fc2ブログ

RSS
Admin
Archives

隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

→ サークルMS「隅田金属」
→ 新刊・既刊等はこちら

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2014.11
12
CM:7
TB:0
12:00
Category : 未分類
 珠海の航空ショーでJ-31が飛行したとのことだが。中国空軍は新鋭機の数を揃えられるのかね。

 中国は海軍と第二砲兵を再優先している。陸軍ほどではないにせよ、空軍も冷や飯を食わされている。

 このため、空軍は装備更新が遅い。Su-27系やJ-10による旧式機の更新速度は遅いし、更新する機体も西側にやや遅れている。Su-27系自体、遅れてきたF-15程度のもので新鋭機ではないし、J-10にしても、そのSu-27よりも劣るだろう。扱いをみてもSu-27系のほうが偉い。中国国防当局はSu-35の輸入を渇望している。

 その上での次世代機となると、数が揃えられるのか、わからない。

 まず、いつできるかわからない問題がある。J-20やJ-31は飛んだが、即時に生産できるわけでもない。

 そして、値段が高くなる問題もある。ステルス機はそのものが高くつく。中国機もコーティングその他をキッチリやっているなら、整備も高くなる。そもそも

 ほかにも、周辺機材も充実させなければならない問題もある。ステルス機は景気良くレーダ輻射できない。したら見つかってしまう。IRやES探知をつかうにせよ不確実にすぎる。このため、AWACSの類についても、今の実用試験型を超えるものをそれなりに揃えなければならない。

 このあたりを勘案すると、中国空軍はどれくらいの機体数を揃えられるのだろうか。機材や人件費が安いと言っても、日本の倍程度のGDPでは、まあ、戦闘機の数で、西側からみて型落ち気味の高性能機を1000機揃えられるかどうかは怪しいのではないかね。



※ 「珠海航空ショー開幕=中国ステルス機を披露」『時事ドットコム』(時事通信,2014.11.11)http://www.jiji.com/jc/zc?k=201411/2014111100669&rel=j&g=int
スポンサーサイト



Comment

非公開コメント

WS-10Aの信頼性向上次第では?
現状はロシアからのエンジン輸入に頼っているため戦闘機の生産数が制約されてるって話を聞きます

T-10系列並かそれ以上の戦闘機を1000機保有する国が地球になんぼあるか考えたら無視できるレベルじゃ無いんと違うか。航続距離の問題はあるにせよ

要するに、驚異ではないということですね。
平和国家中国に万岁哇萬歲

Re: タイトルなし

全部Su-35以降になるわけではないですし。Su-35は、買えても100機行かないじゃないですか
今から10年掛かっても、戦闘爆撃機コミでSu-27系を300,所詮は改良型のSu-35以降100、J-10を600ってあたりじゃないですかねえ。
20年後はSu-27系J-10は陳腐化して二線装備、一線機は、非ステルスだからなあといわれそうなSu-35で100、完全想像でステルス400-800くらいじゃないかなと。ステルスが高性能になればなるほど数は揃わんでしょうし

> T-10系列並かそれ以上の戦闘機を1000機保有する国が地球になんぼあるか考えたら無視できるレベルじゃ無いんと違うか。航続距離の問題はあるにせよ

ただね、今のペースでF-35Aを買っても当初の42機揃えるのが2020年代後半ということ考えたら、そんなに安心できる話ではないなあっと

Re: タイトルなし

そりゃしょうがないんじゃない。向こうは今が満月で、こっちは欠ける月だから。

でも、満ちた月は欠ける月で、実際に人口オーナスも始まっていて、日本以上に豊かになる前に、日本以上に厳しい高齢化がまっている。中国軍事力のエクスパンドも2020年代ずーっと続けられるわけでもなさそうだし、そのあたりを期待して、相手が息つくまで頑張ってゲーム続けるしかないでしょう

ただ、今のところ、中国軍事力がピークになっても米軍事力は超えそうにはないから、同盟の組換はいらないでしょう。その前に日米中の軍隊積み上げゲームが、三者共倒れを避けるために、ワシントン条約みたいな感じで突如終わるかもしれないけど

> ただね、今のペースでF-35Aを買っても当初の42機揃えるのが2020年代後半ということ考えたら、そんなに安心できる話ではないなあっと

No title

・人口オーナス
 日本と違って華僑の伝統もありますし、アフリカからの移民社会も福建省あたりで成立しているという話もありますから、案外、東南アジアやアフリカから若年人口を移民という形で受け入れて中華の文化でまとめる可能性もあるかも。

・中国の航空戦力整備
 アメリカの先のゲイツ国防長官も退任前に中国の戦闘機開発でステルス機を飛ばせるのはずいぶん先だと話してましたが、それよりはグッと前倒しで飛行している現状があります。ソ連の原潜建造史のように無理に無理を重ねて整備するかは分かりませんが、しばらくは豊富な予算を投じてあらゆる形態の兵器の開発を行うでしょうし、場合によってはロシアも協力するでしょうからまだまだどう化けるか分からないでしょう。

・F-35A
それにつけてもF-22が欲しいものです。