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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
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2014.05
11
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14:12
Category : 未分類
 辺野古埋立を前倒ししようとすると、名護市の拒否行動に遭うのではないか?

 辺野古の埋立を繰り上げようという報道がある。例えば琉球新報「辺野古埋め立て、秋にも着工 政府、知事選前も検討」だが、実際に工事は前倒しできるかは怪しい。

 アレな宰相の指示ということで「既成事実を積み上げよう」といった発想なのかもしれない。アレ宰相は既成事実積み上げが好きで、党内でまとめられない外交や外遊で「TPPに参加する」とか「集団的自衛権はやる」と言って党内異論を封じてきた経緯がある。

 しかし、相手は自分の政党ではなく、名護市である。1月にやった名護の市長選挙では反対派が勝っている。その市長も、既に工事で漁港なんか使わせないと言っていた。

 この状況で、名護市の反対を抑えつけるような既成事実積み上げをやると、市による拒否行動を引き起こす危険性は高い。

 市は工事に対して、巨大な拒否権を持つ。

 管理者である漁港の使用拒否は既に始まっている。昨日付沖縄タイムス「防衛局、申請の撤回拒否 名護市は反発」でも、事務的手続きから抵抗している。

 他にも、市道や普通河川、排水路といった許認可も持っている。

 極端な話、市は基地に通じる市道を使用禁止することもできる。これは、昔、横浜の飛鳥田市長が、ベトナム戦争拒否で戦車の通行禁止をした前例もある。江東ごみ戦争では、江東区は東京都のゴミ搬入を実力拒否している。マイルドなやり方としては、道路管理者として通行制限も掛けられる。トラックが通れないように通行幅や重量制限も掛けられるし、市道にいつでも緊急工事を行うこともできる。別に工事はいつまで続けても良い。

 同じように普通河川や排水路についても、市長は権限を持つ。

 やる気になれば建築主事を置いても良い。今の名護市は主事を置いていないので、防衛側の計画通知(一般の建築申請)には関与しない。しかし、自前で建築主事を置けば、防衛側の計画通知にいくらでもケチはつけられるし、市の方針として受け付けないとも言える。そこから行政訴訟となれば、まずは10年スパンの話となるだろう。これは、消防計画や消防設備も同じである。許認可は市長が持っているのだ。

 市との合意なしに、工事の早期着工をやらせることは妥当な判断だろうか? 市長は既に反対である。その市長を説得するのではなく、喧嘩を売るようなやり方で辺野古の埋立ができるのだろうか?

 実際の工事では、さらに反対派が来る。この状況で、しかもゴリ押し工事となると職業政治運動家だけではない。その反対活動については、警察も海保も関与しない(「成田からなにも学んでない」)と言っている。

 2005年ころの調査工事は、市が関与しない反対派の反対行動だけでできなくなった。§ その工事を、市による拒否行動の上で強行するとなると、出てくる反対派は質量とも強力になる。市長や市議、県議から周辺のノンポリ住民まで直接反対行動に参加した時に、工事は続けられるものだろうかというと、疑問である。今のイエスマンを揃えたアレ内閣でも、内閣不一致も起きるのではないかね。



※  「辺野古埋め立て、秋にも着工 政府、知事選前も検討」『琉球新報』(琉球新報,2014.5.11)http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-225125-storytopic-53.html

※※ 「防衛局、申請の撤回拒否 名護市は反発」『沖縄タイムスプラス』(沖縄タイムス,2014.5.10)http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=69092

§  あの時の沖縄施設局(当時)の担当(計調課長だか土木課長だか)のOさんは、施設庁土木職のエリート、己が仙台で海上連絡官やってた時の同僚(土木課長)からそのために沖縄に行った人。施設庁はホープを投入したにも関わらず何もできなかったということだ。


追記 地図を見ると、辺野古には国道でアクセスできる様子だが、久志(北)と辺野古間と、ゆかり牧場周辺で、工事車両を実力で止めてしまえば、道路アクセスはお手上げだね。あとは船でやるしかないけど、海上抗議のやりやすさと、海保は取り締まらないだろうことと、基地海面への進入にしても、佐世保での漁業権対立の事例からまず有罪にできないあたりを考慮すれば、それも難しいねえ
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Comment

非公開コメント

アレ首相をはじめ、日本の保守は阿呆

沖縄県民の感情を逆なでして本土への反感を掻き立ててどうするのだか…
彼らはいったい何を「保守」したいのでしょうか?
数少ない自分たちの「オトモダチ」である沖縄の土建屋・砂利屋の土木利権を保守したいのでしょうか?

