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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2021.11
03
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01:11
Category : 未分類


 「反『反原発』」に似たもので「反『徴兵制反対』」がある。憲法改正が大好きな神がかり保守は徴兵制導入も口にしている。それに対し人権重視側はその徴兵制導入にも反対している。その構図で人権重視を批判したいネトウヨ層が言い出しているのが反「徴兵制反対」だ。


■ 教育隊能力が足りないだってさ

 これは10年以上前からJSFのあたりが言い出している。

 その理屈は「今の軍隊は高度化人材が必要だから徴兵は要らない」といったアレだ。まあ軍隊の実情を知らない中身だった。軍隊にもどーでもいい仕事はいっぱいある。草刈りやトラックへの荷積み荷降ろし、施設や艦艇のペンキ塗りや列線での機体拭き取りに高度化人材が必要は要らない。新兵なんかそれをやらせるのが見えていない主張だった。

 まずは (自称)「自分は現実が見えている」といった内容である。

 この「反『徴兵制反対』」について新しい理由が出た。隊舎や教育隊能力が足りないといった内容である。やはりJSFの同類が言い出しだ。

だよもん(くま@V2ypPq9SqY
自民党が政権維持したら徴兵制になる云々。根本的な問題として徴兵制で兵隊かき集めても兵隊を突っ込む施設がないので、やりたくてもできない悲しみ。
持たせる武器も住ませる場所もねーよ
https://twitter.com/V2ypPq9SqY/status/1455018712935768069


白瀬伸一(Sapporo BLUE)@ChromeBranche
新隊員教育どこでやるんです?と聞いたけど誰も答えなかったことがある
https://twitter.com/ChromeBranche/status/1455136884540121090



■ あまり考えてないよね

 これも「(自称)現実派でござい」といった内容である。

 同様に徴兵制の目的も見えていない内容だからだ。徴兵制を実施することが先にあればどうとでもなる。今の能力でも解決できる問題点でしかない。

 徴兵期間を短縮すれば教育や隊舎の問題は簡単に解決してしまう。例えば日本陸軍が教員を対象にやっていた六週間現役制である。それと徴兵時期のシフトを組み合わせれば今の自衛隊でも徴兵は不可能でもない。

 徴兵期間6週間を年24期とすれば48万は処理できる。なお今の18歳人口はざっと100万人、その半分が男子とすると50万人である。2万人づつとって2週間ほど陸海空の教育隊で基本動作と射撃体験をやらせる。あとは各地の部隊に放り込む。そこで4週間ほど草刈りに汗を流してもらう。

 実際には6割も入営させれば徴兵制の面目は充分に立つ。30万を24分割すると1万2000人でよい。さらに運の悪い6万人を別置きで2年現役にすればモット軽くなる。6万人×2年と24万×2年にすれば6週間現役の処理能力は1万人でよい。あとは実施2年目以降には2年現役の2年次の2割を6週間の世話係にすれば1対1以上の教育体制が作れるだろうよ。


■ 苦役の実施の目的は果たせるよね

 「6週間現役なんて役に立たない」とはいうだろう。

 ただ、神がかり保守が求めているのは苦役である。国家が徴兵制により国民を自由に使う。それにより連中のいう過度な人権やら行き過ぎた自由を制約することにある。

 その目的は充分に果たせるわけだ。


■ (オマケ)実際には役立つけどね

 まあ、実益もあるけどね。18歳男子の1割強の6万を2年現役にできれば自衛隊の人手不足は略解消する。今の陸海空比で分配しても陸7.2万、海2.4万、空2.4万とそれぞれの実員数の6割の人員が追加される形となるからだ。

 その手の兵隊は草刈り以外でも充分に役立つ。

 陸海空の基地警備は誰でもできる。だいたい弾庫警備の最後には空に向けて1発実包を射つを信じる人間でも実施可能だ。

 海自航空部隊は初任海士にやらせているが問題はない。かつては艦艇部隊よりも、当時は生きた親爺の捨てどころだった陸警隊よりしっかりしていると言われていた。

 航空部隊だって役に立つ。列線で格納庫の大扉を開ける、機体をウェスで拭く、マーク持ちに言われたとおりの工具を手渡す、外した部品を受け取る。そのような仕事は充分にできる。だいたい今足りないのもそういった要員だ。

 そもそも兵隊の仕事に能力もヤル気も要らない。本来は海士はマニュアルどおりに動けばよい。なんというかな、在庫の機雷について「今月が交換時期の電池を入れ替えろ」といわれて21年11月交換と書いてある電池を入れ替える仕事だ。

 米軍なんかは字が読めなくても大丈夫にもしている。実例ではないが工夫の方向で示すなら11月交換の機雷は別置きしてありスペードの11のシール(これはテキトーに今作った話だ)が貼っておくとか、電池やコネクターの類も適合型以外は嵌まらないようにしておくといった方向の努力である。どぎついピンクの星型のコネクターにすればピンクの星型以外をはめようとはしない。オイルには系統ごとに原色で分けてさらには匂いまでつけている。ガム噛むなりコーラ飲みながらでぶつくさ兵曹の悪口言いながらダラダラやっていればよい。

 自衛隊はそこで手抜きをしている。本当はそうしなければならないところを手を抜いているわけだ。「倉庫の中で今月交換の機雷を全部チェックして電池交換して交換記録簿に記帳しておけ」とかは本来は兵隊にする命令ではない。
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