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- » 2024 . 01
Category : 未分類
桜林美佐さんも放送作家として、ノンフィクションに脚色するのがお好きな様子だ。
アレ宰相のお気に入りの放送作家、件のハゲが「『ノンフィクション作家は、うまいことウソ入れる。わたしも、ノンフィクション書くとき、平気でいっぱいウソ入れてます。ほんまにそのまま書いたら、おもろない』」といったそうだ。頭の程度が伺える話だが、これは放送作家に共通する振るまいなのだろう。
桜林さんの「沖縄の人々と米海兵隊の真の姿 地域の清掃や養護施設訪問など素朴な交流 」にも、アレな脚色がされている。
「テーブルの物は全て転げ落ち、[兵隊が]皆倒れそうに」(桜林)は、完全な脚色でしかない。そもそも、そんな急いで急回頭する必要はないし、回頭するにしても、巡航速力で常用舵角なら、傾斜は大したものではない。しかも大型の揚陸艦では、テーブルのものが全部落ちるような急回頭は、航空甲板や車両甲板の荷物が崩れたらどうするやら、燃料や真水が暴れて重心がといった問題がある。やることがないものだ。
実際に、軍艦の大角度変針はゆったりしたものだ。高速航行中の高速艇でもなければ、回り出しもゆっくりで、傾斜もゆるりとしている。ものが落ちることはそうそうないし、倒れそうになるようなこともない。普通に小便器で小便できるし、飯も食える。揺れて困るのは、むしろ錨泊中のローリングぐらいなものだ。
そもそも、「予告なしの方向転換」(桜林)もなにかね。変針の際には逐一予告されるような艦船なんか聞いたこともない。
この点で、桜林さんの記事は、アテになるものではない。
事実に基づかない脚色とすれば、桜林さんの記事は嘘が含まれているということになる。
逆に、「『そう聞いた』から書いた」というなら、桜林さんは内容の検討が足らないことを示している。今度は、記事としての質が問われるのである。
こうなると、本筋の海兵隊擁護の部分も疑わしく見えてくるものだ。事実に基づかない内容や、あるいは事実とは異なるような聞き取りを検討せずに載せていると疑われてもしかたがない。
だいたい、この記事の体裁からすると、全部海兵隊員からの聞き取り、あるいは、海兵隊員の話を聞いた人の伝聞である。自著のキャプションすら、防衛省広報におんぶ抱っこする桜林さんからすれば、多分後者だろう。内容について正誤を検討せず、そのまま使っているだろうし、「急カーブしたよ」みたいな潤飾もするだろう。
そもそも、沖縄の海兵隊擁護には、本土の怪しい集団が絡んでいる。教祖のイカタコ芸(仮称)で有名なイカタコ教団(仮称)の関与はよく知られており、ZAKZAKやその本体の産経にもイカタコ教団(仮称)の政治フロント、イカタコ憑依党(仮称)の記事があがる。桜林さんの記事も、その辺りにあわせて、営業で書いているようにも見える。
そもそも、「いい海兵隊員」がいたからといって、海兵隊の駐留はいいことにはならない。
とは、なにを主張したいものか。なるほど、いい海兵隊員もいるだろう。道徳や宗教心に篤い兵隊は結構多い。だが、それで沖縄に海兵隊が必要、辺野古は必要という結論にはならない。戦争中、中国にも、いい日本兵もいた。農業指導やら医療支援ということも結構あった。だが、だからといって、中国への侵略は正当化されない。それと同じことだ。
まあ、名護市長選挙、沖縄県知事選挙、那覇市長選挙からみても、そのあたりは明確だしね。
いずれにせよ、放送作家のノンフィクションは如斯。『人間万事塞翁が丙午』と同じで、戯作だと思ったほうが良い。
※ 桜林美佐「沖縄の人々と米海兵隊の真の姿 地域の清掃や養護施設訪問など素朴な交流」『ZAKZAK』(産経新聞,2014.11.26)http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141126/plt1411260830003-n1.htm
アレ宰相のお気に入りの放送作家、件のハゲが「『ノンフィクション作家は、うまいことウソ入れる。わたしも、ノンフィクション書くとき、平気でいっぱいウソ入れてます。ほんまにそのまま書いたら、おもろない』」といったそうだ。頭の程度が伺える話だが、これは放送作家に共通する振るまいなのだろう。
桜林さんの「沖縄の人々と米海兵隊の真の姿 地域の清掃や養護施設訪問など素朴な交流 」にも、アレな脚色がされている。
[海兵隊は]東日本大震災の時は訓練のためにインドネシア近海にいた者が多かった。震災発生により皆がニュースにくぎ付けになっていたとき、突如、艦艇が針路を変えた。予告なしの方向転換にテーブルの物は全て転げ落ち、皆倒れそうになったが、すぐに自分たちは東北に救援に行くのだと悟り、数千人の隊員が「行くぞ!」と歓声をあげたという。
「テーブルの物は全て転げ落ち、[兵隊が]皆倒れそうに」(桜林)は、完全な脚色でしかない。そもそも、そんな急いで急回頭する必要はないし、回頭するにしても、巡航速力で常用舵角なら、傾斜は大したものではない。しかも大型の揚陸艦では、テーブルのものが全部落ちるような急回頭は、航空甲板や車両甲板の荷物が崩れたらどうするやら、燃料や真水が暴れて重心がといった問題がある。やることがないものだ。
