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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 軍事ライターの文谷です
 コミケでは隅田金属ででています。評論情報です。

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2021.09
28
CM:1
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02:56
Category : 未分類
 今日も働いた。溜まった資料をファミレスで読んだ。軽食と飲み放題で五時間粘った

 そこで鄭会欣さんの「従議価、平価到限価」*1 を読んだのだがね。抗日戦争中の悪性インフレで蒋介石さんは「ついに物々交換制度を使うしか」まで追い込まれているのを紹介している。


■ インフレ1000倍

 全面抗戦からの八年間で中国では約1000倍、正確には933倍、9万3328%のインフレが発生した。

 原因は物資不足である。工業製品を生み出す沿岸先進地帯を日本に占領された。海上封鎖を受けた。日本に交通網を破壊された。後方には日本占領区から脱出した多数の民衆が殺到した。食料も不足した。そして最後には太平洋戦争勃発でビルマルートも停止してしまった。

 その上で買い占め発生した。インフレ状況下では物資を手元においたほうが有利である。貨幣でもっていても仕方がない。そう判断した結果だ。地方実力者が率先してそのような振る舞いをした。

 記事はこの状況での国民党政府の対応である。それが価格協議、平価設定、限価設定と変化したといった内容だ。

 ただ、物資不足が改善しなければ何をしても無駄である。だから1000倍にも至ったのである。


■ 貨幣やめようか(蒋介石)

 その諸対策のなかでも一番スゲー内容が蔣介石の「貨幣やめようか」である。

 これは中期の1942年の公文書の中に出てくる。貨幣を使わずに物々交換で凌ぐのはどうか。一つそれを検討してくれと蔣介石は経済部物資局長に命じた。計画の特質や1-2箇所で試行する場合のやり方を報告しろといったものだ。

 そして出てきた報告は「どうにかなる」と結論づけている。蔣介石が言い出したことだから「馬鹿なこと言うな」とは言えなかったのだろう。

 具体的な内容は次のとおり。これは経済部長の報告を記事中で引用したもの。*2
為謀公教人員、軍警等生活之安定、似可単独実行実物分配、以減軽其所受物価上漲之圧迫。至関於市場生活必需品価格乃至物価之穏定。治本之図、似在於疏導饗応及謀法幣与物資数量之平衡、而不在遽行停止貨幣媒介之効用

[DEEPLでの翻訳、未調整]公務員、軍人、警察官の生活の安定のために、彼らへの価格上昇の圧力を軽減するために、商品の物理的な流通を別個に実施することは可能です。 市場での生活必需品の価格、さらには商品の価格の安定化については この問題を解決するには、貨幣と財のバランスをとることであり、貨幣の使用を中止することではない。

ちなみにDEEPLの最後の「貨幣の使用を中止することではない」は話に聞く機械翻訳側のゴマカシだ。辻褄が合わない内容をそれっぽくしようとしている。「貨幣の使用」ではなく「貨幣の流通媒介機能を止めることではない」あたりである。

 ただ、蔣介石も正気に戻る。貨幣廃止までは言っていない。仮に物々交換にするとどうなるかを聞いてみただけだよと答えたという。

此所拟欠点是膠柱鼓琴之道、哪有貨幣完全停用之理? 我所説的是以物物交換為標準的一種試辨、而非[停用]法幣之意也。
[]は鄭会欣による。

[DEEPLでの翻訳、未調整]ここで問題になっているのは、ガムシャラなやり方であって、お金を完全に無効にすることではない。 私が言いたいのは、物々交換のテストであって、不換紙幣の廃止ではありません。


 まずはそれだけ追い詰めたということだ。

 ただ、同時にそこまで追い込まれても抗戦はやめていない。

 仮に更に状況が悪化しても抗日戦はやめなかっただろう。貨幣の価値が完全になくなったとしてもその際には公定交換比提示による物々交換にする。それにより社会生活は不便となっても侵略者である日本軍と戦っただろう。


*1 鄭会欣「従議価、平価到限価」『史林』2021年3期(史林雑誌社,2021年6月)pp.74-92.
*2 「何浩若呈拟米塩布棉及燃料試行物々交易制度之特質(1942年9月19日)」『翁文源与抗戦争档案史料匯編 下冊』pp.655-658. 当然ながら孫引きである。
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2021.09
27
CM:3
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02:44
Category : 未分類
 火曜に図書館と神保町行ってとってきた資料を木金土日でずっと読んでいるのだけれども。

