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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

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2014.07
11
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Category : 未分類
 日経によると、千葉県はコンビニ防犯ボックスの実証実験で効果を挙げたという。「コンビニの防犯ボックス、飲食店にも 千葉県が地域拡大」だが、その中身はコンビニ駐車場の一角に仮説詰所を作り、午後2時から10時まで、警察OBを3人詰めさせるもの。記事によれば、その効果は
10日公表した実証実験での検証結果によると、設置地域では空き巣が減少するといった効果が出ているという。調査に対し治安が悪化したと答えた住民は千葉も市川も大幅に減った。
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO74066290Q4A710C1L71000/
とのこと。

 だが「設置地域では空き巣が減少するといった効果が出ている」というのは、眉唾ではないか。もともと、そのようなものは連続で空き巣があったところに置くものだが、去年空き巣があった地域に、今年も空き巣がくるわけではない。比喩としては微妙に違う部分もあるだろうが、空き巣の発生はランダムであり、ある種、飛行機事故のようなものだ。去年、飛行機事故が2回起きた飛行場で、今年も2回起きるわけではなく、無事故でも不思議はない。それを「神主を呼んでお祓いをしたから」と理由をつけて「飛行機事故は発生しなかった」と主張するようなものではないか。

 特にこの事業は警察主体であり、また森田健作県知事の肝煎である。

 警察はなんでも自分の手柄にする。交通事故での死者数減少について、道路線形の改善や、自動車安全設計の改善にはまったく触れずに「安全運転運動やシートベルト着用運動の成果」という。コンビニ防犯ボックスもその伝である。住民の自衛や、空き巣発生のランダム性には触れずに、全て警察の取組みの成果にしている。

 また、県知事も自分のアイデアは絶対成功したと言いはる。自分が主導した施策については、自画自賛するものだ。特に、森田健作県知事は、かつて俳優として演じた男らしさを前に出している。県民を守る知事として、防犯では成果を挙げたといった実績は欲しいので、そのように振る舞うだろう。

 このあたりからみると、それほど大した効果があると思えない。現実に空き巣を捕まえたどころではなく、見つけたわけでもない。その他の窃盗強盗詐欺恐喝背任横領の類も、全く見つけても捕まえても居ないだろう。そうであれば鬼の首を獲ったように成果を誇る警察が何も言っていない。

 まずは江戸時代の辻番の類ではないか。辻番は防犯のための施設であったが、実態は生きた親爺の捨て所と言われていた。大抵はただ居るだけであり、たまにやる気のあるヤツがオイコラとやると、返り討ちにあったような話は枚挙に暇はない。※※ 実際に桜田門外の変でも、手出しできないのはともかく、連絡も傷病者保護もなにもしていない。

 コンビニ防犯ボックスも、その程度のものだろう。警察平OBのうち、箸棒に掛からない連中。警備会社の営業や直長も務まらないような箸棒先生を養う、OBの捨て所程度と見たほうがいい。もちろん、居ないよりは役にたつだろうが、体感治安の向上がいいところで、実際に期待できる警備力は耳袋の「麸踏み万引きを見だす」程度ではないかね。


※ 「コンビニの防犯ボックス、飲食店にも 千葉県が地域拡大」『日本経済新聞』(日本経済新聞,2014.7.10)http://www.nikkei.com/article/DGXNZO74066290Q4A710C1L71000/

※※ 腕っ節に自信のある番太郎が、端唄・都々逸を歌っていた武士に「黙れ」と言ってしまい喧嘩になった話がある。「『黙れ』とはなんだ、武士には『黙らっしゃい』という決まりだろう」「武士の詩吟なら『黙らっしゃい』だが、町人の端唄都々逸なら『黙れ』だ」といって拳骨の張り合いになり、さんざん打擲されたあげく辻番所もメチャクチャにされ、終いには備え付けの罪人捕縛用の縄であべこべに縛り上げられて放置されるといったもの。普段の力自慢が恥ずかしいので、夜になって隣の辻番を呼んで解いてもらったといったオチ。たしか篠田鉱造の『幕末百話』だったはず。
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さすがは警察、天下り先作りは日本一