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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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Author:文谷数重
 軍事ライターの文谷です
 コミケでは隅田金属ででています。評論情報です。

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2010.10
29
CM:0
TB:0
21:23
Category : 有職故実
 フランスで、その年の最後の麦、一番最後に残った麦を一束刈り取るときにお祈りをするらしい。『狼と香辛料』にあったアレなのだが、それと全く同じ習慣がオーストリア・チロル地方にもある。『季刊民族学』バックナンバー中、たまたま読んだチロル地方にある山村生活を紹介する記事で発見した。全く同じことをやっている。たぶん、凡ヨーロッパ的な習慣なんだろうね。
 収穫と信仰の関係では、脱穀した麦を保存箱に入れ、蓋をする前に小麦の天端を均したあとに十字を描く。どこの国でも、百姓は神様を大事にしている。ただし、近代化されると神様が軽んじられることも万国共通らしい。チロルの百姓のせがれは最後に残った一束を刈り取る際にお祈りはせず、麦をしまう時も十字は描かない。残念なことだけれども。
 このレポートでは、チロル地方の山村がかつて経済的に厳しかったことを色々示している。

● 1904年まで、豚は飼育できなかった。
 ・ 農地に余力がなく、豚用飼料を生産できなかったため。

● 家畜はあくまでも役畜、あるいは毛や乳製品を得るために飼育していた。
 ・ 家畜も食肉用に潰すことはほとんどなかった。
  → 農民は肉をほとんど口にできなかった。

● 靴は高級品であり、厳冬期だけ、あるいは訪問するときだけ、履くものであった。
 ・ 戦後になっても、靴は日常的に履けるものではなかった。
  (普段はサボかなにかを履くのだろう)
 ・ 厳冬期は、「Rがつく月だけ」
 ・ 訪問先が近くなってから、靴は履く

● 戦前には、出稼ぎと奉公があった。

 ヨーロッパであっても、同じ時期の日本の農村部と大してかわらない様子。これに加えて、ヨーロッパ先進地帯※にある農村と比較できれば相当面白くなるのだがね。

※ ヨーロッパ先進地帯については、なんとなく、低地諸国、もしくはパリ-ロンドン-アムステルダムを結ぶ三角形の周辺部ではないかと。
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