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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

→ サークルMS「隅田金属」
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2021.05
05
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14:29
Category : 未分類
 千代鶴は不世出の名人といわれている。その鉋は職人のあこがれとなった。腕に自身をもつものは争って手に入れようとした。

 これは昭和の半ばには素人にも知られた話だ。建築工芸に限らない雑誌でも名人千代鶴は話題となっていた。職人はそれを砥減りしてなくなるまで愛用した。それゆえに刀剣とは異なり現品は少ないとも言われていた。また偽物も出た。

 その鉋が出てくる話でボクも持っていますと数打物を出すのはナンだ。名前は秘すが自称そば打ち名人がSNSで千代鶴の話が出たときに「刃物、いいですよね」とか「ボクもいいのを持っています」と言い出して数打物の写真を提示した。鍛造品の包丁だがまずは空気ハンマーとベルトグラインダーで作った量産品だ。

 なんというかね。盲蛇に怖じずといった強心臓だなと。そして、なによりも見ていてこちらが恥ずかしくなる感覚がある。まずは見られたものではないといったものだ。

 しかも自称軍クラでね。不断も刊本出して「貴重な資料」とかさしたる中身でもないものを提示して「沼」とかいう。古本屋に言わせれば3000も刷ってりゃ流通するから貴重じゃないものだ。調べりゃわかることを沼というのも大げさなものだ。それを「自分たちが価値がわかる人間である」と思い込めるようにいいたてている連中がそれをしている。

 そして「ボクはそばにも造形が深い」ともいっている。でもその造形とやらもねえ。ここ30年で出てきた本の内容を紹介するあたりでそうだし。そこにはその御仁の発見があるでもない。そして、その程度の中身を出してフフンとしている。

 まずは瀬川深さんのいう大騒ぎごっこ* をしているわけだ。「くだらないことを針小棒大に言い立てて、それに連なる自分たちもまた偉大なのだという幻想を共有したがる手合い」といった類型にピッタリ当てはまるものだよ。

 でもその内実はとんだ目利きだといったものだ。その御仁自慢の包丁を作った鍛冶屋さんも名人千代鶴と並べられると困惑すると思うよ。

 くりかえすけど第三者の己がみていても恥ずかしくなるくらいだもの。映画やアニメで登場人物が恥ずかしいふるまいをしているのをみていられなくなるあの気分がでてくるものだよ。
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