RSS
Admin
Archives

隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

→ サークルMS「隅田金属」
→ 新刊・既刊等はこちら

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2014.09
30
CM:13
TB:0
07:01
Category : 未分類
 今回の御嶽山救助では、陸自のUH-60が救難に活躍した。3200mまでホバリングも可能である高高度性能により、高山の山頂で運用することができた。

 しかし、それ以外でUH-60の性能を活かせる状況があるかを考えると、採用は正しい選択だったのかは疑問である。

 日本には、チベットのような高原地帯はない。その意味では、中国軍のようにUH-60が必要な切実な理由はない。

 そして、今回のような状況を除けば、あとはUH-1で事足りる任務である。それであれば、陸の汎用ヘリはUH-1で揃えたほうが良かったのではないか。

 もちろん、UH-60はUH-1よりもエライ。最高速度や運動性、整備性、振動と言った点で高性能である。被弾時や、不時着時の安全性も高く、強力な武装を施せるため、戦闘には向いている。

 だが、UH-1にも利点はある。機体容積は、航空輸送のため小ぶりに作ったUH-60よりも大きい。実際には、重いものを運ぶよりも嵩張るものを運ぶことが多いので、本来の任務である輸送には向いている。そしてなにより、価格も安く数が揃えられる。

 数物と、輸送を優先する陸ヘリとしての用途を考慮すれば、むしろ後者で揃えるべきだったろう。高速性や振動はあまり問題とはならないし、戦時でも、輸送の重要性から考えれば、汎用ヘリをそれほど真面目に戦闘に使う気があるとも思えない。そもそも、武装ヘリとしての使用についても、陸自にはヘルファイヤのような、施すべき本格的な兵装はない。

 今からでも、陸は、UH-60の調達はやめて、汎用ヘリを、UH-1とその後継(ベル412かね)に統一したほうがいいのではないか。UH-60でなければできない役割は少ない。航続距離や高速性能なら、既存のCH-47を使えばよいし、まともに運用できるか怪しいが、今度買うオスプレイを使っても良い。今回のような高山での救難云々は、海空自の救難ヘリでも可能である。



※ 高級な汎用ヘリも絶対に必要というのなら、輸送能力で中途半端なUh-60ではなく、NH-90やEH-101にしたほうがよいのではないのかね。

※※ 富士山頂となると、UH-60でも着陸場所がないと駄目だが、AH-64はホバリング(IGEで5700mまで可能)も問題はない。アレの腹の下に、航空救難員と遭難者を収容できるキャビンをスリングで吊り下げれば、航空救難もできないことはないんじゃないかね。まあ、実際には、夏なら人出がいっぱいいるので、着陸可能な場所まで運べばいいだけの話だけど
スポンサーサイト

Comment

非公開コメント

ていうか、オスプレイなんて高価な装備を買っちゃったら、カネが無くなって自動的にUH-1系列しか買えなくなるのでは。

活躍にケチを付けてると思われるのはともかくとして、陸が出てくるのは長野県からの派遣要請、陸兵の支援で海空とはまた違いますわな。

海空出てくるなら航空救難、海の上、救難員が必要って場面ですから、何よりも大量に投入できない。

UH-Xが決まればまあそれなんでしょうがちょっと質問。
NH-90やEH-101、S-92だと何か困るんですかね?

蛙の人が海外メーカーとの関係言ってるんですけど。

Twitterより。
へーっ、UH-60って山岳救助向いていないんだ。

CAPITO @hikohkisky
救出する側もある程度のリスクを覚悟していたのでしょう。ホバリング救出の映像を見ると、通常のホイストピックアップよりも高めの高度で実施しているようです。これも火山灰対策でしょう。機体の重いUH-60JAでの2,000mを超える高山岳でのホバリングは難しいとパイロットは口を揃えます。
2014/9/30 1:04 ついっぷる から
https://twitter.com/hikohkisky/status/516619568106971137

