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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

→ サークルMS「隅田金属」
→ 新刊・既刊等はこちら

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2023.06
18
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12:58
Category : 未分類
 日刊ゲンダイのインタビューが掲載されました

「恐ろしい展開になる予感 陸自銃撃殺人事件、今後の展開と徴兵制」
・ https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/324630

「陸自銃乱射事件 指導隊員の安全管理はユルユル…逮捕の18歳候補生は無断で弾倉装填の衝撃」
・ https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/324672
・ https://news.yahoo.co.jp/articles/08cc48bf17ba2eee561c4e41ad4b3ea4004e57f4


■ 後者のメモです

 なお、後者でインタビュー後に文谷から記者に送ったメモです。
 終わったあとで聞き間違い防止で、だいたい5分から10分くらいで打って出してます
 まあ、特別公開ということで


(記者さんの名前等は省略)

■ 海自の場合

  弾薬は
  ・ 射座で弾倉を渡す
  ・ 射座に入ったあとで洗面器にいれたバラの弾を渡して
    そこで弾倉に詰める    

  弾薬は装填するのは
  ・ まずは、射座に入ってから
  ・ 射座でも、射撃指揮官の指示があってから

■ 民間の場合

   銃は
   ・ 射座に入るまでは尾栓という重要部品を外す
   ・ 射座に入ってから尾栓を差し込む

   弾薬は
   ・ 射座に入るまでは収納状態
   ・ 射座で開梱する

   装填は
   ・ 銃が標的を向いた状態で装填する
 
   射撃が終わると
   ・ 尾栓を抜く
   ・ 尾栓がないことを示すために
     銃身の中に蛍光色のひもを通す
     ひもの両端は銃口と薬室からそれぞれから
     外に出して見えるようにする

■ 射撃場のサイズ

 ・ 幅30mは狭い、たぶん15射座は取れない、10~12か
   (埼玉県営長瀞は95mで50射座)
 ・ 70人は6-7回となるので
   早回しが必要となったのかもしれない

■ 今後の安全措置
 ・ 弾丸や、弾丸をいれた弾倉は射座で渡す
 ・ 弾倉への弾丸装填は銃を持たない人がやる
 ・ 射座で銃を目標に向けた状態で弾倉を装填する
 ・ 新入隊員に限っては射界制限器をつける
   直径2mの土管を1mの輪切りにして
   その中で撃たせる

■ 今回良かったこと
 ・ 屋内射場のため民間には被害は出なかったこと


 土管式の射界制限は、銃口はちょっと外に出さないと音がスゴイでしょうねえと思ったけど、一般の新聞記事なんでそこまでは説明しませんでした。あと下総の25m射場、まあ旧1000インチ射撃用の射場には鉄枠式がありました

 話の中では「最初に出来た統合部隊で射撃検定やったときには陸自の『右肩よし』を海自幹部の射手が『『打ち方よし』つまり『打ち方はじめ』だ』と勘違いして発砲」とかの話もしましたです。
 もちろん、拳銃は標的方向で、前には人はいない、それを全部確認したあとですので何も起きずに別段の問題にもなりませんでした。

 10年前の話ですけどねえ。「海自隊員の射撃に関しては『緩射10発、打ち方はじめ』の方が安全だよね」とあとで意見出したのを覚えています。あとはその前の弾倉への弾丸の装填作業で「えー、弾倉って最初っから弾丸入ってないの」「オレ、工場から弾丸が詰まった状態で出荷されるとばかり」と海自幹部が冗談飛ばしていたら聞いていた陸自の射撃係幹部が「そんなことはありません、弾薬はバラで出荷されるのです」といっていて、その後の射後手入れで「生真面目だなあと」いったのを覚えています。

 なお、海自幹部射撃は弾が入った弾倉を海曹士から渡されます。幹部が自分で込めるのって3術校とたぶん1術校の術科研究とかで撃つときくらいですね。
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2023.06
09
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20:28
Category : 未分類
・ 日曜日 東ヒ36b 隅田金属ぼるじひ社 です

 たぶん、米中軍事力比率の本を作ります、たぶん
2023.06
09
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00:36
Category : 未分類
 果たしてオタに厳しい専門家は悪い専門家なのだろうか。優しい専門家は良い専門家なのだろうか。

長門@F2viperkai
ミリ界隈で評価が高い専門家はオタをバカにする態度はとらず、自身のオタクぶりをネタにしたりしているのに対し、ミリオタを小バカにする専門家は大体ヤベー感じがする...
https://twitter.com/Viperzerokai/status/1666300047661891584


