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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
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2014.07
27
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Category : 未分類
 米海軍が、燃料の一割をバイオ燃料化するつもりらしい。"Navy Looks To Purchase 37 Million Gallons Of Biofuels"によると、3700万ガロン、つまり14万キロリットル程度分のバイオ燃料を購入し、航空燃料JP-5と艦艇燃料F-76の代替として使うとのこと。

 航空機も艦艇も、バイオ燃料で動かすことには問題はない。合成石油BTLは、天然石油と全く同じものであり、石油植物油を水素富化したHRJは航空燃料での使用実績があり、どちらも航空機での使用に全く問題はない。(ICAOは念のため半分としているが) 艦艇を動かす分には、もっと品質は煩くない。高空での粘性低下や、燃料搭載量と比較してのカロリーもそれほどは問題にならないし、もしトラブルが起きても整備可能であるためだ。DMEでもいいし、アルコールを混ぜても、ガスタービンもディーゼルも、別段何も起こらない。ほとんとの生成済バイオ燃料は、硫黄は痕跡程度まで除去されており、バナジウムも含まないので、腐食の問題もおきない。

 そのコストについても、記事中では補助金額から、原材料油を除けば、加工賃はガロン(3.7リットル、「約2升」と覚えると良い)あたり71セントとしている。リットルあたり20円といった程度なのだろう。原油価格とバイオ燃料の原材料価格で次第では、そろそろペイするあたりである。

 おそらく、石油価格には天井があるということだ。原油は枯渇するかもしれないし、価格もさらに上る可能性があるかもしれない。だが、バイオ燃料の生産体制が整えば、石油価格はその価格は超えないだろう。

 原材料油でも、穀物との競合も過渡期の話かもしれない。例の藻から油を出す話も、それなりに順調にするんでいる。抽出できる油も重質油なので、改質する必要があるが、その後はHRJとかわらないので、航空燃料に混ぜても問題は特に起きないという。

 実際には、バイオ燃料以外にも、石油製造の方法もある。従来、エマルジョン化させて燃料にしていた超重質油や重質油改質から、より高価なガソリンや軽油、灯油を取る商売も進んでいるし、原油リグで危険防止のための燃やしているフレアガスを利用して、石油合成をする方法もある。米海軍は別に、海水から二酸化炭素と水素を抽出して燃料を合成する計画もある。

 まずは、水素エネルギーに手をだす必要もないのではないか。液体燃料が手に入れば、あんな面倒な水素を使う必要はない。そもそも水素があれば、HRJの富化用水素になるし、重質油改質や、その残渣からのガソリン軽油灯油の燃料合成(出来る燃料は確率論だけどね)もできる。極端な話、製鉄所の二酸化炭素と熱があればそこから液体燃料がつくれるわけだ。



※ "Navy Looks To Purchase 37 Million Gallons Of Biofuels""The Daily Caller"(2014.7.25)http://dailycaller.com/2014/07/25/navy-looks-to-purchase-37-million-gallons-of-biofuels/

※※ 航空機用ガスタービンについては、http://schmidametallborsig.blog130.fc2.com/blog-entry-685.htmlあたりを見てもらえばいいかね。
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