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- » 2023 . 11
Category : 未分類
「東大が防衛省に協力拒否 輸送機不具合究明『軍事研究』と」だが。 防衛省が東大に泣きついて袖にされた話だが、コレって産経の報道含めての、戦後平和レジュームとやらを叩くためのマッチポンプじゃないの。
C-2がアレ飛行機なのは防衛省と防衛産業のせいだが、それはおいて置く。
その問題を解決するために部外有識者の助けを借りるにしても、まず大学全体に泣きつく話はない。己が関わった大湊○○弾処理で技術調査検討委員会を作ったときにも、大学の先生は各個人にお願いした。(これは直に己が行った) 大学に泣きつく話はないし、相手が組織だと、何かあった時にコントロールできなくなる可能性もあるのでそんなリスクのあることはしない。
そもそも、設計モデルの誤りや、新現象による失敗でもないので、有識者に聞いてもどうなるものでもない。大学の先生を呼ぶのは、今までの設計手法が通用しないとか、知られていなかった現象ではないかと疑われる状態であるが、C-2はそれでない。単純に設計ミスである。単純に周辺部の強度不足である。そこを増肉するなり別部品で補強すれば(重くなるが)解決する。別に先生に頼んで、新しいモデルや現象の解析をお願いする話ではない。
今回の件は、本当だとすれば、それが分かっていて、やったものではないか。目的は、戦後レジュームとやらを批判だろう。
シビリアンかユニフォームかしらないが、部課長級あたりに、研究方針を承知で「東大けしからん」というやつがいて、断られることを承知で東大に話を持って行き、計画どおり断られて、産経の御用聞き記者に記事にしろといった。そういった不健全な話ではないのかね。
なんにせよ、C-2そのものが不健全なのだがね。
トラブルについても自業自得である。もともとC-2開発は、どうしてもやる必要のあるものではない。だから、完成品にしても、スペック上、凡庸な機体では「国産にする必要性があったのか」という話になる。それをどうにかするためには、実用上はともかく、スペック上は高性能機にしないといけない。そのために設計で削り代を取り過ぎたら、あの体たらくといったものだ。スイカやメロンをギリギリまで食おうとする話に似て、やりすぎて穴が開いたようなものだ。
本来の焦点はそっちではないのかね。そこで、今まで袖にされた恨みから、東大への嫌がらせをしても仕方がない。その手の話を読みたがる産経愛読者はともかく、下手に話が広がると、却って防衛の技術開発政策の失敗を晒す結果になるのだが、そこら辺は気づかないのだろう。
まあ、一番酷いのは、記事のツイッターコメント欄(http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140706/plc14070609450004-n1.htm)だよ。誰も大学の自治をご存じないし、「国の予算で研究しているのだから、国の政策への強力に応じないのは非常識」とか言い出すのは、何なんだろうかね。ゆとり世代の脅威を感じてならないものだよ。
※ 「東大が防衛省に協力拒否 輸送機不具合究明『軍事研究』と」『MSN産経ニュース』(産経新聞,2014.7.6)http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140706/plc14070609450004-n1.htm
C-2がアレ飛行機なのは防衛省と防衛産業のせいだが、それはおいて置く。
その問題を解決するために部外有識者の助けを借りるにしても、まず大学全体に泣きつく話はない。己が関わった大湊○○弾処理で技術調査検討委員会を作ったときにも、大学の先生は各個人にお願いした。(これは直に己が行った) 大学に泣きつく話はないし、相手が組織だと、何かあった時にコントロールできなくなる可能性もあるのでそんなリスクのあることはしない。
そもそも、設計モデルの誤りや、新現象による失敗でもないので、有識者に聞いてもどうなるものでもない。大学の先生を呼ぶのは、今までの設計手法が通用しないとか、知られていなかった現象ではないかと疑われる状態であるが、C-2はそれでない。単純に設計ミスである。単純に周辺部の強度不足である。そこを増肉するなり別部品で補強すれば(重くなるが)解決する。別に先生に頼んで、新しいモデルや現象の解析をお願いする話ではない。
今回の件は、本当だとすれば、それが分かっていて、やったものではないか。目的は、戦後レジュームとやらを批判だろう。
シビリアンかユニフォームかしらないが、部課長級あたりに、研究方針を承知で「東大けしからん」というやつがいて、断られることを承知で東大に話を持って行き、計画どおり断られて、産経の御用聞き記者に記事にしろといった。そういった不健全な話ではないのかね。
なんにせよ、C-2そのものが不健全なのだがね。
トラブルについても自業自得である。もともとC-2開発は、どうしてもやる必要のあるものではない。だから、完成品にしても、スペック上、凡庸な機体では「国産にする必要性があったのか」という話になる。それをどうにかするためには、実用上はともかく、スペック上は高性能機にしないといけない。そのために設計で削り代を取り過ぎたら、あの体たらくといったものだ。スイカやメロンをギリギリまで食おうとする話に似て、やりすぎて穴が開いたようなものだ。
本来の焦点はそっちではないのかね。そこで、今まで袖にされた恨みから、東大への嫌がらせをしても仕方がない。その手の話を読みたがる産経愛読者はともかく、下手に話が広がると、却って防衛の技術開発政策の失敗を晒す結果になるのだが、そこら辺は気づかないのだろう。
まあ、一番酷いのは、記事のツイッターコメント欄(http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140706/plc14070609450004-n1.htm)だよ。誰も大学の自治をご存じないし、「国の予算で研究しているのだから、国の政策への強力に応じないのは非常識」とか言い出すのは、何なんだろうかね。ゆとり世代の脅威を感じてならないものだよ。
※ 「東大が防衛省に協力拒否 輸送機不具合究明『軍事研究』と」『MSN産経ニュース』(産経新聞,2014.7.6)http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140706/plc14070609450004-n1.htm
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Comment
17:50
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この航空機の事業に関わったら不幸にしかならない?
