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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2014.11
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Category : 未分類
 なんで『フィガロ』がやったフランスの世論調査やら元大統領のインタビューを、ノーボスチ通信から孫引きするのか不思議なもの。だから、直接『フィガロ』を読んでみたのだけども。あまりにも面白い記事を見つけたので紹介する。

 『フィガロ』で引き伸ばしの話が出ている。"Mistral : Hollande veut décider sans "pression""2時間前の記事だけど、とりあえずオランド大統領は、面倒事はしたくないので引き延ばしたい様子。

 内容は、オランド大統領が、「ウクライナ問題が解決したら引き渡すよ」と言ったとのことだ。フランス語は読めないので、グーグル先生の翻訳で読んだ。仏語を日本語にしても、念の為に英語にしても、内容的には一致するので問題ない。

 当然だが、ウクライナ情勢はいつ解決するかはわからない。体の良い引き伸ばしだ。

 もちろん、これは最終決定ではない。とりあえずロシアと欧米、国内向け世論の反応をみてみようかというものだだろう。それに一喜一憂してもしょうがないのだが。

 ただし、揚陸艦については「引渡しもしない、契約破棄もしない(だから金も払わない)」という選択肢の実現性をさぐっていることも伺える。今の情勢では、フランスにとってはそれが一番よい解決法であるためだ。もちろん、ウクライナがどうなろうと、フランスは内心は売り払いたいし、2隻目も売りたいが、それは現実的な選択肢ではない。

 ちなみに、問題先送りは、プーチンにとっても、極端に悪い話ではない。引き渡されないにしても、契約解除にしても、どちらもロシア包囲網の強化を印象づける。だが、引き伸ばしであれば政治的なショックも少なくて済む。契約は生きていると言えるからだ。

 既支払分云々にしても、いい抜けはできる。フランスは契約に従って、キチンと建造している。その実費だとも主張できる。預かった金ではなく、建造に要した費用の一部で、既に使用したと強弁する余地はある。その引渡しが、ウクライナ情勢が終わったあとになるかもしれないだけの話だ。

 なんにしても、実物の揚陸艦も、金もフランスの手元にある。決めるのはフランスであって、やいのやいのロシアが文句をつけてもしかたがない。欧米も同じようにか、それ以上にフランスに渡すなと、やいのやいのいうので相殺される。フランスは自分の都合を優先して、引き渡すか、契約解除か、引き渡さずに契約解除もしないかを、とっくり時間を掛けて判断できるということだ。



 まー、そこで「商道徳だから支払え」とか、名誉ロシア人(自称)としての名誉を掛けて息巻いてもしょうがない。

 もともと、自分の判断がうまくいかないフラストレーションなのでしょう。「情弱には理解できませんが、ロシアに引渡します」とか「情弱は理解してませんが、違約金でロシアはウハウハです」と大見え切った以上、後もない。(一回後退したけどね)

 ただ、「フランスは売って欲しい、支払って欲しい」願望と、「フランスは売るだろうか、支払うだろうか」検討は別のものだよね。そして、検討に対して反発しても、せんないことじゃないの。

 まあ、事情通を目指すなら、翻訳権があるかないかの怪しい内容を公開するよりも、情勢みて、フランスに可能な行動をみて、判断すべきじゃないの?



※  "Mistral : Hollande veut décider sans "pression""Le Figaro"(Le Figaro,2014.10.16)http://www.lefigaro.fr/flash-actu/2014/11/16/97001-20141116FILWWW00021-mistral-hollande-veut-decider-sans-pression.php
   速報のようなので、ルモンドとか、あるいは英米系新聞の後追いも注視すべきか

※※ 「10式戦車が欲しい」という願望と、「10式戦車は必要か」という検討を切り分けられなかった連中に近いよねえ。
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あと「沖縄に海兵隊がいて欲しい」という願望と「沖縄に海兵隊は必要か」という検討を切り分けられないアホも追加しといて下さい。

ここまでエアリプ乙でした。