろうね。


■ オマケ

 なんとなくなんだが。いまのこの状況でも本気でLNGを買っていないのかもしれない。

 ぱっとググっても本気の努力は見当たらない。例えば釜山からのLNG調達とか航海中のLNGタンカーの積荷を丸々買うとか中小国向けを札束で叩いて奪うみたいなアレをしている話でてこない。

 小手先の調達は「LNGがショートしない最低限の分だけ買いまししている」だけのはなしではないのかね。現場では天候回復すると剰るとか、壊れた石炭が治れば電気があまるとか、ヘンリーハブからの分が届くまで今の程度の調達でしのげるだろうみたいな話をしている。その程度の危機でしかないのではないかともねえ
 
2021.01
12
CM:4
TB:0
14:36
Category : 未分類
 20年前の9.11の話なのだが。横須賀で総監部がある逸見地区の自隊警備の担当もやらされていた。管理部長が長でそれを補佐する仕事なんだが要はなんでも屋だ。

 直割やら掩体の設置やらその土のう積みの指導(所詮は海自でしかも人手がない総監部なので「砂入り土のう」で調達をかけた)やらとよくやったものだ。本職でも関東自動車の土地買収やら米軍地区の消磁所整備やら船越の庁舎群の補修やらとめちゃくちゃ忙しい。国際観艦式の各国乗員の観光準備もやった。若いからできたのだろう。

 で、月一回くらいかデモ隊が来るときはゲートに立った。普段の正門から50mさきにある基地外側の扉を締める。その内側に作業服(一応は靴下に裾をいれて手ぬぐいを腰の戦闘服装をしていたと思う)を着て一人だけポツンと立つ係だ。

 普通、デモは抗議文を投げ込む。

 でもせっかくいるから近づいてなるべく柔和なかおを作って柵越しに直接に受け取った。向こうはアレッという顔をした。

 その次からは「はい、受け取ります」といって受け取った。今から思えば受けると回答しなければならないわけで軽率だ。だが憮然としてうけとるのもナンだと思ったためにそうした。

 その二回目のときから先方も「はいどうぞ」というようなことを口にした。

 3回目からは柵越しながら「どうぞ」と「はい」での受け渡しとなった。

 で、町中で買い物をしていると挨拶もされた。レビン横須賀(夜10時まで買い物ができたので重宝していた)だったと思う。施設整備の業者さんかなと思ったら抗議運動の人だった。話をして「ああ」とこっちが認識したアトで「抗議するだけで、別段なにかの悪さはするつもりもないですから」と言われた。「私も別段にゲートを閉めるまでもないと思うのですけど仕事ですので」みたいなことをいったと思う。

 自衛官はそれに文句を言う人はいなかった。弱腰とかだらしないとか思っていたかもしれないが「じゃあ自隊警備の仕事をやれよ」と言われると何も言えないからだろう。

 でもなぜか事務官に文句を言われた。総務系と経理系に弱腰と言われたのを覚えている。オマエは警備に立たないくせに偉そうだなと思っていたら、施設課長が「あいつら警備煮立たないくせに偉そうだな」と課に戻っていっていた。防衛施設庁から出向してきた施設課のの施設専門官や環境保全専門官も同じように「エラそうに」と口々に悪口をいっていた。旧防衛施設庁は104射撃を筆頭に施設部も建設部も警備に立つからねえ。

2021.01
12
CM:4
TB:0
14:05
Category : 未分類
 アリエクで買ったKN95使っている。中国独自規格のN95相当品でくちばしのように突き出た形状のタイプだ。

 昨年末の段階でベントなし70枚以上、ベントありが50枚以上あった。

 だが大晦日に知り合いに60枚を渡した。「倅が塾に行っているが周りはロクなマスクをしていない。また年寄がいてコロナは怖い」といった家の人だ。ペラいマスクをしていたので「KN95があるから使え」と渡した。

