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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

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2014.04
16
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Category : 未分類
 古新聞で見つけたのだが。70年前にファックスを使った電子郵便サービスを導入する予定があったらしい。昭和18年の朝日新聞によると「今秋に導入」といった記事がある。

 「手軽にご利用ください -お待兼の"葉書電報"今秋開始ゆく〓は加入制に」がそれ。下駄は踊り字で「ゆくゆくは」になる。

 要は、ファックスである。中間調なしハガキ大の電送写真サービスで、とりあえずは東京・大阪・名古屋・京城(ソウル)・新京(長春)をつなぐというもの。ファクシミリそのものと考えて良いだろう。

 郵政によるファックス郵便といった発想では、後の電子郵便サービス、レタックス(1981)を先取りしたものである。今はどうか知らないが、20年前の大学受験では、レタックスは合格者速報で使われていた。レタックスは差出局から受信局までファックスで送り、そこで封筒に入れて速達する仕組みだった。

 なお、電送自体はそれ以前からあった。ベルリンオリンピックの時には中間調(もちろん、白黒テレビと同じAMアナログ式)の写真を短波無線で送っている。日華事変以降の戦時下新聞も、戦地からの電送写真は連日掲載されている。

 また、興味深いのは、松前重義の名前が大きく示されているところ。松前さんについて「松前重義現工務局長が調査課長時代に作った」とまで書いてある。後に懲罰動員される松前さんは、以前からアイデアマン(実際は研究家とテクノクラートを兼ねた人だけどね)として国民層にも高名だったのだろう。

 ただし、本当に昭和18年秋に導入されたかわからない。郵政150年史の類に載っているのかもしれないので、いずれは調べようかとは思っているのだけれども。

 ちなみに、米国では戦前からテレビの商用放送は始まっている。その段階で小型軽量のテレビカメラと超短波の通信器材を作っており、飛行機からの空中撮影・生放送を行っている。まず、これが電子・通信関係の技術格差というものだ。



※  「手軽にご利用ください -お待兼の"葉書電報"今秋開始ゆく〓は加入制に」『朝日新聞』朝刊(朝日新聞,1943.5.12)p.3
   〓は踊字「く」、「開始 ゆくゆくは」である。
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