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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2022.11
27
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04:21
Category : 未分類
 『史林』の最新号に陳浩さんの「全球史視野下的突厥起源叙事分析」があった。神話や伝承との突き合わせで突厥の起源をさがすといった内容である。

 そこでメモをとるため突厥と書いたときに、高校生以来35年ぶりに書いた字だと気づいた。

 なお、突厥の突の字は今の日本漢字とは違い「犬」と点がある。これも己が子供時分には「大」か「犬」で悩んだなとも思い出した。小学校で使ってよい字はどっちかわからなくなっていたためだっだ。圧の「土」には点はいらないことは確信できていたが、「突」とあとは「専」の字も点をつけるかつけないかで悩んだ字だった。


■ 話がドンドン怪しくなる

 なんにせよ、記事はなかなかおもしろいものであった。

 話はドンドン怪しくなるのがよい。

 まず突厥の神話にある狼の子孫の設定や社会の継嫁制度からすれば烏孫との関係が窺えるとある。継嫁制度とは父の嫁を子供が相続する制度である。

 次に狼子孫設定はローマのロムロスとレムス神話に通底すると出てくる。だからローマと突厥との関係はとなってくる。このあたりから怪しい。

 そして金の角を持つ鹿の話からはアルテミス-アガメノンとの関係からやはりローマとの関係が推測しうる。そう言い出している。

 さらにはローマ人・フランク人と共通祖先の可能性を指摘する研究がある。

 最後に中世アラビア史料にはノアの子孫24人の一人が突厥の起源といった話も出てくる。


■ ドンデン返し

 そして最後にドンデン返しがある。

 まず「当然だけど、これらの推測は突厥をアルタイ語族の外と連携させるアイデアだよね」というような指摘をしている。確かに烏孫以外はみんな印欧語族やセムハム語族である。同一起源とは考えがたい。

 そして「考古学的に見れば突厥は新石器時代の東北における粟作農耕の興隆窪文化に遡る集団だよね」と結論づけている。

 「ムー」や「神々の指紋」の如くに広げた風呂敷を最後に完全否定して撤収した形であった。


■ 取材が終わるとたいてい駄話

 あとは興隆窪文化はシンクロニシティでもあった。木曜日に取材受けをしたときにも興隆窪文化がでてきたからである。

 遡るとシンクロニシティはあと一つあった。取材をした記者さんの記事を月曜日にたまたま読んだ20年前の雑誌、しかもたまたま開いた頁で見つけた。

 まあ、取材といっても中核部分の話が終わるとズッと駄話ですね。

 取材が一通り終わると「池中玄太は80何キロだったけ」とかの駄話を互いに延々していた。

 一番迂遠かつ長い話を再構成すると「天知茂の『昭和ブルース』は『殺しのライセンス』の歌ではなくそれから先だった『アッシーたちの街』みたいな映画のために作られた歌。その映画(いま調べると『若者は行く』)は『椿三十郎』で三船が撮影しているときに夜泣きうどんを買い食いして三船に殴られたやつ、あとで北海道で開拓生活みたいなやつやるTVドラマ(北の国から)の主人公(田中邦衛)がでてくる映画」であるか。

 まず「名前が出て来ない病」が延々とする。だいたい、池中玄太が出てくるけど西田敏行が出てこないで「太陽を盗んだ男のサラ金の借金取り」とか「ガンダーラの歌の西遊記のドラマの天蓬元帥猪八戒」とか全然遠回りの内容ばかりが出てくるのがね。
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2022.11
21
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23:17
Category : 未分類
 東京市内の用事をまとめた運動で1日で済ませた。国会図書館から午後に人と会ってそこの神保町で本買ってアメ横の野田屋で花山椒買う予定を連続で済ませた。ただ、「そいや」と思いついて加えて秋葉原でSSD買ったあとでふと「今のゲーセンどーなってるのか」と見たら、皆目わからない。

 ただ、たまたまだけれどもバーチャロン各種があった。

 もちろんやる。

 ただ、バーチャスティックの使い方を忘れた。運動系は「座る」とか「廻る」までも覚えている。でも左右の射撃とダッシュの組み合わせが全然覚えていない。あと、とりあえず射撃して相手に正対するが上手くいかない。

 あとは、アファームドのトンファーでジグラッドが斬れない。コアが露出した状態で斬れたとおもったのだけれども。

 とうぜんジグラッドを抜けない。

 まあ、第一作でドルカス、第二作はアファームド特化でそれ以外は使わなかったのであとは試せなかった。

 学部生時代を思い出すとなによりもフェイエンとバイパー2使いがヤバかった。制限時間の問題から早めにハイパーモードに入るヤツとか、絶妙タイミングでSLCダイブやってくるヤツ。特に後者は勝ち負けなんかどうでもいい、SLCダイブさえ入ればオレは満足というのがいた。