 そこで補充で70枚と50枚を発注している。どっちも送料込みで1200円くらい。まあ来週までにはには届くだろう。

 偽物も多いとのことでホンモノかどうかはしらない。*

 ただ、不織布1枚でペラいやつよりはよほどよい。息をするとマスク全体が膨らむ。隙間からもれない。メガネも曇らない。コム紐もきつすぎることもない。

 その点で一回つかうと周りのマスクが貧弱に見える。あるいは「よくもそんな低品質品を売りつける」といったものだ。

 蔓延は今後も拡大する。「経済ガー」の未練を切り捨てられない政権のやり方ではダメだ。もう移動制限では無理でロックアウトしないと一気に防遏できない。でもそれを選択できない。

 まずは梅雨までは悪化ベースかよくて均衡で高止まりのプラトーだろう。それからすればさらに追加しておいてもよいかもしれない。



*ちなみに中国3Mの正規品はネットで参照できる通し番号をふってスクラッチでかくしている。ニセモノが多いリチウムイオン電池とか充電器でやっているのと同じやり方だ。
2021.01
10
CM:8
TB:0
15:34
Category : 未分類
 対艦ミサイルが最終突入時に高機動を行う。それにより防御側の方向判断や測角が甘いレーダの追尾を困難とさせる。運動解析も厄介にさせる。

 これのやり方は30年以上も前から行われている。ハープーンでは80年代からハイダイブ機動があった。90年代となると各種の高機動がそれだ。

 今更それを日本のミサイルが目指すといってはしゃぐのは不思議なものだ。
はらぺこ(CV:沢城みゆき)@harapeko11
SAMかいくぐるためにステルス性を、CIWSかいくぐるためにバレルロールかましながら突っ込んでくるというイカれた機動性の島嶼防衛用新対艦、もうここまできたらミサイルという名の無人機
https://twitter.com/Sikakugouma/status/1342650796156940289


 おおもとはJSFさんの記事らしい。JSF「飛翔中に衛星中継で敵目標最新位置情報を受け取る12式地対艦誘導弾能力向上型」『YAHOO!JAPAN  ニュース』(2020.12.25) で今更ながらに新技術っぽく書いている。

最終突入段階でバレルロール(螺旋を描きながら回転する飛行)しながら飛翔することで、敵艦の近接防空兵器の対空機関砲の照準を回避することを狙っています。これを行うには機体と翼の強度を確保し高度な誘導制御技術が必要となるでしょう。(JSF)


 ほんとに何回も繰り替えすが「何をいまさら」なんだよねえ。

 そもそも大した技術でもない。高機動とはいうものの加速度ほかの負担はたいしたものではない。従来の各国製対艦ミサイルでも実現している。だから強度はあんましいらない。「高度な誘導制御技術」(JSF)なんかもいらない。ミサイルはホーミングが必要もなくなる距離まで来るとレーダなんか使わない。あとはその距離内でできる上下左右への蛇行と最後の最後で元のコースに戻る程度の制御でよい。

 なによりも「超音速よりこっちのほうが厄介」ということに気づいていなかったこと。急に「対艦ミサイルの終末高軌道厄介」とかいってる御仁はみんなそう。それまでは「ASM-3の超音速が正解、高機動や超低空、高度ステルスよりもそっちのほうが大事」といっていたような人たちである。

 なんつーかね「防衛省がやることが正解」と思い込んでいる感じがね。

 その上で自分で一切考えず評価もしない。10年前にもいったけど「『10式戦車は軽量でスゲー重戦車なんか時代遅れ』といっていたのが翌年に重戦車の11式戦車ができると『11式は重量で強力、軽量戦車なんて時代遅れ』」と言い出す感じ。まあ、日本の対艦ミサイル整備でASM-3の改良型がキャンセルされて極超低空、高機動、高ステルス路線に移ったら「超音速ミサイルなんて時代遅れ」とか言い出すのだろうね。このカシオミニを賭けてもいいよ。