実際に、軍艦の大角度変針はゆったりしたものだ。高速航行中の高速艇でもなければ、回り出しもゆっくりで、傾斜もゆるりとしている。ものが落ちることはそうそうないし、倒れそうになるようなこともない。普通に小便器で小便できるし、飯も食える。揺れて困るのは、むしろ錨泊中のローリングぐらいなものだ。
そもそも、「予告なしの方向転換」(桜林)もなにかね。変針の際には逐一予告されるような艦船なんか聞いたこともない。
この点で、桜林さんの記事は、アテになるものではない。
事実に基づかない脚色とすれば、桜林さんの記事は嘘が含まれているということになる。
逆に、「『そう聞いた』から書いた」というなら、桜林さんは内容の検討が足らないことを示している。今度は、記事としての質が問われるのである。
こうなると、本筋の海兵隊擁護の部分も疑わしく見えてくるものだ。事実に基づかない内容や、あるいは事実とは異なるような聞き取りを検討せずに載せていると疑われてもしかたがない。
だいたい、この記事の体裁からすると、全部海兵隊員からの聞き取り、あるいは、海兵隊員の話を聞いた人の伝聞である。自著のキャプションすら、防衛省広報におんぶ抱っこする桜林さんからすれば、多分後者だろう。内容について正誤を検討せず、そのまま使っているだろうし、「急カーブしたよ」みたいな潤飾もするだろう。
そもそも、沖縄の海兵隊擁護には、本土の怪しい集団が絡んでいる。教祖のイカタコ芸(仮称)で有名なイカタコ教団(仮称)の関与はよく知られており、ZAKZAKやその本体の産経にもイカタコ教団(仮称)の政治フロント、イカタコ憑依党(仮称)の記事があがる。桜林さんの記事も、その辺りにあわせて、営業で書いているようにも見える。
そもそも、「いい海兵隊員」がいたからといって、海兵隊の駐留はいいことにはならない。
こうした沖縄の人々と海兵隊の真の姿は、メディアなどではなかなか映し出されない。私たち日本人の米海兵隊についての情報は、極めて限られているのではないだろうか。
とは、なにを主張したいものか。なるほど、いい海兵隊員もいるだろう。道徳や宗教心に篤い兵隊は結構多い。だが、それで沖縄に海兵隊が必要、辺野古は必要という結論にはならない。戦争中、中国にも、いい日本兵もいた。農業指導やら医療支援ということも結構あった。だが、だからといって、中国への侵略は正当化されない。それと同じことだ。
まあ、名護市長選挙、沖縄県知事選挙、那覇市長選挙からみても、そのあたりは明確だしね。
いずれにせよ、放送作家のノンフィクションは如斯。『人間万事塞翁が丙午』と同じで、戯作だと思ったほうが良い。
※ 桜林美佐「沖縄の人々と米海兵隊の真の姿 地域の清掃や養護施設訪問など素朴な交流」『ZAKZAK』(産経新聞,2014.11.26)http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141126/plt1411260830003-n1.htm
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18:02
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編集
> イカタコ
幸福実現党ですよね?
19:43
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20:02
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No title
22:03
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それから急いで準備を整えて翌日出発したと言う話だったと思ったけど。
例の津波に浸かっても動いた自衛隊のトラックと同じく眉唾物ですな。
No title
07:34
岩見浩造
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梅津が途中まで言いかけて、言葉を切った。
「隼鷹」が変針している。大きく取舵を切っている。
周囲にいる他の小隊の搭乗員も不審そうな表情を浮かべている。
「潜水艦でしょうか?」
不安そうな面持ちで言った長島に、
「違うな」
梅津が言下に答えた。
「雷撃の回避なら、速力を目一杯あげての急速転回になるか、後進をかけるかだ。今のところ『準鷹』の速度に変化はない」
「外に出てみるか。何か、分かるかも知れない」
稲城は部下たちを誘い、飛行甲板に上がった。
予想された通りの動きが、そこにあった。
第二艦隊全体が、大きく変針している。
巡洋艦、駆逐艦も全艦が取舵を切り、大きく回頭している。
稲城は、空に目を向けた。
艦隊の左前方に見えていた太陽が、右後方に位置している。
第二艦隊は、ほぼ真北に変針したということだ。
「こりゃ、内地に向う方向ですぜ」
梅津が唖然とした声で言った。
「どうなってるんですかね、一体」
疑問は、やがて氷解した。
高声器を通して、艦長の声が流れたのだ。
「本土近海に、敵の有力な艦隊が出現した」
高声器を通してさえ、明らかに緊張していると分かる声が、状況を説明した。
「第一機動艦隊は作戦予定を変更、今より本土に急行し、敵艦隊を捕捉、これを撃滅する」
横山信義『海の牙城』3巻
↑思わず、このシーンを思い出してやや長いが書き写してみました。
桜井さんは作り話より酷い気がしてきた。
※作り話なら手を抜いて良いという意味ではないですが。