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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

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2014.10
11
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10:32
Category : 未分類
 中国がインド洋に小規模の水上艦を維持したからと言って、何か実害があるのだろうか? 結局は、60-70年代のソ連がインド洋に派遣した水上艦と同じで、できることは相当に限られているのではないか?

 北村淳さんが「中国海軍艦艇がイランに初寄港、インド洋沿岸に着々と戦略拠点を確保 ‐米海軍はもはや対処できず」で、中国海軍の伸張により米海軍は何も対抗できないとしている
中国海軍の水上戦闘艦艇がインド洋に送り込まれるようになり、原子力潜水艦や通常動力潜水艦までもが海賊対処艦隊に対する支援という名目でインド洋を遊弋(ゆうよく)し始めた。
 これに対してアメリカ海軍は、オバマ政権による大幅な国防予算削減ならびに強制財政削減の影響により、インド洋に展開する海軍戦力を強化させることはとてもできない状況である。
 しかしながら、インド洋におけるアメリカ側の海軍力を何らかの形で強化しないと、日に日にこの海域でも戦力が充実しつつある中国海軍を牽制することができない。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41842?page=4


 しかし、中国海軍はインド洋で米海軍に対決できるのだろうか? 中国がインド洋に送り込んでいる戦闘艦の数は、5を超えない。対して、米海軍は容易に10でも20でもインド洋に集結できる。

 さらに、インド洋で中国艦隊が何をできるかも、疑問である。

 もちろん、政治的プレゼンスではある。中国は、インド周辺国とは協力する関係にある。中国周辺国が中国に辟易する用に、インド周辺国は、何かにつけ、インドの圧力に辟易している。中国やインド周辺国が、インドに軽い嫌がらせや、なにか政治的に対立した時に中国が付いていると言った程度には役に立つだろう。

 だが、米海軍に対して何かできるわけでもない。現実的に米海軍と戦争することはできないし、通商破壊のような行動もできるわけではない。そんなことをする理由もないし、すれば中国向けの海上輸送を留められてしまう。

 結局は、60-70年代にインド洋に進出したソ連とかわるものではない。規模も、できることも大差もない。それに対する過剰反応としての、インド洋に脅威が云々といったあたりも、北村さんの主張と変わるものではない。



※ 北村淳「中国海軍艦艇がイランに初寄港、インド洋沿岸に着々と戦略拠点を確保 ‐米海軍はもはや対処できず」『JBPESS』(日本ビジネスプレス,2014.10.2)http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41842

※※ 北村さんの主張で不思議なのは、優先順位を割り振らない点である。中国とのゲームでの優先順位からすれば、優先すべきは米海軍と米空軍である。だが、対中対峙で米海兵隊ばかりに焦点を当てた記事を書くのが、どうも奇妙に見える。
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Comment

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対中対峙において陸戦戦力たる米海兵隊がそれほど重要ならば、
中国側の陸戦戦力だってもっと注目を集めていいはずなんですよね。
だけど報道される中国軍の戦力はもっぱら海軍艦艇や空軍機ばっかり。
「対日島嶼作戦で重要な役割を担う中国陸戦部隊」なる報道ってほとんど聞きません。
あちらさんの戦力にそういう順位をつけているってことは、こちら側の戦力だって似たような順番なんじゃないですか。

No title

北村さんは米軍のコンサル業務か何かを経験されているそうですね。
その中で一番深い繋がりを持っているのが海兵隊の仕事なのではないですか。

プライオリティの割り振りに関心が無いのも、氏の活動範囲がもっぱら論壇誌で、
まぁそういうレベルの売文でもやっていけるからでしょう。

どこの分野にもその手の人はいますが、一体何を考えて
そんなつまらないことを繰り返していられるのかとても不思議です。

No title

米海兵隊は日本では沖縄基地問題にオスプレイで一番風あたりが強いので、その分、重点的にとりあげているのでしょう。海空戦力という点では米海兵隊も有力な固定翼機部隊を持っていますから、それなりに話題はあるはずではありますが。

中国のインド洋進出については、将来的には中東諸国の核導入の支援という形はありえるのかも。イランはシリアとイラク関係で米国との関係を好転できる目も出てきたのかもしれませんが、いずれは核を持つに至るんじゃないでしょうか。