 久しぶりに買ったメチエの『銭躍る東シナ海 貨幣と贅沢の一五~一六世紀』*1がスゲー面白い。内容はシンプルではないのでメモ取りながら読むのに木曜午前午後で喫茶店二軒をハシゴして4時間くらいかかったのだが。明の海禁政策と東アジアの交易を提示する。その中で銅貨の供給と流動性の変動を論じる。その上で日本と新世界からの銀流入とその影響を論じる形になっている。

 仔細は買って読めとしかいいようもない。それを書くにも営業妨害であるわけだし。

 ただ、今までぼんやりとしていた知識が久しぶりにつながる感覚があった。高校生から大学生のときに読書体験の広がりからバラバラだった知識がつながる感覚。例えば「シモン・ボリバルの南米切り取り放題って諸国民戦争で欧州がてんやわんやだったからだねえ」みたいな20代のころのアレが相当ひさしぶりにきた。

 Ming Gapつまり「海禁時期の沈没船にはお茶碗が全然搭載されていない」の説明を読んでいたときにそれが起きた。

 3ヶ月くらい前に読んだ中文記事の「従龍泉天下到天下龍泉」*2が脳内で電光石火で出てきた。「お茶碗は龍泉の天下だった。龍泉製造が世界に流通していたけど海禁で中国からの輸出が止まって龍泉産のお茶碗の供給が止まったら朝鮮やらベトナムやらタイヤらアジア中で模倣が始まった。日本の有田焼も龍泉インスパイアだ。つまり龍泉陶業の天下から天下の龍泉デザインになったよ」といったもの。

 その根源は中文記事でも海禁とはあったが、『銭踊る東シナ海』でのMing Gap紹介ではその深刻さが提示されていた。諸外国が模倣に至るまでの渇望をピタリと説明する内容だった。

 あとは草戸千軒の説明との符合。海禁で貿易とまったから草戸千軒が衰退した。Ming Gapと一致しているよねといった説明があってまた合点。

 さらには「十三湊もそうじゃね?」と疑問が湧いた。アレ「安東氏が南部に負けたから衰退しました」とされているけど、実際は逆で「海禁で十三湊交易が衰微したから安東が弱くなって南部に負けたのではないか?」とね。たぶん、それは成り立つ可能性はある。

 なんというかねえ。中で出される事実の提示が面白いのではなくて、新しい発見としての考え方なんだよねえ。『銭躍る東シナ海』なら海禁と唐物需要と緩和期の経済爆発と銭不足の関係と最後は17世紀の危機と近世の到来としてまとめられるといったあたり。

 逆に言えば事実提示の連続する本とか記事はあんまり面白くない。ミリタリのスペック羅列のアレと同じで「調べりゃわかる」でおわるから。

 あと、どうでもいい話だと己は50前になるまで糸割符制は「いとかっぷせい」と読んでいた。読んでいてググって「いとわっぷせい」と初めて気づいた。たぶん「かっぷ」は「割賦販売法」の影響だと思う。

 
*1 大田由紀夫『銭躍る東シナ海 貨幣と贅沢の一五~一六世紀』(講談社,2021)*3
*2 沈岳明「従龍泉天下到天下龍泉-元明時期龍泉窯対外輸出方式的変革」『博物院』 2020年6期(中国科技出版伝媒股份有限公司)pp.37-42.
*3 どーでもいいけど「貨幣と贅沢の一五~一六世紀」の「贅沢」ってパット見て「ラグジュアリー」ってふりがなで読んでしまっている。星界の紋章よんでた時期に熟語にアーブ語読みのふりがながついている感じで。戦争中に海軍がセレベス民政府を於いていたセレベス島の影響だよね。
2021.09
25
CM:4
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10:12
Category : 未分類
 防衛技術ウォッチャーは技術だけが大好きで社会的背景には興味はないのだろう。

 これは日本石炭火力への国際社会の批判を躱せる考えているあたりから窺える。COP会議で日本石炭火力が受容されなかったことは小泉進次郎の説明不足である。つまり説明できれば日本石炭火力は受容されると考えているのである。

