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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2014.11
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Category : 未分類
 AFP「フランス、強襲揚陸艦のロシアへの引き渡しを延期」で面白い指摘があった。
今回の仏政府の発表に対するロシア側の反応は比較的穏やかだ。ユーリイ・ボリソフ(Yury Borisov)国防次官は「直ちにフランスを契約違反で訴えるつもりはない」と述べた。
点を報道したものだ。

 これは、ロシアとしても契約違反で訴えても得るものがないと判断したことを示している。

 まず、フランスに違約金支払いを迫ったところで、揚陸艦の引渡しも促進されず、違約金の支払いも見込めない上、関係だけを損ねる結果になる。

 その契約不履行を言い立てても、内外に「ロシア外交の失敗を、ヨリ強く印象付ける結果となる」問題もある。揚陸艦本体はどうでもよい。それよりも、契約履行についての完全拒絶が明確になる方が、ロシア包囲網の強化が印象づけられるため、痛い。

 ロシア包囲網の強化といった印象は、ウクライナを勢い付け、旧東欧にヨリ強行手段を選ばせやすくしてしまう。欧米全体の対露団結を強化する。それ以外の国にも、ロシアが弱い立場にあるので、吹っかけるなら今とする印象を与える。

 国内でも、プーチン政権の失敗をイメージさせる。既にロシアは経済的困難に直面している。原油価格は低落しており、ルーブルも弱く、海外からの投資も減っている。その上で、欧米に負けているといった印象は、強い指導者であるプーチンの威厳を損なうものである。

 ロシアは、強くは出られないのである。

 ロシアの弱気は、フランスの強気でもある。フランスは、揚陸艦の引渡しができない理由として、ロシアの責任と強弁することもできる。「今回の契約が遅れるのは、ウクライナ情勢が原因であり、その責任はロシアにある。」とでも言って「フランスは違約金を支払う立場にはない」とか「ロシア側が、ウクライナから手を引けばすぐにも引き渡せる」と言い抜けることもできる。

 その雰囲気はある。実際に、大統領府のコミュニケについての報道をみると、東ウクライナ情勢が原因だよと言っている。これは、ロシアのせいだといっているようなものだ。引渡しも、違約金支払いも、どっちもしない気がマンマンなのだろう。3年5年10年でも引き伸ばして、ウクライナ情勢が手打ちになったときにも、サビだらけになった揚陸艦だけを引き渡せばいいと判断したのだろう。



※ 「フランス、強襲揚陸艦のロシアへの引き渡しを延期」『AFP BB NEWS』(クリエイティヴ・リンク, 2014.11.26)http://www.afpbb.com/articles/-/3032770
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Comment

非公開コメント

シアとかいう人はこれを見てどう思ってるんでしょ

No title

2chの方でポーランドとの絡みを指摘した内容があるが、的確だね。

http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/war/1416166716/478-481

フランスはポーランドにも兵器売りたい

ポーランドは当たり前だがロシアに揚陸艦とか売ってほしくない

ポーランド「もしロシアに兵器売るなら新兵器コンペから外すぞ」と圧力

ポーランドとの商談のためにも、ウクライナの件で国際的に孤立しているロシアへの兵器売却は妥協。先送り。

フランス「ロシアとの交渉を一旦保留している間に、ポーランドとの商談を決めてしまえばいい。一挙両得」