 ホンモノの専門家はミリオタ相手の商売はしていない。だからトンチンカンなミリオタ連を冷やかな眼で見ている。交通政策の専門家や鉄道事業者は鉄道マニアを冷やかな眼で見るのと同じことである。迷惑なカメラ小僧としか見ていない。

 ただ、オタを商売相手にする専門家もいる。当然だがオタには優しい。メシのタネだからだ。誰が撮っても金太郎飴の戦闘機やらの写真も一応は評価してやる。褒めるだけならタダだからだ。鉄道趣味誌のライターあたりも同じだろう。鉄道大好きなドデスカデンの皆さんを飯の種にしている。だから優しくなるというものである

 そしてオタからみれば後者の評価は高くなる。十把一絡なんの取り柄もないオタであるにも関わらず評価してくれるからだ。

 ただ、その評価を真に受けるのはナンだ。小学生が野球でヒットを打って「野球が上手だね」と褒められていい気になること本質的な差はない。下手くその段階だからヒット一つで褒められている。同じ大人はプロ野球の選手には決して「野球が上手だね」とは言わない。

 それを「オタをバカにする態度はとら」ない専門家として評価し支持するのも「どんなものか」とは思うものだ。オタ側は大事に扱ってもらっていると夢見心持だろうが、単にリップサービスにウツツを抜かしているような状態だからである。

 逆に、手厳しいことを言われたくらいで専門家としての低く見るのも不思議なものだ。そもそも本来の専門家の仕事はオタを相手にすることではない。幇間でもないのに相手をヨイショする必要はそもそもない。そのような専門家に感じ悪いと文句をつけても詮もないことである。面と向かって言っても「あたしは芸人じゃござんせんよ」と言われるのがオチである。

 オタ相手の商売をする専門家に馴致された結果なのだろう。元々は専門家はオタを相手にしない。オタが勝手に専門家を批評をするだけである。それがオタ商売の専門家のせいで「専門家はオタにサービスをするのが仕事である」と勘違いしているのだろう。
2023.06
03
CM:3
TB:0
05:13
Category : 未分類
 自衛隊は無謬、政権ヨイショ、国産兵器礼賛の連中は軍事B層ではないか。

 自衛隊ファンであり思考能力に難がある階層とみるとスッキリする。軍事マニアと言うよりも自衛隊ファンが先に立っている。加えて元々が抽象的思考や批判的思考が苦手である。だから防衛省自衛隊の政策だから正しいといった転倒した価値判断をする。同様に自衛隊に優しい、あるいは自衛隊を肯定する自称現実主義も正しいから今のアレゲな保守政治でも指示する。

 まずはB層の性質そのものである。

 そして、そのふるまいもB層そのものである。「防衛省自衛隊の政策だから、その仲間内の防衛産業の製品だから正解である」 そこから全部逆算している。

 実際には防衛省自衛隊の政策にはヘンテコな内容も多い。冷戦が終わっても陸自の規模や北海道戦力を維持し続けようとしたあたりは組織防衛でしかない。

 防衛産業も同じである。

 なによりもあのフジダラなP-1やらを作って恥じない日本航空産業すら肯定している。

 そして、問題を指摘する側が悪いと言い出す。「防衛省憎し、国産憎しでP-1が失敗作であると決めつけようとしている」といいだすのはそのあたりである。

 このあたりは安保屋にもいるのだけどね。

 地位協定については国際法の専門家含めて「政府が言うからだたしい」を堂々と言っていた。 「地位協定は問題はない。国際慣習法でそーなってる」と主張したのだが、その肝腎の国際慣習法とやらの部分については「地位協定については外務省が『外国軍隊の主権免除は国際慣習法である』といっている」といった、「外務省が言うから正しい」であった。

 しかし、その後に外務省は地位協定の説明で「国際慣習法」の部分をコッソリ抜いた。そのような主張は厳しいことに気づいた結果だ。まずは安保屋はハシゴをひかれた形であったが、恬として恥じなかった。「日本政府外務省の誤りを責め立てたマスコミが悪い」とでも考えているのだろう。

 なお、いまだに国際法に関しては安保屋はなにかつけて主権免除を持ち出している。でも国際法では主権免除は制約を受ける方向性にある。不法行為例外や人権例外といった話なのだが、そのようなサヨク的なので嫌っているのだろう。

 そして、これが数多といる自衛隊写真屋の類となるとねえ、モット増える。自衛隊ファンが自衛隊の好意を得て自衛隊写真をとって自衛隊をヨイショするルポを書く、それで金を稼いで生活できるからB層としての行動原理に自身をもち自己肯定もできるのだろう。
 
