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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

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2014.07
04
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12:00
Category : 未分類
 北海道であったカセットボンベを爆発させる事件だが4回目の逮捕をするという。あの程度を激発物とし、しかも最大懲役5年の激発物破裂でどうこうしようというのは、破壊力のスケール的にどんなものかね。

 仔細は時事ドットコム「ボンベ爆発で4度目逮捕=署駐車場で車破損、容疑否認-北海道警」のとおりである。

 しかし、あれで人死や大怪我が出るものとも思えない。細かいことは報道されていないが、どうせカセットガスボンベを固形燃料か何かの火で炙って破裂させた話である。威力はペットボトルにドライアイスを詰めたのと大差あるものでもあるまい。周りにベアリングをつけたという話もあり、それが本当なら殺傷能力増大を図っただろうが、実際に人を殺せるようなシロモノではない。

 実際の被害も、火炎が表札を炙ったとか、車のナンバープレートやバンパーに傷つけた程度である。

 そもそも、本来の激発物破裂に該当するような破裂物でもない。もともとは、家屋を吹き飛ばすような破裂物を想定した犯罪である。カセットボンベの爆発は、スケール的には合致するものではない。

 その程度の破裂物に、懲役5年以上の犯罪をアテて、しつこく4回も逮捕するのは何事なのか。

 中身は不能犯の親戚のようなものだ。まだ確定できないが、犯人にしても恨みがあり、人死がでても構わないと思っていたとしても、アレでは死なないと言う意味で、不能犯である。警察関係にいたづらしたことを重視して、よくて軽犯罪法で、罰金刑程度のものに過大な容疑を付して、しつこく捜査するのは、見ていてあまりいい気持ちがするものではない。警察以外を軽んじているようにも見える。

 まずは、北海道の警察の法規運用について合規性や運用の平等に疑問を抱くものであるよ。



※ 「ボンベ爆発で4度目逮捕=署駐車場で車破損、容疑否認-北海道警」『時事ドットコム』(時事通信,2014.7.2)http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2014070200763

※※ そもそも、あの程度の破裂物を過剰に取り締まってどうしたものかね。アレで揺るぐような国家も治安もない。かつては「タタキやノビで国は滅びんからのう」と言ったらしいが、人殺しや強盗ほどの被害もない。いたづらとしてはやや過激だが、ノミ行為や盗撮ていどの扱いでいいだろうがね。
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Comment

非公開コメント

さすが、革マル派の全盛期の早稲田大学で学生生活を過ごした方は言うことが違いますね。

尊敬しますよ。

一応コメントすると

太政官布告による「爆発物取締罰則」と、刑法の「激発物破裂罪」という異なる法律があって、今回問題となったのは刑法の方。
これは放火の類型とされるので、殺意がなくても成立。なので不能犯とはちょっと違う。

まあ、威力はたいしたことないんでしょうが、4回もやってるってことは、どのみちアブナイ方。何かの理由でしょっ引いておかなきゃならんという事情なんでしょう。

たしか釘の話が出てました

 爆発物とともに大量の釘を使用したという話じゃなかったかと思います。

 威力や殺傷力はちょっと化学の知識があり、試行錯誤を重ねつつ、なおかつ事故を起こさなければ、向上させられちゃうでしょうし、警察や大型小売店を狙って連続して事件を起こしているので、それなりに危険だったんじゃないでしょうか。

 けれど、この年配の女性の方が真犯人かどうかは検証が必要なんでしょうね。あまり報道が加熱しても模倣犯(逮捕後に一度cryあったと思いますが出てきますけど、女性で爆弾というのは珍しいんじゃないでしょうか。

最近はこのしやもしみたいに、文谷先生を共産主義者扱いする愚か者が増えたなあ
まったくミリオタは右に偏り過ぎだ