ぺ~ぶ♡すぱぃく(CV:五十嵐裕美)@PaveSpike
小泉進次郎がCOP25で日本の石炭火力発電の取り組みを巡って諸外国からボコボコにされたのが今の政策に繋がってるとかいう話ですけど、それは単に自信が不勉強で国内の現状を説明できないまま諸外国に説き伏せられたっていう無能エピソードですよね。
https://twitter.com/PaveSpike/status/1441304090709954566


ぺ~ぶ♡すぱぃく(CV:五十嵐裕美)@PaveSpike
で日本に帰って役所から色々言われても「お前はCOP言ったことあるんか!?」って逆切れして突っぱねてるそうですけど、なんでCOP25の時に「じゃあお前等は日本の石炭火力発電を見たことあるんか!?」って言わなかったのか、という話になりませんか。
https://twitter.com/PaveSpike/status/1441304708937764875


 当然だが、誰が行っても石炭火力は受容されない。石炭火力そのものがもうダメだからだ。言い方は問題ではない。

 仮に日本の石炭発電が効率65%でもそうだ。それでも二酸化炭素排出量で天然ガス発電での熱効率35%に負ける。

 電力あたりの二酸化炭素で評価されるのでそうなる。同一カロリーであれば天然ガスが出す二酸化炭素は石炭の半分である。つまり石炭では70%でようやく35%の天然ガスに並ぶ。天然ガスに40%だされると石炭は80%でようやくパリティだし51%を超えると何をどうしても勝てない。

 ちなみに日本の石炭発電は最良かつ最高条件での55%である。つまり天然ガス発電の30%に負ける。そして日本最高の火力発電は天然ガスであり最高条件で63%である。


■ 「国産で超音速スゲー」だけで「仮想敵の対艦ミサイル防御を抜ける」かは考えていないのだろう

 武器への評価も同じようなものだ。単体の性能だけを見る。その機械が取り巻く社会的背景を見ていない。

 ASM-3ならマッハ3であるといった速度だけを見る。それが対艦ミサイル防御を突破できるかどうかは見ない。実際には怪しいことは考えない。

 筆者への批判にもそれが透けて見える。対艦ミサイル防御を突破し得ないといった問題はおそらくは無意識的に見えるものが見えないフリをしているのだろう。

 これは実際に対艦ミサイル防御が突破できるといった見通しを立てられていないことからも窺える。

ぺ~ぶ♡すぱぃく(CV:五十嵐裕美)@PaveSpike
ASM-3が云々とか言ってる人[文谷は]、「海自向けの小銃とかボルトアクションで十分」とか言ってますからね。
https://twitter.com/PaveSpike/status/1386548879106002948


 実際のところは合理化もしようとしている。まずは問題を直視したくない心の現れなのだろう。超音速がなくてもASM-3は有効だと述べて批判をかわしたつもりに浸ろうとしている。そうすでば心の中にある国産兵器愛との矛盾を回避できるからだろう。

ぺ~ぶ♡すぱぃく(CV:五十嵐裕美)@PaveSpike
なにまた[文谷の]ASMの速度論ですか
そんなもんありとあらゆる速度域のASM使って飽和攻撃ですよ
https://twitter.com/PaveSpike/status/1381213638254493699



■ (オマケ)批判するなら本気で真面目に批判してほしいものだけどね

 筆者への批判ができればなんでもいいのだろう。

 以前は「護衛艦の2軸を別種類の機関で動かせばよくね」(文谷)に対して「調べたけど左右軸を別機関で駆動するとかどこの別次元宇宙ですかね?レベルですねこれ」「ほら最新技術には詳しくないフレンズみたいだから…」(ぺ~ぶ♡すぱぃく)と批判した。

 だが、2軸を別種機関で動かす例はある。しかもむしろ最新技術に属する。スクリューを縦に並べたタンデムハイブリッドがそれだからだ。

 そのあたりの仔細は以前に述べたとおり。「最新技術をご存じないいペーブ・スパイク@PaveSpikeさん」(http://schmidametallborsig.blog130.fc2.com/blog-entry-1879.html)

 まあ、このあたりのせいでか雑誌の売上に貢献できないのは残念なものだけどね。

ぺ~ぶ♡すぱぃく(CV:五十嵐裕美)
@PaveSpike
僕は諸般の事情で「軍事研究」誌は不買の方針です。
https://twitter.com/PaveSpike/status/1304650855451303936


