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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2014.04
14
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12:56
Category : 未分類
 野戦用の対空ミサイル、中でも短SAM、近SAMの類だが、全国の師団旅団に満遍なく配るのは無駄ではないのかね。高射特科も野戦に出す可能性のある部隊だけに配備して、あとは対空兵器抜きでいいのではないか。

 まず、短SAMは野戦に出ない部隊には持たせても、なんの役に持た立たない。

 都会の部隊にまで短SAMを持たせても、都市防空には性能的には何の役にも立たない。短SAM射界は極小な点に過ぎず、都会に置いても、都市の防空にはなんの役にも立たない。81式短SAMの射程は10km、理想状態なので実際には7掛程度だろう。できるミサイル交戦圏は直径15km程度しかない。近SAMはもっと短い。関東平野、近畿、中京といった都市圏に2-3セットおいても仕方がない。

 警備部隊にもたせても仕方がない。どうでもいいような、外国に面してもいない田舎に配置した部隊に持たせても何の意味もない。そんなところに経空脅威はこないし、来てもポイントディフェンスのミサイルで待ち受けても仕方がない。航路もない太平洋のド真ん中に機雷を一個置くようなもので、何の役にも立たない。実質警備旅団と警備大隊である仙台の6師団、北関東の12旅団、四国の14旅団にまで対空ミサイルを持たせる必要もない。

 渡すのは、戦争をやる可能性のある部隊だけで良い。配備してもいいのは、九州と沖縄の師団と旅団、まずは攻めてこないが北海道の師団と旅団に、海上機動する可能性のある10師団と13旅団がいいところであり、これらの中でも野戦をやらない部隊には渡す必要もない。

 野戦用SAMは、北海道の7師団、九州の4・8師団、中京10師団と広島の13旅団だけで充分ではないか。それ以外の部隊の短SAMは廃止して、余った予算・人員は空自のペトリに付け替えたほうがよい。野戦に投入されない部隊に短SAMを100セットを渡すよりも、その分で1セットのペトリを用意したほうが、都市防空や、戦闘地域での全般防空でも有利になるだろう。
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No title

万一へんぴな所に敵機が来た時、陸自が自前で対処できないとなったら面子の問題に発展するので…って所でしょうか。

普通に考えて、活用のし甲斐がある装備がロクに揃っていない状況で変な装備の調達に大金をつぎ込むのは変な感じですね。

No title

 しかし、陸自から上陸支援のビーチマスター部隊を作り、舟艇隊を作り、前線で統合火力を調整する部隊を作りとなれば、橋頭堡と船団の空を守る部隊はいくらでも必要でしょうし、南西対応を全国の部隊がローテーションを組んで行えるようになればいざというときにも事前揚陸で事態の拡大を抑止できるようになるでしょう。

 ミサイル防衛はいま、この時点での課題ですけども、南西諸島の防衛は中国海空軍の近代化が続く今後数十年にわたる課題だから、師団旅団の機動化とあわせて防空部隊もそうそう簡単には削れないはず。

Re: No title

そこは考え方ですけど、CAPと防空艦がいれば、あとは携SAMの類でいいんじゃないかとも思うのですよ。逆に内陸進行の段階なら、空自のペトリなり陸の広域SAM揚げたほうがいいんじゃないかなと

>  しかし、陸自から上陸支援のビーチマスター部隊を作り、舟艇隊を作り、前線で統合火力を調整する部隊を作りとなれば、橋頭堡と船団の空を守る部隊はいくらでも必要でしょうし、南西対応を全国の部隊がローテーションを組んで行えるようになればいざというときにも事前揚陸で事態の拡大を抑止できるようになるでしょう。
>
>  ミサイル防衛はいま、この時点での課題ですけども、南西諸島の防衛は中国海空軍の近代化が続く今後数十年にわたる課題だから、師団旅団の機動化とあわせて防空部隊もそうそう簡単には削れないはず。

Re: No title

とはいえ、基本、アレは自分のエリアを攻撃してくる飛行機を迎撃するものなので、広域防空には全く使えないのですよ
面子の話は空自の面子なんで、陸はどうでもいいんじゃないかと


> 万一へんぴな所に敵機が来た時、陸自が自前で対処できないとなったら面子の問題に発展するので…って所でしょうか。
>
> 普通に考えて、活用のし甲斐がある装備がロクに揃っていない状況で変な装備の調達に大金をつぎ込むのは変な感じですね。

駐屯地周辺なら要らんだろうけど、んじゃ警戒を要する地域に支援に出た際(九州、南西諸島、北海道)、向こうの携SAMを借りるわけにもいかんのじゃない?

