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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
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2014.11
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04:48
Category : 未分類
 産経の「防衛最前線」という記事には首をかしげることが多い。

 今回の「護衛艦きりさめ 100年ぶりの日豪友好の象徴に。インド洋撤退の無念を今こそ…」の「インド洋撤退の無念」の部分がそれにあたる。

 要は、テロ特措法の期限切れでインド洋給油をやめたことを「撤退」であり「無念」としているのものだ。

 だが、当時の海自には、インド洋給油はやめたいとする意見が強かった。人ぐりがつかなくなり、燃料をタダで呉れるフリー・スタンドを延々と続けることはできないというものである。

 インド洋給油では、海自の人ぐりが限界に達していた。特に補給艦には5回も派遣される乗員が発生し、かんべんしてくれという意見が強かった。他にも、訓練ができなくなるといった弊害もあった。

 給油を続ける意義にも疑念がでていた。

 米海軍から情報を貰える利点はあったものの、やっていることは単純作業であり、無料のガソリンスタンド、フリースタンドと呼ばれているとも言われていた。

 そして、実態はパキスタン海軍への燃料無料供与や真水供給担当である。これも士気が振るわない要素であった。「日本の活動により、アフガンでの米軍活動に対し、パキスタンの協力を維持されている」と言われていたが、米国の都合に過ぎる話である。「米国とくに米軍の歓心を買うことはできるから国益」ともいわれていたが、やっているのが当たり前となり、歓心がえられている実感はなく、士気振作にはつながらなかった。F22でも売ってくれれば、まだやった実感はあったのだろう。だが、そこから国が利益を上げてなさそうに見えていた。

 しかし、この記事では、産経はそのインド洋給油をやめたことについて
19年11月、テロ対策特別措置法が民主党など野党各党の延長反対により失効したことを受け、補給艦「ときわ」とともにインド洋上で補給活動を行っていたきりさめは、任務途中での帰国を余儀なくされる。
http://www.sankei.com/premium/news/141031/prm1410310002-n3.html

と評していた。その前のページでは「屈辱」ともしている。このあたり、野党憎しの価値観そのものであるようにしか見えない。実際には自民党サイドにもそのように考える議員もいただろう。

 記事では海自の高級幹部が残念だというような言い方を引いている。だが、それも表層しか見ていないものに見えるものである。確かにインド洋給油を続けろという意見も聞いたが、それ以上に「切り上げ時」という意見は多く、現状認識としての「すでに限界」はもっと多かった。それが覚えている当時の雰囲気である。



…艦長は同期っぽいね。RANリリースの写真を見ると光線の加減か、相当草臥れてるけどヒョロリとした感じや、記念章からするとそれっぽい。

※ 杉本康士「護衛艦きりさめ 100年ぶりの日豪友好の象徴に。インド洋撤退の無念を今こそ…」『産経ニュース』(2014.10.30)http://www.sankei.com/premium/news/141031/prm1410310002-n1.html
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Comment

非公開コメント

さがみ地獄、でしたっけ?
負担が大変という話はマスコミにも出ていましたね。

>同期
同期相当?幹部候補生学校の同級生?

No title

少し本題からずれますが、4年ほど前、コンパスで海賊退治の記事が載った時は興味深く読みました。雑誌媒体としてはそこそこ内情に食い込んでいて軍民のバランスも取れていたと思います。