 筆者が記事を寄せる媒体は買わないそうである。読まなければ問題を直視しないですむ。心の中にある国産兵器愛との矛盾を回避できるからねえ。

 本心で批判したいなら買って批判すればよいものだがね。そうすれば雑誌の売上もあがる。いずれは筆者への原稿料も増える。1記事が8億なり10億なりにもなるだろうよ。
 

2021.09
22
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01:08
Category : 未分類
 今月10日売の『軍事研究』にチョコッと書いた内容なのだけれども。

 李登輝総統は何者だろうかとね。あの人は台湾のためになることをしたとは思えない。ナショナリズムに近い台湾人意識を刺戟して余計な摩擦を作ったように見える。あとはキャプション内では「親日派そのもの」とかいたけど媚日派ではないのかねと。

 さらに蔡英文総統と台湾の媚日派には不一致があるよねと。前者は後者を心中小馬鹿にしているけど利用価値があるから利用している。そんな印象がある。その媚日派連の工作や日本の旧宗主国意識をいいように利用している風がある。

 さらにいえば日本の親台湾意識って衛星国だから大事にしているだけの部分が大きいよねと。台湾は力関係や対中関係からいまだに隷属的に振る舞わざるをえないから歴史認識問題なんかで文句を言わない。それを忠犬であるとみなしている日本の構図がある。

 台湾有事論をみるとそのあたりもねえ。

 ダビッドソン司令官の「この30年、もしかしたら10年、オレの勘だと6年以内に台湾有事」に引っかかる日米の識者連もアレなのだが。
2021.09
22
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00:58
Category : 未分類
 コロナも多少は減ったしで予約取って二ヶ月ぶりに国会図書館に行ったのだけれども。10時15分に入って15字30分くらいまでいた

 二ヶ月ぶりなので前々からリストしておいた必要な分と新しい文雑誌を請求して複写を4回もまわした。いまは本館複写しか使えないので前よりキツイ。後日複写ならバンバンできるけど早く目を通したいので即日でそれをやった。一通りなお1回で100枚が限界なので90から80くらい。たぶん1万円くらい使ったと思う。

 なお複写する前に際にメモもとっておく、あとは合間に図書も見るを繰り返している。一回ほど売店でお菓子買って食堂跡地で食ってを挟んでをやっていたのだけれども。

 14時30分ころには集中力が完全に切れた。最後の1時間は惰性でやっていた。目が受け付けない感じがね。

 仕方がないので15時の最後の複写を終えて席を立ったよ。昔は9時半に入って17時くらいまでなんだかんだでどうにかなったのだけれども。

 そして神保町経由で知り合いのところに迷惑だろうけど出し抜けに顔を出して世間話をして帰ってきたのだけれども。

 まあ集中力を使い切った夜は同じ時間くらい茫然とする。7時から11時くらいまでなにもせずに椅子に座って呆然とした。これも若いときはなかったことでねえ。

 そこで力を振り絞り風呂というかシャワー浴びて同時に洗濯して今日の分のメモ読み返して読めない字句やら追加事項を記入してでまた電池切れした。とはいえ不思議なことに頭は疲れていながら覚めている厄介な状態でなんとなく記事を書いて今に至るわけだ。
2021.09
15
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12:39
Category : 未分類
 辺野古の殺人鉄板の話が再出している。沖縄タイムズの阿部岳さんの指摘にいつものアレな連中が反発した結果である。

 そして口を揃えて「アレは土木用器材で殺人用ではない」と言い張っている。

 例えば石井孝明さんの発言である。
石井孝明(Ishii Takaaki)@ishiitakaaki
あの…、これマッドドロッパー(土おとし)と言って、工事現場の基本装備なんですけど。土を車道にばら撒かないための。中学生でも、ググってわかるはずです。さすが沖縄タイムス。経済活動を知らない。スポンサーは沖縄の場合、土建屋さんも多いでしょうに。苦笑。
https://twitter.com/ishiitakaaki/status/1437909182972186626
阿部岳 / ABE Takashi@ABETakashiOki
私にとって菅氏の政治の象徴は、辺野古の「殺人鉄板」。あえて市民が座り込む場所に置かれ、直角のギザギザが体に食い込んだ。太陽に焼かれるとフライパンのように熱かった。歯向かう者への信じられないほどの敵意。
https://okinawatimes.co.jp/articles/-/826
https://twitter.com/ABETakashiOki/status/1434718879645769732


■ 土木工事を知らない

 何が「苦笑」(石井)なのだろうか?