No title

短SAMの場合、南西諸島に展開するのは海上輸送頼みになる。
空輸ができないから。
つまり展開に時間がかかる。
この段階で日本が制空権を奪取できている場合、短SAMの揚陸はうまくはいくだろうが、でも制空権の獲得に関与できないのに何のために送るんだってことになるよね。
逆に、中国側に制空権を奪われているなら、そんな危険なところに輸送船は送り込めない。
どちらも何かがずれてる。

近SAMを搭載する高機動車はギリギリでCH-47JAに搭載できるが、そもそもチヌークが悠々飛んでいけるって事は、制空権は普通我が方にある・・・。

南西諸島に常時貼り付けでもしない限り、出番はなさそう。

No title

http://www.mod.go.jp/msdf/navcol/SSG/topics-column/col-043.html
> 米軍と異なり、大規模上陸進攻作戦の劈頭における橋頭堡構築、というミッションは存在しない。また、前記D、Eに示す制約事項がある。すなわち時間的・空間的に限定的な海上・航空優勢の下、占拠された島嶼を迅速に奪回することを第一の任務とする。
時間的に限定された航空優勢の下というのは文谷さんの考える着上陸と状況が違うように思われますがどう思いますか

Re: No title

その記事で著者が言及したのは、微小な離島ですから。対空ミサイルも携SAM程度ですね。極端な話、軽歩兵だけ島を取る程度の話です

> http://www.mod.go.jp/msdf/navcol/SSG/topics-column/col-043.html
> > 米軍と異なり、大規模上陸進攻作戦の劈頭における橋頭堡構築、というミッションは存在しない。また、前記D、Eに示す制約事項がある。すなわち時間的・空間的に限定的な海上・航空優勢の下、占拠された島嶼を迅速に奪回することを第一の任務とする。
> 時間的に限定された航空優勢の下というのは文谷さんの考える着上陸と状況が違うように思われますがどう思いますか

陸自の野戦SAM部隊は戦車や野砲同様、着上陸対処を念頭において整備されてきたものだと思います。
着上陸対処の緊急性が薄れてきた今日、SAM部隊もある程度を方面直轄で残すなどしてあとは整理縮小しても構わないとは思います。
じっさい戦車や野砲はそうしてるんだし。
陸自がSAMの削減に及び腰なのは大戦のトラウマなんでしょうかねえ。対空手段を手放すのが本能的に怖いんでしょうか。

その時期というと

http://kuon-amata.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/11-a2c6.html
一部引用

アクティブ式フェーズド・アレイ・レーダは、必要な出力が確保できさえすれば、システムを簡略化できるため、主に整備など後方上も有利ですし、価格も必ずしも高くなりません。
アクティブ・レーダ・ホーミングは、11式が開発の際に目指した巡航ミサイル対処を行う上で、同時他目標対処を行うための打ちっ放し性確保にために採用した誘導方式ですが、これが調達価格を押し上げた事は確かです。
巡航ミサイルという低RCS目標に対して、オンボードで送信系とそのための高出力電池、及び高度な処理装置を積まなければならないためです。

この点は異論があります。防護目標は変わりませんが、航空機搭載兵器がスタンドオフ化し、81式の射程内に、81式が対処可能な固定翼航空機自体が侵入してくる可能性がほとんど無くなっているからです。
ただし、逆説的ですが短SAMが無い場合は、無誘導の通常爆弾でいいように攻撃されてしまうため、保有は必要です。
以前と異なり、艦載SAMと同様に、ミサイルの迎撃ができる必要があります。

この点は、傾聴すべき意見だと思います。
ですが、既に配備されている81式は、FCS全般も老朽化していましたから、更新で整備性が大幅に向上するアクティブ式フェーズド・アレイ・レーダ化したことは、必ずしも間違ってはいなかったと思います。

この点にも異論があります。
対処すべき目標が、航空機から、巡航ミサイルや空対地ミサイルに移行しているため、上げられている様な短距離空対空ミサイルでは対処不可能です。
(また、空対空ミサイルの地対空ミサイル化は、地上にあるため位置エネルギーが0の上、初速も0のため、推進薬や全体のバランスなど多くを見直さざるを得ない上、射程は大幅に減少します)
ですので、AMRAAMを地対空ミサイル化したNASAMSのように、元のミサイルがそれなりに高性能でないと、使えるモノになりません。