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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2010.10
04
CM:7
TB:1
11:05
Category : ミリタリー
『マルベリー人造港と浮体桟橋』(JSF氏)ですけど。周辺国にできないことを並べても仕方がありません。大規模な仮設港湾なんて作るのも、運ぶのも、設置するのも無理です。上陸部隊の輸送力があまりにも貧弱なので、商船を使う方法を考えたのでしょう。5つほど列挙していますけど、2~4は無理です。1と5も能力上、現実味はない。
 日本には着上陸の危機はありません。日本の海軍力は周辺国の上陸部隊を寄せ付けません。日米同盟で考えれば、外洋での戦力は絶対的です。そもそも、なんで日本を攻めないといけないのかですね。中途半端な戦力を日本に揚げても全滅予定部隊です。日本の恨みを買うだけ。周辺国からすれば「下手に手を出すと日本人が復讐にやってくる」と思います。かつて日本は周辺国全部に暴風を吹かせた国ですからね。

 戦車教団のたわごとはともかく。今回の「周辺国!日本上陸!!」で気になったのは、周辺国は対機雷戦をどう考えているのかです。あんな少ない数でどうするのかと。『攻勢機雷戦という方法もある』で書いたのですけど、周辺国って対機雷戦の備えを全然していない。大国であっても、掃討ができそうな艦艇は極東ロシアで7隻、中国で5隻に過ぎない。

 具体的にね。被害妄想のシチュエーション。日本に攻めるというトンチンカンな話を考えても、絶望的に少ないことが分かるでしょう。日本の海空戦力をどうかいくぐるかはともかく、上陸海岸の近くで掃海する。あの程度の揚陸戦力ではまず無理だけれども、奇跡的に港湾をとって掃討する。それにしても7隻・5隻のうちどれだけ派遣できるのか。周辺国も日米側が攻勢機雷戦を仕掛けたときに備えて、掃海艇は自国港湾に張り付ける必要がある。これでは日本や日米同盟と戦争できません。

 日本侵攻のような妄想はこれまでとして。それ以前に中露って米国に攻勢機雷戦を仕掛けられたらどうするつもりなのかと。対機雷戦の主流となった掃討にしても、いきなりは出来ないみたいです。"Coastal Force"(Brassy's)によると、掃海艇であらかじめ"Route Survey"をしておかないと、機雷を見つけることが難しいらしい。機雷が落ちるまえの、航路の海底状況を把握しておかないといけないのでしょう。極東ロシアの7隻も少ないけど、さらに中国の5隻は、主要港湾の数よりも少ないのでは、どうしようもない。

 中露とも、機雷をばら撒くのは得意ですね。でも、対機雷戦には相当の無頓着です。対機雷戦も対潜戦も、一回、飢えてみないと分からないのでしょう。


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以下、追記です
某S氏さんへ

ピント外れながらも、ウチの記事を紹介してくれるのは嬉しいのですけど
http://bosc1945.seesaa.net/article/164690026.htmlで
ウチの記事、全文そのままコピーは非常識じゃないの?
しかも、言いたいのって「■まだ「攻勢機雷戦」とか言ってるわけですか・・・。」だけでしょう?
とうてい正当な引用とは言えませんね。

http://bosc1945.seesaa.net/article/161041495.htmlも同じですね。
無断転載ですよ、当該記事2件を消してくださいね。
愛国精神もけっこうですけど、法律も守りましょうね

2010年10月4日午後11時30分 文谷
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「攻勢機雷戦」という選択肢はあり得ない。(その4)

『マルベリー人造港と浮体桟橋』(JSF氏)ですけど。周辺国にできないことを並べても仕方がありません。大規模な仮設港湾なんて作るのも、運ぶのも、設置するのも無理です。上陸部隊の輸送力があまりにも貧弱なので、商船を使う方法を考えたのでしょう。5つほど列挙し…

Comment

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No title

機雷を敷設した時点でその港湾は日本側も使用できない、少なくとも大幅な制限が発生するという事実をどの程度の重さで考えてらっしゃいます?
港湾の経済的・物流的価値を理解してるなら、機雷による港湾封鎖、それも自国の港湾にたいしてそれを行うというのがどれほど例外的かつ緊急避難的なことであるか程度理解可能と思いますが?
というか、そもそもにおいて侵攻側は「自らが使用できる程度に掃海できればよい」程度の事実にすら気付けない時点で、もんたにさんはどうしようも無いのですが
ぶっちゃけ、日本みたいに大規模な掃海戦力は侵攻側には必要ないんですよ、万が一日本の港湾に機雷敷設されていたとしても

Re: No title

> 機雷を敷設した時点で さんへ

> 港湾の経済的・物流的価値を理解してるなら

上陸正面の串木野港だけ封鎖しても、大した影響はでませんよ。
日本側の補給については、補給内海に面した九州東岸の諸港を使えばよい。
そもそも、上陸されるという時期に、九州西岸の港が自由に使えるという考えは甘すぎますね。


> というか、そもそもにおいて侵攻側は「自らが使用できる程度に掃海できればよい」程度

掃海率何%くらいでしょうかね?
複合感応機雷を掃海で始末するのは難しいですよ。ロジックに水圧があれば絶望でしょう。まず、音響や磁気でも細かい設定もできるみたいですからね。さらにカウンターや動作開始時期の設定が入るとね。掃海ではねえ、どうしようもない。

機雷って、ホントに怖いですね。

No title

別に攻撃側はいざとなったら要らない船つっこませるとかいくらでも「攻撃」する手段はありますし
上陸正面を決めるのは防衛側ではなく侵攻側です。



Re: 承認してよ! さん

短くて、分かりやすくて、感情的でもないので、承認して差し上げましょう。

> 上陸正面を決めるのは防衛側ではなく侵攻側です。

なんか、理念論っぽい話ですね。
現実に地図でもご覧になってください。エアカバーの範囲で、根拠地から近くて、海岸線がなだらかで、後背地が確保できるような場所はそうそう無いですよ。攻める方も制限されるのです。

No title

あくまで個人的な意見ですが、中国の対機雷戦で考えられる「最終的解決法」は試航船と思われます
昔と違って無線操縦も可能ですので、それ程は非人道的ではないでしょう
もっとも強制徴発の段階で、悲喜劇こもごもとなると思いますが

Re: あくまで個人的な意見ですが さんへ

>あくまで個人的な意見ですが さん

 ようやくモノの分かる人が来てくれました。機雷戦と対機雷戦、掃海と掃討の区別もつかない人ばかりでしたので嬉しいです。

 で、試航船(Piggy Ship)なんですけど、複合感応のロジックにも絡むみたいです。さらにカウンターとかアクチベーションの関係もある。試航船で複合感応機雷を掃海するのは難しいらしいですね。実際には、最終的な安全確保の手段かなあと思います。

試航船の限界に付いて

もんたに様、お返事ありがとうございます。

ロジック等の意味に付いてあまり横文字には強くないので、間違えていたらすみません。取り敢えず感応条件に付いてと考えます。

試航船については戦後にしか行われていないので、現在の機雷にどの程度対処できるかは不明です。ただ当時、水圧・磁気複合型に唯一有効な手段とされたので(実際に船を走らすので当然ですが)、緊急時の選択肢の一つとして考えている海軍関係者は多いと思います。