 その配置を工事の常識のように言う。

 だが土木や現場配置の常識を知らない。

 ロードシェイカーつまり石井孝明さんのマッドドロッパーは工事地区の奥深くに置かれる。泥濘や土砂が露出している工事区画と場内道路の隣接部に置かれる。

 また道路全面に配置はしない。普通は一車線・1車両分だけだ。そして泥濘がついていない車両が迂回できるように置く。通過は不快であるし積荷ほかに悪影響を及ぼす恐れがあるからだ。

 そもそも柵外には置かない。工事に無関係な一般人が怪我をしないように配慮するからだ。


■ 明確な悪意を意図的に目をつぶる

 このロードシェーカーを抗議活動の前面に置いた。その点でシェイカーは殺人鉄板となる。

 これは口論に金属バットを持ち出すことと同じだ。もともとは野球道具ではある。だが喧嘩やいさかいに持ち出した段階でそれは凶器となる。棍棒であり球技の道具との言い訳はできなくなる。

 だが、それは承知しながら気づかないふりをしている。それにより体制ヨイショを図る自分は(自称)現実派としてうっとりしているわけだ。不誠実であることは当然だがそれ以前に気持ち悪いものである。


■ JSFやら消印所沢もね

 そして、それは石井孝明さんだけではない。やはりいつものJSFやら消印所沢も尻馬に乗っている。
・ https://twitter.com/rockfish31/status/1435259405189070848 (JSF)
・ https://togetter.com/li/1773773 (消印所沢)

 やはり反「反体制」やら体制ヨイショで(自称)現実派となってウットリしたい、支持者に喝采されたいわけだ。

 でも今では(自称)現実派といった立場がねえ。時代はそれを馬鹿にしつつあるのだがそれに気づいているのだが気づかないでいるのだがといったアタリが悲しいものだよ。

 特に消印所沢は、今でもやっている「軍事板常見問題」の悲しさも加わるよね。2ちゃねんねるが盛んだった20年前には多少は読まれたかもしれない。だがグーグルやらWIKIが発達した今では一瞥だにされない。 でも、ご本尊にできるのは人の発言を集めることだけ。確とした見識がないから主張といったものはできない。つまりほかには何もできないから誰も見ないサイトの更新だけをしている。

 まあヘンリーダーガーと同じように死ぬまでやるんじゃないかな。あと10年でも20年でも、もちろんオリジナリティはない。これはBK1での消印所沢の(自称)書評と同じ。だから後で評価されることもいないのだけれども。
2021.09
03
CM:1
TB:0
21:57
Category : 未分類
 岩波ホールで『大地と白い雲』をみてきました。



 地平線と雲を見せる映画で、雲まちとかしたのだろうなあと。見たあとで支配人挨拶を読んだのですが「私が初めてこの映画を観た時、風景が非常に美しいことに感銘を受けました。」(岩波律子)とある。実際に自然はキレイなもので風景のタイミングに合わせて撮影したのだろうとは思う。

 内容は、まあハラハラするような部分は一ヶ所か2ヶ所くらいといったところ。面白くて仕方がない映画ではないし、それを期待して岩波ホールに映画を見に行っているわけでもないからねえ。たた伏兵的にスゲー映画がある。昔なら『氷海の伝説』とか最近なら『シアター・プノンペン』とか『イラン式料理本』、ワイダは鉄板だから伏兵とは言わない。

 あとは相撲取りみたいな体格のヤツが多く出てくる。そして酒のんで暴れる。主人公の親友(予告編の50秒目くらいに出てくる)が金剛峯寺の矜羯羅童子みたいな顔しているけどスゲーいいやつ。

■ チケットは直接1階でモギリはなし

 そいや岩波ホールの改修工事の様子をみてきたけどあまりわからなかった。

 天井のジプトーン張替えとたぶん換気能力強化とたぶんスプリンクラーの消防配管のやりかえが目立つ感じ。換気口は新しいのが円周上に12ヶある。たぶん前よりも増えている。スプリンクラーも増えている感じ。真ん中に熱感だか煙感知器は1つだけぽつんとある。それで十分だけどね。

