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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2021.02
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Category : 未分類
 グレーゾーンが、グレーゾーンがと言っている連中がいるのだけれども。

 その話を見ていると四〇年前の裏日本アプローチそっくりの感がある。冷戦期の70年代末にソ連が沿海州から佐渡―新潟や山陰をつくといった主張だ。

 でも、今から見返すと当時からあまりまともに扱われていない。まともな人は言及していない。それはソ連の可能行動を超えており蓋然性もないためだ。技術的にはできないことはないが、それで日本には勝てない、またやったところで益もないと見られていたためだ。

 中国による対日グレーゾーンも似たようなものだ。やったあとの日中泥沼化や熱戦化の可能性を考えるとやれない。尖閣は一方的に盗めるような島でもない。

 確かに考えられる穴ではある。だが、現状でもまあ塞げる。安全保障というよりもピコピコの連中が言う程度のセキュリティホールみたいな話だ。もちろん深刻ではなく次のアップデートで対処しておく程度だ。*

 それよりは香港や台湾地区も含めた日中活動家の活動とそれによるエスカレーションだろうね。特に漁業を装った日本活動家のアレが契機となって衝突やら下手すると全面戦争のほうが警戒すべき現実味があるものだよ。


■ 国連海洋法と海警法と、足しても海上保安庁法しかしてない

 法律の話をしているのを見ていてもそんなもの。国連海洋法と海警法と、足しても海上保安庁法の範囲だけで話している。そこにある穴をつついて日本が滅びるみたいな話をしている。

 その外にある諸要素は全く抜いたスコラ派みたいな話をしている。

 まずは井戸の中の蛙が集まった論議でしかない。まったく郭の中を出ない話だ。

 海洋法の外にも世界はある。日中関係やそれぞれのセクターがどう動くか、中国の国内事情や日米同盟や日中米の経済利益といったものだ。

 それを見たほうがいいと思うもんだよ。米海軍のコース・オブ・アクションのアレみたいに、彼我のシチュエーションをぶつけてグレーゾーン戦法とやらが①適切であるか? ②実現できる範囲にあるか? ③アクセプタブルであるか?を検討しろと。

 中でも国連海洋法を不磨の大典みたいに扱ってる連中はどうもね。中国が無視して日本巡視船に射撃してもこっちは反撃できないみたいなナイーブなこと言ってる。正当防衛とか緊急避難とか戦時復仇とかあるわけだし、中国も「平和憲法を持つ日本は絶対それをしないからグレーゾーン大成功」なんて甘い考えを持つかと。


* 組織が注意しとけばいいていどなのだが、海自や海保、あと警察庁あたりが自分たちの商売を重要に見せたいし、予算や組織人員を増やしたい頭があるか「グレーゾーンは危険であぶない」といっているようなものだけどねえ。
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