普天間基地移設に使われる税金数千億円のムダ | 日刊SPA!
http://nikkan-spa.jp/579224

過激化すれば、暴力的な人とそうでない人とで分断、過激派は徹底鎮圧、残りは厭戦&諦観と時間の流れで容認へと、成田の経験を生かすんでしょうな。
その時には海保も沖縄県警も徹底鎮圧の方向に動くだろうし。

ストーリー:基地移設に揺れる辺野古(その1) 成田闘争の再来警告
http://mainichi.jp/shimen/news/m20140511ddm001010144000c.html

No title

辺野古移設は日米の「政府間協定」で決まった事ですので「やる」以外の選択肢は無いです。国家間の条約や協定を軽く考える人が政治家にも多くて困ったもんです。前にも書き込んだけども、条約や協定を都合が悪いから守らない破るという行為は、ナチスと同じ国際的無法者になるという事です。辺野古移設見直しを言い出した鳩山由紀夫が、外交の場でキチガイ扱いされたのは当たり前です。

条約にしろ協定にしろ事情が変われば見直しを持ちかけるものだし、
それを国内外で交渉して詰めるのもまた政治の仕事だと思いますよ。
鳩山にその能力が無かったのは間違いないのでしょうけど。

沖縄の基地問題については容認派も反対派も考えが硬直し過ぎているように思えます。どっちもガチガチでしょう。
例えば海兵隊を県外に出して嘉手納の空軍の安定運用を図るとか、アイディアは色々あっていいと思います。
じっさいは空軍も海兵隊もいっしょくたに「米軍」扱いでしょう。能力も特性も本当は全く異なるのに・・・

No title

でもそれは名護市長が考える事じゃ無いかと思いますが。
名護市が本気ならぶつかり合うしかないでしょうねえ。

在沖縄海兵隊のグアム移転に係る協定の第3条だと、
「移転は、ロードマップに記載された普天間飛行場の代替施設の完成に向けての日本国政府による具体的な進展にかかっている。」とされてるので、進展が遅いからといっても国際法違反には問えないと思いますよ。
ロードマップにしても、実現不可能なら見直しもありですし、この協定自体も去年改正されてるわけですから。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/pdfs/shomei_43.pdf
http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000029741.pdf

Re: タイトルなし

一番スッキリするのは、海兵隊がどっか国外に引っ越してもらば八方丸く収まると思うのですけどねえ。
海兵隊は歴史的印象が最悪で、今でもイメージが悪すぎるわけで、それをすれば沖縄基地問題も相当の前進にもなりますしね。
海兵隊が抜けた抑止力低下なんて、F-22とF-35を優先で常時配置すればそれで充分ではないかと

北海道の陸自部隊は東西冷戦終結で余剰気味です。

米海兵隊を沖縄から国外へ移転させる代わりに、北海道から陸自を一部移転させてはどうですか?何なら、戦車部隊も付けますか?(確か、在日米海兵隊には戦車部隊を隷下に置いてなかったはず⇒http://www.jiji.com/jc/v2?id=20100414us_marine_corps_weapons_13
JSFセンセイら戦車教団の皆さんは狂喜乱舞かな?w

No title

どっかで聞いた意見ですが、沖縄は演習場が狭くて戦車部隊の練度が維持出来ないから運用は無理なんだそうです。
んなアホな。だったら北海道の戦車部隊にでも要員をローテーション派遣して訓練を積ませればいいだけの話。
ていうかそんなこと言い出したら戦車は言うに及ばず機動戦闘車だって島嶼作戦には練度不足で半永久的に投入出来ないって理屈じゃん。
それどころか敵の上陸部隊だって狭い場所での運用に不慣れだから戦車を揚陸しても使えないってことになる。
「ナポレオンの子供時代の頭蓋骨」と同じ。言っていることが無茶苦茶なんですよ。

No title

一番道路網が整備されてる沖縄本島ですら「戦車の運用にむかない」なら、それ以外の離島は向かないどころか使用不可能だろうね。
10式戦車なんて意味なかったんや・・・。