2021年9月3日_岩波ホール天井

 もしかしたら椅子も交換しているのかとは思ったが前のままのような気もしたよ。

 そうそう、チケット購入は一階から10階に移転していた。そして案内時のもぎりはなし。

 13時の回に12時45分くらいにいったら13番だった。その日は10番までエキプドシネマの本が無料進呈でちょっと残念だった。
2021.09
02
CM:6
TB:0
13:03
Category : 未分類
 墨東公安委員会さんが萌ミリの一起源について発言されている。エロゲの『TO HEART』の登場人物を佐藤大輔の架空戦記にあてはめる"SaTo Heart" について言及しており「史実も架空戦の設定のネタでしかなく、萌えが他者との差異化に使われているのです。」(墨東公安委員会)としている。

墨東公安委員会@bokukoui
長々書いてきましたが、私の考えでは、今回の表紙騒動の原因を考えるには、佐藤大輔から "SaTo Heart" を経た、極めてコアな「オタク」のサブジャンルの系譜を追うことが必要ではないか、ということです。そこでは史実も架空戦の設定のネタでしかなく、萌えが他者との差異化に使われているのです。
https://twitter.com/bokukoui/status/1432368034019225602


 実際にはモットしょぼい。架空戦の設定のネタどころではなく、史実を転用した架空戦争のさらにそこででてくる軍艦名やら発言を『TO HEART』になぞらえた粗雑なものだった。

 そして、それは本当に「他者との差異化に使われている」(墨東公安委員会)とでも言うべきだった。

 どうやっても面白くはない。それを閉ざされた集団の中で「面白い」と言い合っているだけだったからだ。身内同士で褒めるというよりも「これは面白い」といった集団の雰囲気を肯定することに終始していた。傍から見ると中身のない連中が「自分たちはいかに面白い集団であるか」を誇っている形だ。


■ 違法コピーを配る布教活動

 もちろん、それは勝手だ。中身もない連中の自己満足である。今から見ても当時の連中は中身もない。今現在でもない。ただそれはご自由にといったものだ。

 しかし、布教活動はどうしようもなかった。

 "SaTo Heart" 連には違法コピーを配るマヌケがいたことを覚えている。聖典と称してTO HEARTを布教していた。これも「自分たちは面白い」といった差異化の一種だったのだろう。それはそれで構わない。だが、そこで「ゲームCD-ROMの違法コピーあげます」と公開されているWEB上で自分の名前出してやっているヤツがいた。そしてその過激分子を筆者たちは内々で話題にしていた。自分で見た記憶はあるが20年前なので伝聞だったかもしれない。でもクローズな場所で御仁を内々に馬鹿にしていたことは確かに覚えている。

 そのあたりで「連中はそんなもんだろ」と思ったものだ。

 それがいまでもね。当時"SaTo Heart"と称してキャフフしていて今になって「萌ミリを批判するな」という連中をみるとねえ。やっぱり質もやはり「そんなものだろ」だ。


■ 小説と現実を区別できない「大サトー」とやらもね

 ちなみに"SaTo Heart"の一部は今でも似たようなことをしている。「大サトー」と称し(自分たちでは)大喜利をやっているつもりの連中に一部が流れ込んでいる。

 そして、この「大サトー」もね。

 佐藤大輔の小説はあくまでも小説である。娯楽を目的とした戯作である。反実仮想をエンターテインメントとしたものだ。その点で高評価をうけており価値を持つ。

 だが、大サトーの中には現実社会の正解みたいに捉えている連中が結構いる。そして小説の価値観で現実社会の批判をする。

 たいていは価値観も引きづられている。もともと左派嫌いか小説の影響を受けての左派嫌いで味付けした批判をみるとやっぱり品下るものでしかない。

 そのアレさ加減はねえ。銀英伝で現実社会を批判するアレとまったくおなじだ。やはりどこかの身体部位の出来は同等なのだろう。


■ (オマケ)なんか執着しているのだよね

 なんつーか萌ミリ擁護連の執着をみると「それしかないのか」とね。

 佐藤大輔にせよTOHEARTほかにせよそう。小説は面白い。作品として面白い。それはそうだろう。

 ただねえ、そこから離れられないのはどうしようもない。「面白い」「ファンである」とこと。そして、そのファンダムとでも言うべき界隈に不愉快な問題がありそれを見つめること。この二つは両立しうるものだ。でも連中はそれができない。

 分別盛りとしてそれはどうかなと。

 発言を取り上げた墨東公安委員会さんはあたりまえだが分別がある。鉄道オタクである。でも鉄道をとりまく諸情勢を全部肯定しているわけではない。そこにある問題から目はそらさないし批判すべきは批判する。