2023.06
02
CM:6
TB:0
13:42
Category : 未分類
 ウクライナでの戦争からドローン攻撃への懐疑論は消えた。大型タイプから小形タイプまでのいずれもが活用された。

 特に戦前にはマニア連がバカにしていたDIJのような民生/趣味用は広汎に利用できることが明らかとなった。偵察や自爆攻撃だけではなく手榴弾投下にも使われている。小形迫撃砲と同等の榴弾をヨリに正確に落とせる、誘導型迫撃砲弾よりも安価でありながら正確であり観測しながらの攻撃が可能である。もちろん速射性や単位時間あたりの投射量では迫撃砲に負けるが、それでもその市場の相当部分を食う存在となった。

 それを今でも否定するのは不思議である。しかも常々と「情報のアップデート」云々としていた方々となると、なぜそのような発言を今更にするのかと疑問を覚える。

みなせ ★C102不参加@Ton_beri
「小型ドローンで停泊中の海自艦艇や空自戦闘機を攻撃できる」ってお話
港湾や基地が良く見渡せる高台は、ドローン攻撃者からしたら最適な場所ですが、そいうところは
『基地の中からも常時監視されてます』
ってのは、みんなあまり気付いてくれないのだ。 twitter.com/japanesepatrio…
https://twitter.com/Ton_beri/status/1663536173678198785


白瀬伸一(ジープとか欲しい)@ChromeBranche
操縦用の電波を飛ばすためにはターゲットの見える位置に操縦者もいなければならないわけですが、そういう場所は無論ターゲットからもよーく見えるわけですなあ
https://twitter.com/ChromeBranche/status/1663539523664629760


ooi@n_m@JDSDE214
まあ、最近だと自律ドローンみたいな代物も無くは無いのだが、それなら軽迫持ち込んでぶち込んだ方がより遠くからぶち込めて早いんだよなぁ…
https://twitter.com/JDSDE214/status/1663721655531876352



■ 趣味用ドローンは脅威

 まずは世上の認識とは異なっている。今ではそのドローン対策が基地警備の一焦点となっているためである。

 そして、戦前にマニア連が馬鹿にしていた趣味用のクワッドコプターはその中でも厄介な対象と考えられている。

 大型ドローンよりも隠密性が高いためである。持ち運びは用意であり小さく、しかも低めに飛ぶため空中での発見は難しい。

 しかも手軽に攻撃できる。大型ドローンやゲリコマ投入よりも準備も実施も簡単である。軍用無人機ではないので入手は容易である。レンジャーやら空挺水準の人員も要らないし銃火器も要らないからである。


■ 高台からの観測は不要

 それを高台からの操縦が必要という一点で否定するのには無理がある。

 まず、地上からでも操縦はできる。ドローンを10mの高さででも飛ばせば地上や海面からは2-3kmの距離であれば見通せるためだ。

 また、高台でなくとも見通しは簡単にできる。眼高10mは普通に住宅やビルの窓でも達成できる高さである。アンテナや送受信機を立木や風船、さらにはドローンでそれ以上の高所に持ち上げることもできる。

 そして、警備側による発見や対処は難しい。海空自衛隊には基地境界から見える範囲の高台を全部関している訳はない。また仮に見つけられても距離の問題から5km先の操縦者は即座に無力化できない。電柱や鉄塔に登ったやつもドローン攻撃後にはそのままドロンできる。

 まずは的を外した発言なのである。


■ 軍艦のSPYレーダなんて火炎瓶で大ダメージ受けるよね

 その趣味用ドローンで艦船や航空機を破壊できるか。僅かな搭載量で破壊工作は実現できるのか。そのような疑問も生まれるだろう。

 残念ながら可能である。カメラ付きで小回りが効くので攻撃目標の秘孔をつけるからである。

 飛行機はどこを破壊しても良い。200gの手榴弾やさらには自製のテルミットでも大ダメージを受ける。

 軍艦でもレーダや光学センサ、ESMはむき出しである。手榴弾はあまり向かないが火炎瓶で炙れば損傷状態となる。特にSPY-6あたりは半導体方式でありBUKKAKEるのに丁度いい傾斜に据えてある。灯油2リットルを洗剤あたりで膠化白濁させて上から流し込むとGaNが焼けて死ぬだろう。

 だから趣味用ドローンが警戒されている。破壊工作に充分なペイロードは備えている。小形ゆえに基地内部への突入も容易である。観測機能があるため艦艇や航空機の今の駐車位置に合わせた攻撃が可能である。既存の基地警備体制ではまずは手も足も出ない。だから厄介なのである。