 あとはライデンとバルバスバウ使い。ライデンは格闘攻撃寸前に零距離射撃ブチかましてくるわ、上手な人のバルバスバウはそもそも攻撃位置に入りにくいのがねえ。
2022.11
11
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19:50
Category : 未分類
冬コミ当籤しました
12月31日 土曜日 東ポ34a 隅田金属ぼるじひ社 です

「ASM-3はなぜ失敗したのか あるいは17式後継の12式改良型はなぜ成功するのか」を作ります。

あとは駐車場の申込みだ子
2022.11
09
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11:38
Category : 未分類
 郵便事情の大幅悪化で見本誌がまだ届かないのです。

 ただ、目次に名前が載っているので多分、掲載されているのでしょう。
文谷数重「日本のミサイルは何を狙うのか」『世界』964(2022年)pp.148-156.
です

 肩書が「軍事ジャーナリスト」になってますけど、こちらは編集部の好意です。本人はいつも「軍事ライター」でだしています。

 まあ、ジャーナリストとかのかっこよさげの横文字はチョットね。「馬券コンサルタント」「競艇アナリスト」「タバコ回収・再生業」「白ナンバー車による旅客運送業務に従事」とかならまあいいけど。
2022.11
06
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00:49
Category : 未分類
 資源を求めて南方に向かい昭18年には敵性勢力を排除できたけど北方への還送はできなかった。

 今から3000年ほど前の話ね。

 周王朝は南方の銅資源を欲しがり南方攻略を進めた。だが中期には東の淮夷の妨害を受けるようなる。昭王は討伐を決意、昭王18年から19年のキャンペーンで勝利するが、その後は周王朝内部の問題で銅資源の採掘や内地還流はできなくなる。仕方がないので市を開き敵だった淮夷から貿易で買ったという話である。

 これ『四川文物』2022年3期に掲載されていた。
 杜揚、黄一哲「西周王朝計略南方的動態観察」『四川文物』223、pp.41-52.

 銅陵とか銅緑山、銅嶺はその時の攻略目標で3000年経ってもその名前で呼ばれている。

 まあ、なにかに似ているなあとね。昭18年とか19年とかあと1年早ければピッタシという。

 ちなみに輸送経路を東、中央2つ、西に設定し、周辺から出てきた器物の暦年や金文を持ち出してその進展や衰退を論じる内容だった。


■ 100nmのアルミ粉は16%まで混ぜても大丈夫らしい

 あとは、昔に同人にしてその後で軍事研究で書いた高カロリー燃料の記事も読んだ。

 今日は金属粉を混用する内容だった。マイルじゃなくてナノメートルの方の100nmのアルミ粉をロケット用のRP-1燃料やミサイル用のJP-10に混ぜるといったもの。重量比16%まで混ぜてもどうにかなるけど、粘度や霧化には問題が出てくるよとのこと。

 ちなみに、体積ベースならボロン、重量ベースならベリリウムが最もカロリーが高い。ボロン混和燃料は60年代にNASAが試しているともある。ただ調べるとブレードに悪さをする問題がある。それからすれば一番無難なのは炭素粉混和で次がアルミ粉混和なんだろうね。
2022.11
02
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20:02
Category : 未分類
 11月6日の赤旗日曜版に載ります。

https://www.jcp.or.jp/akahata/web_weekly/#2022110601x
https://www.jcp.or.jp/akahata/web_weekly/2022/11/06-week/ 多分、再来週にはバックナンバーでこのリンクに収まる

 そいや、前に載るときには『(仮称)新河岸川新聞日曜版』と呼んでいましたけど、当然ですけど『新ライン新聞』のモジリです。「ディ・ローテ・ファーネ」(東ドイツマニアの「じぬんがぐろぐろ」にならないように男性女性とか変化は今調べた)だと露骨なんで。*

 あと、たぶん8日売りの『(仮称)ル・モンド』に載っていると思います。9月納品の原稿で「以上の点からトマホークは導入される」と書いてますけど、まあ現実が追いついた形です。

* 覚えているのは、LoeWE、LoeWEN、LoeWEN、LoeWEN / LoeWEN、LoeWEN、LoeWEN、LoeWEN (oeはウムラウトのOね)とか、ジンギスカンの歌詞とフロイト?だかの「男性的なフォルムから男性なんぢゃ」で思い出されるder Zugくらいなもんでね。でも、ドイツマニアを標榜するなら男性女性中性と格変化くらいは理解するべきだし、知らないなら勉強すべきだし、それっぽく装いたいならその単語だけ調べればいいのにね。