CAPITO @hikohkisky
軍用ヘリは本来こうした救出活動に向いているわけではありません。高山岳救出であればA109K2やAW139等の方が向いています。高い練度を維持している自衛隊のヘリパイロットの技術が、空からの救出を可能にしたと言って良いと思います。
2014/9/30 1:11 ついっぷる から
https://twitter.com/hikohkisky/status/516621334277660672

No title

日本の場合、陸自がUH-60を採用するには一応の理由もあるかと。

まず海自の主力艦載ヘリとしてUH-60系を採用するのは確定事項なので、それに合わせて陸・空でもUH-60を使えば3軍で共通のヘリ(海自のは色々と別仕様ですが)を運用できることになります。

逆に、例えば海自がUH-60、陸自がUH-60に替えてNH90、空自がEH-101を採用したりしたらもう整備面でとんでもない苦労をすることになるでしょう。

No title

 高速であればヘリボーンで飛ぶ時間も少なくて済むので、その分、危険にさらされる時間も短くなり、安全に部隊を送り届けられる可能性が高くなるはずです。

 それにUH-1はエンジンが単発に対して、UH-60は双発です。導入当初は全てブラックホークで変えていくつもりだったんでしょうし、予定の使用年数のうちに米国でも切り替えられると見ていたのではないでしょうか。

60系列は運用コストと機体重量の割に搭載料が小さいとか聞いたんですが、いっそのこと陸海空まとめてNH90とかEH-101にできないのかという相談。

確かオーストラリアが60に替えてNHだったはず。

No title

陸海空自ってそんなに整備面で統合運用してるのかなと疑問が。
普段からそんなことしないのなら正直揃えたところで無意味だし、仕様も違うのだから。

No title

とんさんへ
>それにUH-1はエンジンが単発に対して、UH-60は双発です。
自衛隊がUH-1Hを買い始めた頃にカナダが買い始めたベル212は双発ですけど(日本の海保も買ってます)
ローターブレードが4枚のベル412もありますよ

No title

・三自統合運用
 自衛隊での整備は統合できないのかもしれませんが、メーカーに戻しての整備では同一の機種系列を採用しているおかげでメリットがあるんじゃないでしょうか。

 オスプレイを自衛隊が採用する場合について、整備拠点をもうけて米軍のも引き受けられればスケールメリットが生じるという議論が最近あると思います。

No title

UH-1の後継はエアバス・KHI案が有力なようで。

UH-1シリーズはギアボックスが凸なので意外にキャビンが使いづらい。

UH-60は航空隊の現場からは評判がいい。どのような環境でも確実に動く。また胴体下部に燃料タンクなどがないために生存性も高い。ただキャビンの低さをいかんともしがたい。まあら国なんぞせずに輸入していれば価格は2分の1から3分の1になったのにね。MHIに対する多額の補助金を払うためにUH-60の調達は遅々として進まなくなった。個人的にはUh-XはBK117やEC-165当たりで充分だと思います。

No title

後方は特に共通化してないですよ。部品のデポも各自衛隊ごとですし
メーカー任せのIRANやPARはなおさらですし
60系:三菱名航
47、101、OH-1:川重岐阜
UH-1、AH-1S:富士重宇都宮
と機種ごとのプライムが請け負うだけの話です

Re: No title

ただ、部品名は共通化しているみたいで「右舷ボムラック」を「ウゲンボムラック」みたいな共通のカタカナを振ってますね。お陰で当直報告のときなんかに「うーん『ミギゲン』と読みたいのは分かるが、オフィシャルで『ウゲン』」っていわれますね


> 後方は特に共通化してないですよ。部品のデポも各自衛隊ごとですし
> メーカー任せのIRANやPARはなおさらですし
> 60系:三菱名航
> 47、101、OH-1:川重岐阜
> UH-1、AH-1S:富士重宇都宮
> と機種ごとのプライムが請け負うだけの話です

見た目で選ぶならUH60で決まりなんですがねw