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- » 2023 . 02
Category : 未分類
下水の汚泥は圧縮脱水で処理されている。そのままでは水分が多すぎて処分が面倒くさい。だから圧縮機を通して脱水ケーキにして燃やすなりセメント製造の燃料にする。
それをOOI@N_Mさんはご存知ないらしい。下水由来の炭化水素生産であるオーランチキチキの類の処理について「非現実だ、脱水なんてどうやるのか」と疑問を呈している。
■ オーランチキチキ批判
具体的には、以前に、ゆきかぜまるを称していた方との次の会話でそのように発言している。
基本的には再エネ嫌いの延長である。ボクたちはリアリストなので原発と石炭以外のエネルギーは認めないのですのアレである。
■ 下水は脱水処理している
ただ、その疑問のことごとくが間違えている。
その原因は脱水によるケーキ処理は普通に実施されていることをご存知ないことに起因している。
OOI@N_Mさんは濃縮処理を通常はしない特殊処理だと考えている様子である。それは「20%濃縮ケーキにするのをどうするんだろうな」(OOI@N_M)や「処理に必要なエネルギーを何処からぶっこむ」(同)から窺える。
だが、オーランチキチキが原料と考えている下水処理では常道である。
普通に圧縮機で個水分離を行えば水分量80%くらいまでにしている。重力で99%程度になったスラッジを雑に圧縮した状態である。チラシで出てくる「20%濃縮ケーキ」とはまずはその状態である。
さらにその後工程で水分量はさらに減らせる。通風しておけば勝手に乾燥する。また雑熱や天日を活用すれば20%くらいまではまずは落とせる。
そのエネルギーも別段に心配するほどでもない。処理量によるがまずは10馬力や100馬力と言った程度だ。しかも、もともと下水処理では必要なエネルギーである。
その点でOOI@N_Mさんの疑問は的を外している。
■ 200気圧も必須でもない
さらに言えば、小野仁さん、旧ゆきかぜまるさんの200気圧批判も核心を食っていない批判である。
油脂抽出において高圧は必須の条件ではないからである。
オーランチキチキが生産する油は実質的にはワックスである。C数で100や300といった巨大な炭化水素である。
それを脱水ケーキから取り出す方法は350度、200気圧の低温高圧乾留だけではない。逆に減圧して蒸留する。より高圧の超臨界で抽出する。溶剤で処理して抜き出す。そのような方法もある。
そして、これらの方法は各種産業で普通に実施されている。減圧法は減圧残渣油の生産で、超臨界はオイルサンド処理で、溶剤抽出は食用油やオイルサンドで使われている。
工業生産の段階に至るのであればコストも問題とはならない。
熱を効率的に使える石油コンビナートでの処理となるからだ。オーランチキチキの類が作り出す油は事実上はワックスである。そこから燃料油を取り出すためにはクラッキングやアップグレードといった熱を使う工程が必要となる。だから脱水ケーキは精油所に集めて処理するのが常道となる。または熱の獲得が容易な製鉄所やゴミ工場での処理が選ばれるからである。
■ もちろん、経済性が確保されるかはわからない
もちろん、藻類バイオマスが商業ベースに乗るかはわからない。仮に実現しても原油価格が50ドル以上でなければ、100ドル付近でなければ経済性が確保できないといった問題もあるだろう。
ただ、両名の批判は再エネを否定したいあまりの無理筋の批判である。
また、その攻め筋も悪い。実現可能性としては市況に基づく経済性が焦点となる問題を、彼らが大好きなお理工さん系の問題として処理しようとしている。
実際のところ、お理工さんが執着するメカ的な問題は経済性が優れば簡単に覆る。
仮に原油価格が200ドルを越えた場合だ。100ドルでオーランチキチキ油が入手できるなら200気圧だろうが超絶的な圧縮技術だろうが惜しみなく投入される。
そこまでいかず石油製品として多少割高となってもグリーン燃料のプレミアムで売れる。環境保護を重視する心正しい人たちが買うだけではない。CO2問題でぶっ叩かれている航空産業は批判を躱すために経営判断として購入する。ICAOは10年くらい前から「将来は50%をバイオ燃料にする」と言っている。
利潤や利益がでてくれば技術的課題は簡単に乗り越えられるのである。
それをOOI@N_Mさんも小野仁さん:旧ゆきかぜまるさんは理解したほうがよいだろう。
それをOOI@N_Mさんはご存知ないらしい。下水由来の炭化水素生産であるオーランチキチキの類の処理について「非現実だ、脱水なんてどうやるのか」と疑問を呈している。
■ オーランチキチキ批判
具体的には、以前に、ゆきかぜまるを称していた方との次の会話でそのように発言している。
小野仁@豊原航技 C101師走31日東“イ”32b@yukikazemaru
