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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2014.09
07
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Category : 未分類
 自衛隊のファンの言う「自衛隊の中身や事務機材が旧式で貧弱、可哀想」も、どっかで金を抜いているだけの話ではないのか。

 「自衛隊の建物は老朽していて汚い、事務機材も旧式でコピーが有料、冷暖房もケチ」という話は、実際には、陸自だけの話である。

 海空自衛隊にはそのようなことはまずない。老朽していても、改修工事を入れていて綺麗だし、コピーはタダ、冷暖房もガンガン使っている。

 なぜ「陸自だけ貧弱なのか」は、予算をキチンと請求せず、使っていない為だろう。

 建物については、陸自は建物を作りすぎ、綿密な管理できていない。作る時には海空並に新設するが、改修予算や維持費、備品の類はケチる。おそらく、予算の大枠の中で、戦車やら大砲やらといった正面装備に金を突っ込んで、それ以外をケチった結果だろう。

 実際に予算を見ると、必要な営舎備品費は相当にケチっている。陸自は無駄な建物も多いので、建築面積に比例して出てくる営舎維持費は海空の4-6倍あるが、営舎備品費は海空の2倍もない。

 備品費は、簡単にいえば、隊舎でのテレビとか冷蔵庫の類の購入予算である。その上、陸は現地調達ではなく、中央か地方で調達するので、むしろ高いし、不要な物も多いと効率が悪い。だから、陸だけ建物や中身が古くなる。

 事務機材も、陸自でも、予算上はコピー機がないとか、コピー代有料となるはずがない。予算中の庁費をみると、陸は人数に応じて海の3.5倍、空の2.5倍を取っている。それでいて、事務機材が貧弱なのは、どこかで抜かれているからだろう。おそらく、本来はシステム側で予算要求するような部分を、面倒なので庁費からとっているとか、高級部隊が引き上げて贅沢につかっているかといったところだ。

 海自から学生で陸自に行ったときに、コピーがないということで、員数外の旧式小型コピーを持って行ったことがある。そうすると、陸自の別課程が使わせてくれという。「タダでいいよ、紙も幾らでも補給できる」と好きに使わせてやった。最後にコレ、員数外だからやるといったら、涙流して受け取ってたよ。空自も旧式品もってきて陸に残していった。

 このあたり、陸自は明らかにおかしい。本来は、通信装備で調達するはずの、通信関連機材とかリースを庁費でやっているのではないか。それを止めれば、各中隊事務室に無料でコピーを提供できる。昔、付幹部をやってもらった高射幹部(陸)曰く「ペトリは空自で良かった、陸でやるとケチって宿泊車を落として天幕で暮らさせる。そんなんじゃ疲労で戦力維持ができない」といっていた。そういう悪い癖があるのだろう。

 冷暖房も、結局は予算の話だ。光熱水料をみると、建物の床面積は海空の4-6倍はあるのに、電気代は海空の1.8‐1.2倍しかない。単に、陸自が光熱費をケチっているだけの話である。それを、防衛予算が不足していると、国民や議会の問題として主張するのはというのは、何も見えていないのだろう。


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