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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2014.09
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Category : 未分類
 朝日新聞「メタンハイドレート『実用化がカギ』」によると、宮城県の女川町町長が、町議会でメタンハイドレートを推したとの由。原発は当座必要で、その後はメタンハイドレートという話である。

 実際には原発は動かせないだろうという話はさておき、原発の後はメタンハイドレートというのも、あまり素性が見通しでもないだろう。なぜなら、メタンハイドレートはまずはペイしないためである。

 日本近海の海底には、メタンハイドレートが埋まっているが、経済的には取り出せる見込はない。

 メタンハイドレート開発については、全く成功していない。山師のやっている詐欺っぽい方と、国がやっている学術っぽいほうの二種類がある。前者はやはり口先だけで全然駄目で、後者もやってみたけど連続採掘はできない状況にある。

 仮に、成功していても、今の天然ガス輸入や、米国でのシェールガスのように低廉に生産できる見込もない。採掘コストが市場価格の10倍であれば、エネルギーとしてはないのと同じである。

 メタンハイドレートには、将来はない。そこに資源があることはわかっていても、市場価格よりも安く開発できる見込が立たない。そのうち、太陽光や風力、地熱、BTLや油生産藻といった再生可能エネルギーがそれなりの価格で生産できるようになれば、永遠に太刀打ちできない。

 将来的にも、メタンハイドレートに頼る必要もなくなる。

 まず、エネルギー需要そのものも減る。人口減や産業構造変化により、従来のように毎年のエネルギー需要増という時代ではない。経済も停滞しているし、そこから脱却してもかつてのような高度成長もない。

 また、エネルギー供給を見ても、メタンハイドレートに頼る必要もない。

 長期的には、太陽光発電はこれからも急成長を続けるし、風力や地熱もある程度は伸びる。液体燃料も、BTLや藻の類も入ってくる。これら再生可能エネルギーで需要が賄えれば、高いメタンハイドレートが入り込む隙はなくなる。

 短期的な供給や、不足分についても、格安な北米シェールガスやシベリア天然ガスがあり、いずれは入ってくる。いずれもメタンハイドレートに頼る必要はない。

 メタンハイドレート詐欺に引っかかるのは止めたほうがよい。町長さんも、脱原発に配慮しながらも、党やアレな総裁の方針からでた「平成30年度を目途に、[メタンハイドレートの]商業化の実現に向けた技術の整備を行う。」(p.15)を信用したのかもしれないが、メタンハイドレートの性質は悪すぎる。同じように夢を観るのなら、陸側からアクセスできる石炭直接ガス化の方がまだいいだろう。
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