- 2023 . 11 «
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
- 6
- 7
- 8
- 9
- 10
- 11
- 12
- 13
- 14
- 15
- 16
- 17
- 18
- 19
- 20
- 21
- 22
- 23
- 24
- 25
- 26
- 27
- 28
- 29
- 30
- 31
- » 2024 . 01
Category : ミリタリー
今月※の”Proceedings”(USNI)をパラ読みしていたら『無人・潜水による大西洋横断成功』の記事を発見。水中グライダー”Scarlet Knight”※※が大西洋横断したという内容。
要は
(1) 船体を負浮力とし、沈降する力を翼で分解して前に進む。
(2) 一定の水深で正浮力とし、浮き上がる力を分解して前に進む。
を繰り返して進む水中UAV。
これって80年代に考えられた「無人水中輸送船」の子孫ではないか、と読むと、やはりそのとおり。80年代版の無動力輸送船、正式名称”Slocum glider”の直系の子孫であるとのこと。略中正浮力のハルクを用意して、負浮力・正浮力を切り替えることにより沈降を繰り返させる。沈降するときには調整室に海水を導入する、浮揚するときはヒドラジン(だったと思う)で気体を作り、調整室の海水を追い出す。沈降・浮揚する力から、翼をつかって前向きに進む力を作り出す。
ただし、”Scarlet Knight”は”Slocum glider”のように貨物を搭載したり、深海まで降りたり、ヒドラジンをつかって浮揚したりしない。搭載するのは観測機器だけ、潜る深さも100m程度、浮力の切替メカニズムも、ボディの気室の容積を「半カップほど」変化させるだけで実現している。
大西洋横断に成功している以上、当然だけれども誘導機構もついている。航跡から潮に流されている様子もあるけれども機能している。大圏コースはとっていないが、おそらく海洋観測の必要上設定されたコースなのだろう。次は、イギリスからオーストラリアまで自律航海させるようだ。
ただ、大西洋横断には221日を要している。直接的な軍事転用、誰でも思いつく機雷敷設あたりには使い難い。戦争中ならば飢餓の戦地に米を入れて送るとか、むりくり「ふ」号風に使うのかもしれないけれども。
※ 2010年5月
※※ 製造元の説明 http://rucool.marine.rutgers.edu/atlantic/index.html
(2010年05月21日 MIXI日記より)
要は
(1) 船体を負浮力とし、沈降する力を翼で分解して前に進む。
(2) 一定の水深で正浮力とし、浮き上がる力を分解して前に進む。
を繰り返して進む水中UAV。
これって80年代に考えられた「無人水中輸送船」の子孫ではないか、と読むと、やはりそのとおり。80年代版の無動力輸送船、正式名称”Slocum glider”の直系の子孫であるとのこと。略中正浮力のハルクを用意して、負浮力・正浮力を切り替えることにより沈降を繰り返させる。沈降するときには調整室に海水を導入する、浮揚するときはヒドラジン(だったと思う)で気体を作り、調整室の海水を追い出す。沈降・浮揚する力から、翼をつかって前向きに進む力を作り出す。
ただし、”Scarlet Knight”は”Slocum glider”のように貨物を搭載したり、深海まで降りたり、ヒドラジンをつかって浮揚したりしない。搭載するのは観測機器だけ、潜る深さも100m程度、浮力の切替メカニズムも、ボディの気室の容積を「半カップほど」変化させるだけで実現している。
大西洋横断に成功している以上、当然だけれども誘導機構もついている。航跡から潮に流されている様子もあるけれども機能している。大圏コースはとっていないが、おそらく海洋観測の必要上設定されたコースなのだろう。次は、イギリスからオーストラリアまで自律航海させるようだ。
ただ、大西洋横断には221日を要している。直接的な軍事転用、誰でも思いつく機雷敷設あたりには使い難い。戦争中ならば飢餓の戦地に米を入れて送るとか、むりくり「ふ」号風に使うのかもしれないけれども。
※ 2010年5月
※※ 製造元の説明 http://rucool.marine.rutgers.edu/atlantic/index.html
(2010年05月21日 MIXI日記より)
スポンサーサイト
Trackback
Comment