RSS
Admin
Archives

隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

→ サークルMS「隅田金属」
→ 新刊・既刊等はこちら

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2014.07
22
CM:8
TB:0
12:35
Category : 未分類
 だよもんさんが、トルコでのイスラエル公使館への侵入に憤っている。トルコでの対イスラエル抗議を報じるツイート(https://twitter.com/FIFI_Egypt/status/489997525831532544)に対して、例によって平和運動への反発的な発言(https://twitter.com/V2ypPq9SqY/status/491367374436564992)をしたあとで、次のように述べている。
帰ってきただよもん‏@V2ypPq9SqY 中国ですらやらんぞそんなこと。トルコのイスラエル大使館[ママ]突入と国旗降下。
https://twitter.com/V2ypPq9SqY/status/491368150680604672
といったものだ。

 しかし、皮肉なことに中国ではその例は少なくない。かつて文革期には、中国民衆は英国と東独の大使館を焼討した。最近でも瀋陽の日本公使館が北朝鮮亡命者を追跡する警察に踏み込まれたことがあるし、つい一昨年の反日暴動でも北京の日本大使館に投石されたこともある。

 文革期の事情をご存じないのはともかく、だよもんさんは最近の事件のことも覚えていないということだろう。だから、平和運動的な言辞に対して皮肉を言ったつもりで、実は皮肉にもならず、無知をさらすような発言になるのだろう。

 それよりも不思議なのは、なんでこのような事件が起きるのか全く理解てきていない点である。

 イスラエルによる攻撃は、明らかに平衝を欠くものである。パレスチナ側からのロケット弾攻撃を防遏するためといいながら、大規模爆撃を行うのはやり過ぎである。実害をみても、前者は散発的攻撃であり、しかも死傷者はほとんど出ていないが、それへの対策として都市部への大規模空爆を行い、500人から殺しているのである。

 だよもんさんは、その不公平への反発をまったく理解できていない。13日の段階で死傷者1300名出ているにも関わらず、軍事的利益に対して、民間被害は受忍出来る範囲であると「基本的には軍事目標主義は守ってるのかイスラエル軍。」(https://twitter.com/V2ypPq9SqY/status/488510828342018048)と肯定している。お仲間の界隈をみても「実被害のないロケット弾攻撃に対して、大規模空爆を行うことは、投石に対して銃を使うような状況である」といった比喩をを全く理解せずに反発している.
dragoner@C86金曜西く32a‏@dragoner_JP
古賀センセ、「石持って立ち向かうパレスチナ人に、イスラエルが銃を使って蹴散らす」とか言ってますが、ロケット弾1000発以上撃ち込んでいる連中が石ころで戦うなんて、パレスチナ人に対する侮辱やろ6:50 - 2014年7月18日
https://twitter.com/dragoner_JP/status/490131606955229184
このような認識がズレた集団とのなかで身内話をしているうちに、感覚が世間ともズレてきているのだろう。

 イスラエルとパレスチナの衝突は、実際には治安維持活動である。戦争とは違い、暴力の無制限の行使は許されない。そこでは日本で言う警察力比例の縛りや、あるいは英米法でいう「石や棒は武器とはみなされない」といった判断がある。それを知らずに、イスラエルの過剰な武力行使を肯定するのは、相当にズレている。

 ゆとり世代はインディファーダをしらない。機関銃を持ちこみ、投石する子供に自動小銃をぶっ放した時の国際的非難を知らない。だから、今の状況で軍事目標主義を言い出したり、空爆を肯定するために「パレスチナ人に対する侮辱」といったような珍妙な言動ができるのだろう。

 結局は、現実主義という自己規定に振り回されているわけだ。現実主義=親米、親米=イスラエル擁護といった思い込みで、「現実主義者としてはイスラエルを擁護しなければならない」と考える。自身を客観視できず、そこから出られない彼らなのだろう。
スポンサーサイト

Comment

非公開コメント

No title


御一行様にとって西側正規軍は常に正義なんですよ。だってゲームみたいでカッコいいじゃん。
御一行様は親米国家にして西側装備を持つカッコいいイスラエル正規軍が、
「小汚ないアラブの難民ども」相手に地道に治安活動を続ける状況は我慢ならんのでしょう。

軍クラ民のみなさんがイスラエル側を支持するのって、「日本国内の平和主義者がパレスチナ側を支持してるから」以上の理由って存在しないんじゃ無いかな

イスラエル好きはプーチンも好き

No title

軍事関連に限らず、現実主義という名の理想主義を振り回す人ってよくいますよね。

他人だけ悪くは言えませんが

法学や政治哲学の素養がないことはよく分かりますな。
考え方の骨組みがなくて、ただの現実の「追従」で終わってる。言い方変えれば、広げた風呂敷を畳めない。
現実主義というけど、「主義」って何よ?と考えたことがないのでしょう。自戒も含めてですけどね。

結局

国際法とはなんぞや?戦時国際法とはなんぞや?戦争法とはなんぞや?という基本的理解なしにご都合主義的理解で法解釈なしで使っているもんですから、そもそもの法理とか法原則とは無縁の中途半端な理解と成るのでしょうね。

No title

 日露戦争のときの日本と同じで、国民が憤激してるのに講和、休戦というのはなかなか難しいんでしょう。

 イスラエルにしても四囲が潜在的な敵国だったり、そうなりつつある状況で通常戦力の優位もけして安泰ではないとなると世論も過激な方向に走るのかもしれません。土地と平和の交換というのもいずれ双方の国力と立場が変われば見直される類のものなのでしょうし。