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- » 2023 . 07
Category : ミリタリー
空母っぽいフネの話。「ひゅうが」も22DDHも30kt発揮できることになっている。しかし、この手の大型艦が30ktを出すシチュエーションはない。「ひゅうが」の類は27ktから25kt程度で充分ではないか。
水上砲戦に参加するために30kt必要ということはない。砲戦であれば有利な対勢を取るためにスピードが要求されるが「ひゅうが」の類が水上砲戦に参加することはない。そもそも砲を持っていない
占位運動するために30kt必要ということはない。艦隊陣形を変更する場合でも「ひゅうが」の類は基準艦となる。陣形変更に応じ、ちょこまかと占位速力で動く必要はない。艦隊速力を発揮できれば充分である。艦隊速力は出しても24ktである。
航空機発艦のために30kt必要ということはない。搭載しているヘリコプターは垂直に離発着する。かつての航空母艦のように合成風力を必要としない。ヘリコプターであっても滑走発進をすることはあるが、そのために30ktが不要ということもない。
高速の利点は、強いて挙げても潜水艦を避けやすくなる点だけだろう。"Submarines"(Brassey's)によれば、潜水艦による接敵の可否は水上艦速力と潜水艦静粛速力、魚雷の雷速と射程で決まる。潜水艦速力12kt、雷速45kt、射程12.6kmとした場合、航海速力30ktの場合、正面49度以内でなければ潜水艦は攻撃できない。それ以外の位置からは魚雷攻撃圏に占位できない。ただ、これも30ktである理由にはならない。水上艦速力が27ktであれば53度※、25ktであっても58度※にしかならない。
速力は27kt~25kt程度で充分だろう。フランスのドゴールは27kt、旧海軍の飛鷹は25ktで問題は生じていない。「ひゅうが」の類は、護衛する側ではなく、護衛される側である。主兵装は航空機である。30ktは過剰な性能だろう。
※ "Submarines"(Brassey's)149pp.の図を参考に作図・測角した。
水上砲戦に参加するために30kt必要ということはない。砲戦であれば有利な対勢を取るためにスピードが要求されるが「ひゅうが」の類が水上砲戦に参加することはない。そもそも砲を持っていない
占位運動するために30kt必要ということはない。艦隊陣形を変更する場合でも「ひゅうが」の類は基準艦となる。陣形変更に応じ、ちょこまかと占位速力で動く必要はない。艦隊速力を発揮できれば充分である。艦隊速力は出しても24ktである。
航空機発艦のために30kt必要ということはない。搭載しているヘリコプターは垂直に離発着する。かつての航空母艦のように合成風力を必要としない。ヘリコプターであっても滑走発進をすることはあるが、そのために30ktが不要ということもない。
高速の利点は、強いて挙げても潜水艦を避けやすくなる点だけだろう。"Submarines"(Brassey's)によれば、潜水艦による接敵の可否は水上艦速力と潜水艦静粛速力、魚雷の雷速と射程で決まる。潜水艦速力12kt、雷速45kt、射程12.6kmとした場合、航海速力30ktの場合、正面49度以内でなければ潜水艦は攻撃できない。それ以外の位置からは魚雷攻撃圏に占位できない。ただ、これも30ktである理由にはならない。水上艦速力が27ktであれば53度※、25ktであっても58度※にしかならない。
速力は27kt~25kt程度で充分だろう。フランスのドゴールは27kt、旧海軍の飛鷹は25ktで問題は生じていない。「ひゅうが」の類は、護衛する側ではなく、護衛される側である。主兵装は航空機である。30ktは過剰な性能だろう。
※ "Submarines"(Brassey's)149pp.の図を参考に作図・測角した。
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Comment
No title
21:14
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フネが早くてなにがいかんのだろう?というのが最初の疑問で、自衛隊の船が存在し続ける意義(攻撃をくらわず)、また、自衛隊単独でなく共同で行動する場合の速力差をなくすとか考えたら、こんなコメント恥ずかしくてできないと思うのですが・・・。
ましてや、文面から防衛大学校にいっていたようですし、自分らの税金がこんな馬鹿に使われていたと思うと情けなくなります。
Re: No title
21:35
文谷数重
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逆に、速力を25kt級から30kt級まで上げると、エンジン出力は2倍になって、35kt級まで上げると4倍になる。
そうなると、容積を機関部に食われて、居住性も兵装つけるスペースも減りますね。これはガスタービンでも同じで、給排気系がやたらデカイわりには容積がキツイ軍艦になりますよ。
それに25kt以上で航行することなんて、自衛隊でも日米共同でもまずないです。そんなことしていると燃費が悪すぎなので、出しても24ktどまりですね。米海軍もフリゲートは27ktでればいいやとしています
あと、あの学校はすきじゃないので行ってませんよ。まあ、助成金はどこの学校にも出てますけどね
No title
01:19
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また、自分の横柄な文面に対し、キチンと回答していただいたことと合わせ、大学の件は蛇足であったこと謝罪します。
さて、改めてお聞きしたいのですが、現時点での運用において30ktは不要との件について、速力を抑えエンジン容積を減らし…のことは理解できますが、30kt出せるけど出さない船と出せない船は大きな差がやはりあると思うのです。
その際に、居住性、兵装が犠牲になったとしても。
居住性が悪くても名機とよばれ、敵対国への脅威になったものもありますし、兵装に関しては、いずも型は大型化、武装の簡略化を図っているようですし。(そもそも、ひゅうがの居住性は悪いのでしょうか?)
限られた条件で何を取捨選択するかにおいて、30ktは維持するといった方向性が示されているように見えるのですが。
また、護衛艦の寿命は30年と聞いておりますので、その時にも30ktはいらないといえるのでしょうか?
燃費に関しては、どうしようもないとしかいえませんが、ミサイル駆逐艦ですとアーレイ・バーク級などは、構想段階において29ktの最大持続速力があげられているようですし、このあたりも含め、どうお考えでしょうか?