 萌ミリ死守派はそれがない。自分の「好き」や消費活動と世間との折り合いをつけられない。

 だからアレ表紙の本でも徹底養護する。「『大東亜共栄圏の実現に邁進する皇軍に奉仕する心正しいビルマ人民』の図だよね」批判にも猛反発する。これは日華事変やりなおしの『ゲート』やそれを募集に使った東京地本への批判への反応でも同じだ。

 まず分別ある人間なら「(俺の好みだけど)まあ批判は正しいよね」と受け取る。批判を肯定する。あるいは「肯定したくない」にせよ余計な事は言わない。肯定できるものではないことを承知しているからだ。

 でも連中にはそれがない。閉ざされたサークルで「自分たちはいかに面白い集団であるか」を誇る雰囲気に婬していたいわけだ。


■ (オマケのオマケ) 地方文書の翻刻程度でしょ

 今回の件でもヨイショ連はねえ。

 冊子体裁としての表紙の価値やら同人で売るための努力といったものはさておく。

 でも中身が如何に価値があるかを強調しすぎて援護対象の背中を打っているのはまあね。

松田未来 9/13「夜光雲のサリッサ」第7巻発売です!@macchiMC72
内田先生はもう長いことミリの世界で前大戦に関わったご存命の方々への取材を続けて貴重な歴史の断片をまとめて来た方です。
この人がいなかったら失われていくだけだった歴史がどれだけあるのか…無知って怖いですね。
https://twitter.com/macchiMC72/status/1430330223426379777


 「もう長いことミリの世界で前大戦に関わったご存命の方々への取材」と書いているけど、始めたのは最近だよねえと。

 これは却って迷惑なのではないかね。擁護対象はチョット以前は流行ったミリメシに乗っかって派生型としての「社会主義グルメ」やってた。社会主義の時代の食事なのに肉とか豊富につかう今の料理を紹介している実際は「資本主義 化 グルメ」ではないかとかなんでロシア人設定がドイツの料理を紹介するのとか逆にマルクス主義の擬人化ならドイツ人じゃないといけないのではないかといった、婉曲にいえば不思議な内容だったのを覚えている。それ以前も社会主義の軍隊紹介をやっていた。例によって女の子が鉄砲担ぐアレだった。その前はドイツ騎士団の本を作っていた。

 もちろんテーマの右往左往はそれは悪いとは言わない。

 実際に己の記事も五目猟だ。テーマはしょっちゅう変わる。そこら編に落ちているもので食えそうなものは何でも拾い食いしている。

 でも、そういうスタイルの御仁に「長いこと研究を」と過剰にヨイショすると褒め殺しにしかならないのではないかね。

 あとは「貴重な歴史の断片」「この人がいなかったら失われていくだけだった歴史がどれだけあるのか…無知って怖いですね。」(松田)もそう。

 言っちゃ悪いけど戦争従事者の聞き取りって地方文書の翻刻と同じなんだよねえ。江戸時代の農村の名主がくずし字で書いた日記を活字にして公表するのと変わらない。

 それを「貴重な歴史の断片」「失われていくだけだった歴史」(松田)とかモノスゴイことのように言われても擁護対象は困るだけだと思うよ。
2021.09
01
CM:3
TB:0
23:57
Category : 未分類
 Japan in_depthで「空自からも見限られたASM-3」を書きました。https://japan-indepth.jp/?p=61544です

 先月頭のF-15改修問題で「LRASMの代わりに12式改良型を積むよ」とあって、「そこにASM-3が無い」ことを見つけて書いた記事です。納品したあとで先月末の防衛省の概算要求が出たのですけど「ASM-3」の語はどこにも出ていないあたりでもそうだというわけです。

 まあ、今でも超音速対艦ミサイルに夢持っている連中ってどんなもんだろうなあと。

 自称軍クラの類だからASM-3のスペックとかメカニズムとかに目が眩んでいるのだろう。まあ亜音速で超低空、ステルス、終末高機動のほうが有利というのを理解できないのは体のどこかが悪いから仕方ないとしよう。

 でもねえ、ここ3年の防衛省の扱いといった周辺状況見てればASM-3に先がないのはわかりそうなもんだけどね。技術とか戦術とかわからなくともその雰囲気になっている。とはいえ自称軍クラだから盆暗なのも仕方はないか。