350度200気圧(約20Mpa)て、火力発電所の高圧タービン並みの圧力つくらなければならんのだぞ?ひつじさん@明るいニュース@hitsuji_bright
下水と藻類が日本を産油国にする
下水・CO2を材料に藻類で原油を作る「藻類バイオマスエネルギー」。最近、2年間6千万円の予算が国に認められた。2030年迄に全国下水処理場で藻による下水処理と原油生産が開始。国内下水処理場1/3で年間原油輸入量と同等の原油(1億3600万t)を生産できる革命的技術だ。
https://twitter.com/yukikazemaru/status/1610532202881900548
ooi@n_m@JDSDE214
まず、20%濃縮ケーキにするのをどうするんだろうな、ってのと、更に、処理に必要なエネルギーを何処からぶっこむかな、ってとこですかね、再生可能エネルギーにしても安定はしない訳ですし。
https://twitter.com/JDSDE214/status/1610552829432987649
基本的には再エネ嫌いの延長である。ボクたちはリアリストなので原発と石炭以外のエネルギーは認めないのですのアレである。
■ 下水は脱水処理している
ただ、その疑問のことごとくが間違えている。
その原因は脱水によるケーキ処理は普通に実施されていることをご存知ないことに起因している。
OOI@N_Mさんは濃縮処理を通常はしない特殊処理だと考えている様子である。それは「20%濃縮ケーキにするのをどうするんだろうな」(OOI@N_M)や「処理に必要なエネルギーを何処からぶっこむ」(同)から窺える。
だが、オーランチキチキが原料と考えている下水処理では常道である。
普通に圧縮機で個水分離を行えば水分量80%くらいまでにしている。重力で99%程度になったスラッジを雑に圧縮した状態である。チラシで出てくる「20%濃縮ケーキ」とはまずはその状態である。
さらにその後工程で水分量はさらに減らせる。通風しておけば勝手に乾燥する。また雑熱や天日を活用すれば20%くらいまではまずは落とせる。
そのエネルギーも別段に心配するほどでもない。処理量によるがまずは10馬力や100馬力と言った程度だ。しかも、もともと下水処理では必要なエネルギーである。
その点でOOI@N_Mさんの疑問は的を外している。
■ 200気圧も必須でもない
さらに言えば、小野仁さん、旧ゆきかぜまるさんの200気圧批判も核心を食っていない批判である。
油脂抽出において高圧は必須の条件ではないからである。
オーランチキチキが生産する油は実質的にはワックスである。C数で100や300といった巨大な炭化水素である。
それを脱水ケーキから取り出す方法は350度、200気圧の低温高圧乾留だけではない。逆に減圧して蒸留する。より高圧の超臨界で抽出する。溶剤で処理して抜き出す。そのような方法もある。
そして、これらの方法は各種産業で普通に実施されている。減圧法は減圧残渣油の生産で、超臨界はオイルサンド処理で、溶剤抽出は食用油やオイルサンドで使われている。
工業生産の段階に至るのであればコストも問題とはならない。
熱を効率的に使える石油コンビナートでの処理となるからだ。オーランチキチキの類が作り出す油は事実上はワックスである。そこから燃料油を取り出すためにはクラッキングやアップグレードといった熱を使う工程が必要となる。だから脱水ケーキは精油所に集めて処理するのが常道となる。または熱の獲得が容易な製鉄所やゴミ工場での処理が選ばれるからである。
■ もちろん、経済性が確保されるかはわからない
もちろん、藻類バイオマスが商業ベースに乗るかはわからない。仮に実現しても原油価格が50ドル以上でなければ、100ドル付近でなければ経済性が確保できないといった問題もあるだろう。
ただ、両名の批判は再エネを否定したいあまりの無理筋の批判である。
また、その攻め筋も悪い。実現可能性としては市況に基づく経済性が焦点となる問題を、彼らが大好きなお理工さん系の問題として処理しようとしている。
実際のところ、お理工さんが執着するメカ的な問題は経済性が優れば簡単に覆る。
仮に原油価格が200ドルを越えた場合だ。100ドルでオーランチキチキ油が入手できるなら200気圧だろうが超絶的な圧縮技術だろうが惜しみなく投入される。
そこまでいかず石油製品として多少割高となってもグリーン燃料のプレミアムで売れる。環境保護を重視する心正しい人たちが買うだけではない。CO2問題でぶっ叩かれている航空産業は批判を躱すために経営判断として購入する。ICAOは10年くらい前から「将来は50%をバイオ燃料にする」と言っている。
利潤や利益がでてくれば技術的課題は簡単に乗り越えられるのである。
それをOOI@N_Mさんも小野仁さん:旧ゆきかぜまるさんは理解したほうがよいだろう。
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