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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2014.04
25
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Category : 未分類
 チョット前に戦略研究でメシ食ってる同期と飲んだ時の話なんだけどね。

 まず、台湾は中立化するだろうという話になった。

 台湾と中国は、すでに敵対関係ではない。台湾が親米反中である時代は相当前に終わっている。中国も、台湾や、その政治システムを中国の敵とは見做していない。

 台湾は中国と対峙する必要はない。実際、台湾は中国の経済圏に相当リンクしている。いまさら中国との対峙をすると、経済的には相当の不景気を起こすことになる。もちろん、台湾は相当の防衛努力はしているものの、経済的繁栄を捨ててまで新中国と本気で対立する気はない。

 中国も、無理に台湾を回収する必要を感じていない。台湾が一つの中国の枠内にありつづけるのならば、今のままで良い。台湾省を、中国人である台湾人が政治をしているだけなら、それは香港と変わらない。中国も大国として相当に自信をつけている。台湾が多少のことをやっても鷹揚に許せるようになっている。台湾が外国軍を引き釣り込んで、あるいは外国と結んで独立を言い出しでもしなければ、実力回収はやらない。

 日米も、台湾が安全保障で中国の味方をしなければ、それで御の字だと思っている。

 確かに台湾が中国と対峙してくれるのは、これまで利益であった。中国を牽制する要素であり、中国も台湾問題があるので日米に下手に出てくる部分はあった。

 だが、強くなった中国に対し、今となっては台湾に中国と軍事対立してくれとも言えない。そもそも台湾にその気もないが、仮にそうするにしても、それならそれなりの経済・軍事的な援助をしてくれという話という話になる。しかし、日米にはそこまで台湾に援助する金もない。台湾にとって、いま中国から得ている以上の経済的利益は与えられないし、台湾が満足するほどの、中国を圧倒するほどの軍事援助や軍事的プレゼンスも提供できない。

 つまり、日米中とも、台湾が中立であれば文句はない状態になっている。中国は日米の手先にならなければ、台湾を責めることもない。日米も、台湾が中国の手先にならなければ、同じように台湾を責めない。具体的には、台湾が中国、あるいは日米に基地を貸さなければよい、台湾軍が中国、日米と共同して敵対しなければよいというものだ。

 中立は、日米中だけではなく、台湾にとっても利益である。中国と日米との対立に、軍事的にも経済的にも巻き込まれず、特段の脅威もなしに双方と商売をし続けられる立場は、非常によろしいものである。

 台湾の中立化は、これからも進むだろう。中期的には、まだ中国が強くなり、米国が弱くなる傾向にある。もちろん、中国が米国を超える大国になる見込みはないが、そも、東アジア最大のパワーであった米国がオフショア・バランシングに傾きつつある状況では、台湾が中国に靡くのは仕方がない話である。



 まあ、日米としては、台湾が中立化からその先に向かったら、どういうことになるかの釘は刺して置いたほうがいいけどね。仮に中立化から先に行ったら、その時は、日米は経済的に台湾をエライ目に合わせた上で、軍事的な圧力も加えるとでも言っといたほうがよい。実際には、中国に近づきすぎるのも、中立の利益を得られなくなるので、台湾もそこまでもしないだろうけれども。
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Comment

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詳しくないので素人考えですが、「落ち着くべきところに落ち着いた」と言うべきなのではないでしょうか。
ニクソンショックで米華相互防衛条約が事実上破棄された以上、台湾が独立を保つには、余計な摩擦を避ける、経済的抑止によるアドバンテージを保つ以外に道はないわけです。

基本認識をちゃんと踏まえれば、親日国だから同盟結べという何処かの主張は絵空事だとすぐ分かるのですが。