No title
19:37
陣羽笛
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凡庸な輸送機ですらまともに開発できないレベルだったと。
Re: No title
19:43
文谷数重
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「それなら高性能な海外製輸送機がある、しかも安いからそっちを買え」という話になってしまうので。
だから、背伸びした計画をやろうとして、上手くいかなくなる。
しかも「海外製を買うのと大差ない時間でできる」といってギリチョンの期間でつくろうとするから、何かトラブルが起きるとドンドン納期が伸びる、そんな感じではないかと
> つまり、JSF様ごい一党が、褒め称えた国産技術とは
> 凡庸な輸送機ですらまともに開発できないレベルだったと。
No title
22:31
いるか
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元は共同の配信なので、御用記者に記事を書かせた政府のマッチポンプかはさておき、産経のマッチポンプとはいえなそうです
”失敗という選択肢はない(ユージン・クランツ)”(違
22:41
yossi
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http://www.47news.jp/CN/201407/CN2014070501001492.html
MSN産経の関連記事を見ると、
『東大の軍事研究禁止、職員労組と秘密合意 昭和44年、産学協同にも「資本への奉仕は否定」』
『東大独自ルール「軍事忌避」に反旗 複数の教授ら米軍から研究費』
と、東大を叩く気満々なのが、伺えますね。
東大側としては、第二工学部その他戦争協力を行なったものの、敗戦後、梯子外しに有った経験を持つ世代の薫陶が、まだ生きてるんでしょうね。
>凡庸な輸送機は開発できないのですよ。
高速、与圧状態からの物量降下という要求が不要なら、KC-767を増備すれば済むし、重器材は現状でもアントノフをチャーター、後部ランプが要るような、前線飛行場向けではC-130Hが有る。
思い切って、仕様変更というか、緩和すると開発する価値が無くなるという自縄自縛に陥った余りの、八つ当たりなんでしょうね。
No title
00:44
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逆に、重くなるってことは搭載量(重量)や航続距離を低下させるってことなんでしょうけど、速度の妥協はするんですかねえ?
09:52
きらきら星
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外国機の排除という重要な()目的は果たせたし、今さら計画中止にもならないだろうし、
あとはそこそこの速度を出せるフツーの輸送機が2年だか3年遅れで配備されるんでしょ。
No title
18:32
たけやぶやけた
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委員会開催に当たって大学へ泣き付くことはしないと言いますが、大学教員個人へ依頼するとしても、大学組織自体に同意を求めるのは当たり前のことです。この記事は、それを断られたと言っているのでしょう。大学の同意が得られないと、授業を別の日に振り替えて委員会に参加することが出来なくなりますから。
また、何らしかのミスが生じた際は外部有識者を集めた会議で原因究明しないと上層部の政治家やメディアが納得しない時代なので、開催に合理性があるかどうかではないのです。
最後に、一般読者がこのブログ読者のように国産防衛産業への嫌悪感を抱いているとは思えませんけどね。F-2の際も多くの国民は三菱や防衛庁に同情的だったと記憶していますよ。
Re: No title
19:59
文谷数重
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逆ですよ。授業に合わないように委員会を立てるしかないのです。
今の大学は昔と違って、シラバスでがんじがらめですから、補講を除き振替は無理です。
> また、何らしかのミスが生じた際は外部有識者を集めた会議で原因究明しないと上層部の政治家やメディアが納得しない時代なので、開催に合理性があるかどうかではないのです。
それは事故の話ですね。まあ、C-2は見通しの甘さとお手盛りがすぎるので、マル検的な意味で事故ですけどね。
> 最後に、一般読者がこのブログ読者のように国産防衛産業への嫌悪感を抱いているとは思えませんけどね。F-2の際も多くの国民は三菱や防衛庁に同情的だったと記憶していますよ。
結局、装備品が高く付くのは「なんでもかんでも国産化」の弊害ですからねえ。
C-2も、開発費を上乗せすると、単価はC-17をこえる。C-17よりも高くてC-17よりも低性能でC-17よりもトラブルにあふれた機体について、背景や構造を知れば同情できるものではないですね。
No title
00:05
たけやぶやけた
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遅コメだったのにレス頂き恐縮です。
>今の大学は昔と違って、シラバスでがんじがらめですから、補講を除き振替は無理です。
おっしゃるとおり、今は昔のように掲示板に「休講」と貼って済む時代ではないのですが、大学の同意が得られればある程度の融通が利くのも事実です。
>マル検的な意味で事故ですけどね。
国民へ新型装備の提供が2年遅れるのですから、事故といわず何といいますか!
だからといって無闇に批判ばかりしていると隠蔽体質が横行するので、そのあたりのさじ加減が難しいところですが。
>結局、装備品が高く付くのは「なんでもかんでも国産化」の弊害ですからねえ。
このブログで何度も指摘しておられる点ですね。
個人的には 国産派→海外派→国産派 とたどってきたので一部同意しかねる点はありますが、運用に支障をきたさない範囲で海外装備も競争できる仕様にすべきかとは思います。
C-2を例にすると、速度以外はほぼ競合するA-400Mやロシア製というのが気になりますがIL-76もあった訳で。比較した上で国産になったのなら異存ありませんが、ご指摘の通り国産ありきではちょっとなーと思います。
以上、長文失礼しました。
No title
02:03
雪野中
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そもそもF-2知ってる国民自体が少ないでしょう
軍事オタクかゲームで見たとかでもないと知りませんよ
その中で同情的というのは自衛隊が大好きな軍事オタクか
ネトウヨ系の人じゃないですか?