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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
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2014.05
29
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Category : 未分類
 日高義樹さんの記事「ワシントンは集団的自衛権に好意的も日本に関心がないオバマ政権」だが。例によって仲間内でキャッチボールしているだけではないのか?

 集団的自衛権について、アメリカは好意的であるとしているが、意見交換をしたのは例のハドソン研究所というもの。そこで集団的自衛権や解釈改憲が高く評価されているというのだが、それって、反捕鯨団体がシーシェパードに話を聞きに行っているのと同じではないのか。

 集団的安全保障も、結局はアレ宰相とその仲間にある現憲法への反感だけでやっているものだ。米側としては、反対はしないが、別段是非ともやってくれとは思わない。確かに、米政府は昔、リクエストをした経緯がある。だから今の米政権も反対しない。だが、イランとの関係を改善し、イラクやアフガン派兵も終わらせる今日では、別にどうでもいい話になっている。

 解釈改憲でも、思い通りに都合の良い反応を拾っている。
 もう一つ、この会議で取り上げられたのは「憲法の解釈を変えて軍事力を持つ」という安倍首相の考え方である。
 「憲法について、それぞれの政府が時に応じた解釈を行ったり、判断を下したりするのは、極めて当たり前」
 ハドソン研究所の学者はこう指摘した。憲法を変えず、解釈を変更して新しい国際戦略を展開することは、現在の国際情勢から見て、極めて適切という見方がワシントンでは有力だ。
これって、本当にワシントンでは有力なのだろうか。ハドソン研究所では、身内にはそういうのが流行っているだけれではないのかね。

 実際、議会すら賛同しない解釈改憲なんか、外見が悪いことこの上ない。中南米あたりのクーデターと憲法停止と大差はない。

 確かに、どうしても必要なら仕方がない部分はある。自衛隊を作るとか、宗教団体が作った学校にも補助するような話ならわからなくもない。その国の議会や国民も納得していれば、周りの国もそういうこともあるよねくらいには見てくれる。

 しかし、大した必要もないのに、指導者の押し付けで強引にやればバカにされる。反対意見も相当強い中、宰相の宗教的情熱だけで、憲法を変えられないから解釈を変えるなんてことをやる国は、その程度のものだ。

 実際に、憲法に三選禁止規定があるのに、それを解釈で変える独裁者、独裁国があればバカにするだろ?

 しかし、それも褒めなければならないのは、保守紙ではなく右派紙の宿命だろう。普通の保守派から見ても、相当に筋悪な主張でもヨイショしなければならない。仕方がないから、好意的な反応を返してくれる相手を探して話を聞いてこなければならならない。それが、上で述べたハドソン研究所である。

 集団的安全保障も、何が何でも悪いわけではない。実際、具体的な必要性が出てきて、どうしても必要といった情勢になれば、その範囲では国論は明許するだろう。コレまでの憲法問題にしても、カンボジアPKOや、ペルシア湾機雷除去、インド洋給油では相当の論議は伴ったが、明許はされた。必要があれば、それ以上の活動も可能となる。

 だが、何の具体的必要性もないときに、宗教的情熱で言い出されても国論はよしとはしない。結局は、アレ宰相の一人危機感であって、周りは今その話をする必要性を感じてはいない。アレ宰相は、救国の愛国者になりたがっているが、そんな危機はどこにもないというのが現状である。

 賛同しているのも、幇間追従者か、同じように勝手に国家的危機感を感じるネトウヨのたぐいだけである。後者はどうみても、終末系の新興宗教に毒されているとしか思えない。

 それを解釈改憲でやるというのもねえ。結局はクーデターで憲法停止を言い出す、発展途上国の救国戦線なみの発想なのだろうね。まあ、発展途上国のクーデターは、その国の知的エリート出身者や官僚実力層が主導するけど、アレ宰相はねえ。



※ 日高義樹「ワシントンは集団的自衛権に好意的も日本に関心がないオバマ政権」『ZAKZAK』(産経新聞,2014.5.28)http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140528/dms1405280830003-n1.htm

※※ 「おじいちゃんみたいに立派な人になりたい」とか思っているのかもしれないけど、おじいちゃんは高文通った素材だからねえ。中身が違いすぎるような気がするね。
   まあ、いまのようにやっていれば、少なくともそのうち同じように言われるよ。おじいちゃんは、かつては大デモを起こして「岸を倒せ、岸を○せ」と言われたけど、このままやっていれば、そこは同じになれるんじゃないのかね。

※※※ 一番不思議なのは、宰相やっても出身大学から名誉博士号貰えないとこ。大概ははどんな奴でも貰えるのだけれども、それがないというのは、大学としても、どんな憲法課目なの?と言った製造物責任やら、恥の上塗りを避ける気持ちがあるんじゃないの?
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Comment

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集団的自衛権って、よくよく考えたら尖閣問題には絡んでいないはずなんですよね。
尖閣で万一事が起こっても第一義的に戦わなくちゃいけないのはまず主権国である日本なんだから。
・・・まさか政府はアメリカに先に出てもらって日本が後ろからくっついていくなんて、フザけた了見じゃないでしょうね。

No title

古森義久氏の記事なんかでも度々感じるのですが、何度も特定の人間や特定の人脈にある人間集団からの話を持ってきて、これが米国の真意なり、という態度を取るってのはありますねぇ。
それと疑問なのは(保守メディアが買ってくれないせいかもしれないですが)古森さんとか日高さんって視野が狭くて、特定の人脈はあっても、メディアとか研究論文とか雑誌を広汎に漁るという努力をしてるのかな、と。自分の耳に心地よい意見を言う人間だけ探して取材するがそれ以外は全部ノイズとしてバッサリ切り落とすというインテリジェンス能力の低さってジャーナリストとしてはいかんでしょ

北朝鮮の弾道ミサイルが現実化してアメリカ本土狙うとか、朝鮮半島有事を睨んでの集団的自衛権じゃないんですかね。

No title

日高さんは米シンクタンクの翻訳者ですからね。

世界情勢にくらいところもアメリカナイズされております。

芦部を知らないなんて法学部卒は、野口を知らない医学部卒やモーツァルトを知らない音大卒みたいなもんですから。