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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2014.11
25
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06:21
Category : 未分類
 零戦を日本で飛ばす云々の話がある。アレはどんなものかねみたいな話をしていた時に思ったことだが、飛ばすことは難しいし、それ以前に飛ばす必要もないんじね。

 まず、飛ばすのは厄介過ぎる。飛行状態を保つなら、飛ばすにも試運転するにも、飛行場に隣接したショップが必要だが、任意団体には難しい。公的セクターが絡まないと、現実的にはムリといってよい。

 そう考えると、飛ばし続けるのは無理。始終飛行させるのは無理。もともと耐用年数長めの飛行機ではない。飛ぶたびに無理がかかり、すぐに補修の域は越える。その金は出てこない。もともと、金を集めるくらいなんだから、そこから利益もでるわけもない。マネタイズも最初のうちだけで、継続して稼ぐのは無理だろう。

 むしろ、美術品扱いで保存したほうがいいのではないかね。日本の武器の保存は基本、美術品でしょ。東博に刀剣銃砲があるが、あの扱いで長持ちさせればいいのではないか。東博の刀剣は試し身なんかしないし、実射もしないが、それに不満はないし、科博みたいに金儲けとも考えていない。東博的な手法で保存すればいいのではないかね。

 ま、主催の方は存じないし、おそらく立派で志の高い方なのだろうが、アレな外野が付和雷同とするのではないかとワクワクしているよ。「日本の意識は低い」みたいな、「メリケンではワーバードはフライアブルなステイタスにするのが目標ザマス」とか。「日本の飛行機文化を発展させるためには」とか言い出すのが楽しみ。おそらくは、国粋的に「日本のスゲー技術を保存」みたいなこと言い出す奴が出てくると思うけどねえ。



※ そいや、防衛本省の敷地、神社の近くに山砲があるけど、アレも保存状態が悪い。公的セクターでも保存修復しないてペンキ塗るだけだしね。旧軍の武器も、東博的に確実に油引いてグリスつけて置いたほうがいいと思うけどね。
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No title

もとの設計自体が耐用飛行時間を数百時間しか見てない上に、エンジンは類似のアメリカ製になってるとは言え1000馬力級航空用レシプロエンジンなんてジェネアビ機にも無いでしょ。リノみたいなインフラが無い国に持ってきたら、カネが集まったところで維持するのは困難じゃないかと。

2~3回とばして、あとは岐阜とか知覧とかゆかりのある博物館に引き取ってもらう道筋が付いてるなら応援しないこともないだろうけどねえ

> アレな外野が付和雷同とするのではないかとワクワクしているよ。

突っ込む所そこかい(苦笑)
「軍靴の足音が~」
「アジアを侵略した兵器が~」
に匹敵しますわ。

浜松の零戦もあちこち引き回されたあげくに恒久展示でしたっけ?
地上展示しても嵐山の疾風の二の舞だし、飛ばせる間は飛ばせば良いんじゃなくて?

そういえば展示用の装備でも動かせる、飛ばせるようにしておけば、保有装備になって物品管理上問題だとかって聞いたんだけどどうなんでしょ?

いっそPT6Aあたりのターボプロップエンジンを搭載してしまえば技術的には維持できるかもしれない

No title

一昔前は、土浦で関流という古い砲術の流派を引き継ぐ方が博物館にある大筒を持ち出して撃つ演武をされていました。空包ではあるんですが、轟音とともに白煙が立ち上るのは迫力があるものでした。

零戦は民間飛行場でソーラー発電所になりかかっているところがあるでしょうから(すでに枕崎はなりました)、そういうところの飛行場の格納庫を借り受けられればいいんですが。問題は整備と部品、特にエンジンではないかと。

こういうのはレストアでなくて、一から作り直すという奇特な方がいないものですかね?
町工場に仕事を振るための策としては面白いと思うのですが。

いた気付いたんだけど(汗)栄エンジンじゃないんだ。
まあいいけど。

なんか日本で耐空証明取るとか言ってるらしいけど、アメリカでNナンバー取るんじゃだめなんかねえ

No title

ははは、なにを言ってるんです、先生www
アレは死ぬまでに一度は肉眼で見るものですよ!!
20年前に日本に来た時は文字も書けない子供だったが
あのかっこよさは未だ語り草
自分の目の前でフライパスして去っていったあの勇姿
できれば次の世代の子供達に見せたい!
いや見せなければならない!!