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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
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2010.06
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Category : ミリタリー
 台湾軍の精鋭部隊は海兵隊(海軍陸戦隊)といわれている。
 でも、この海兵隊を保持し続ける理由は、金門・馬祖の防衛だけ。かつては大陸反攻を呼号していたのだけれども、冷戦構造が定着すると、もちろん呼号するだけに終わっている。(チョットした工作なんかはやっていたみたいだけれども)
 ただ、この海兵隊、何気に台湾軍の重荷になっているのではないか。兵力1万人に加えて両用戦艦艇、大型揚陸艦16隻(乗員数2000名)、LCU200隻を金門・馬祖の防衛に貼りつけるのは、台湾の国防上かなり無駄なのではないか。(このことは前々から考えていたことでもあった)

なまじ金門島があるから 2006年04月08日10:48 MIXI日記から

台湾海軍は、海兵隊を、海上高速輸送部隊を捨てられない
台湾にとって、実利上は、金門島は別になくてもかまわないのだろう。
 しかし、政治的オプションとしては、中国に対して、実効上大きく与えた制約である。 ただ、「中国」としての大きな拠り所を失うので、金門島を捨てられない。金門島に強力な軍隊を置かなければ、中国の平和進駐を、軍事的に略無抵抗の「強制接収」を許してしまう。
 だから、台湾海軍/海兵隊は随分とイビツな構成となってしまった。78年発行の『極東海軍の手引』(米海軍協会)を入手したが、その台湾の項目を眺めると、大陸支配地維持(もしくは大陸反攻)のために特化した海軍の姿しかない。
 経済発展のおかげで、台湾海軍はいまでは強力な外洋活動能力をもつようになった。
それでいて、海兵隊装備の更新が比較的後回しなのは、基本的には「金門島では軍事的抵抗ができるという水準があればよいから」だろう。  


 到着した『尖端科技(尖端科技)』6月号に似たようなオピニオン記事があった。台湾人の中にも同じことを考えている人はいる様子。『金門外島兵力裁編与転型』(30p)は「将来は徴兵制になるから、今までのように金門島防衛に人手はかけられないよ?」という内容。海兵隊を対象とはしていないが、金門島他の、大陸側への貼付兵力の存在価値を捉え直す内容になっている。

 数字のあたりを中心に抜き出してみると
・ 現在の金門島配備戦力は約1万~3万人(軍事機密らしい)
・ 金門島方面の兵員維持コストは、兵員5000人あたり50億元(150億円位?)
また
・ かつては大陸反攻の踏台だったけれども、今は警戒哨だからそんなに兵力は要らない・ 下手に兵員を置いといても、中国(大陸)の人質になりかねない
・ 中国(大陸)は金門島だけを狙うことはないだろう。
 → また、台湾本島を落とす時に金門島は狙わないだろう。
  → その時には金門島には地雷を敷設しとけばスキップする。
  そもそも金門島も守ろうとしたら幾ら兵員がいても足りない

 このような前提から、金門島配備兵力は5000人以下で充分と結論づけている。
 加えて「中台両軍の緩衝地帯となるなら、兵力を配置しないでもいいんじゃないの」という意見もあり興味深い。
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