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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2011.01
20
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16:45
Category : ミリタリー
 『民国档案』で『萤石之战-日军入侵浙江与萤石掠夺』を見つけた。

 蛍石はアルミニウム生産に必要であり、前の戦争では重要物資であった。『萤石之战-』は、日本はその蛍石を占領下の中国浙江省に頼っていた、という話。 この中国産蛍石がどれくらい重要な物資だったかというと、1943年、企画院は「中国の鉱業物資については、鉄鉱石は減ってもいいから蛍石を送れ」と指示したほど。

 この記事の肝は、「1942年からの日本のアルミニウム増産は、中国産蛍石の本格的入手の時期に対応している。日本のアルミニウム増産は中国の蛍石増産に負う」という部分である。

 たしかにそうなのだけれども「中国産の蛍石がなければ戦争ができなかった」と言いきれないので、チョット面白みが欠けてしまう。蛍石は中国でしかとれないものでもない。純度とか量とかに難があった様子だが、朝鮮や満州でも蛍石は採掘されている。記事によると戦争中、日本が使用した蛍石のうち、中国産は20万トンであるが、日本産(おそらく朝鮮を含む)も15万トン使用している。中国産がなければ戦争はできなかったとは言いきれない。日本での採掘に力をいれれば、どうにかなってしまいそう。

 日本は、浙江省からの蛍石がなければ飛行機を作れなかったというわけじゃないのよね。これでは、物語性はチョット低くなってしまう。もちろん真面目な史学記事だから、面白いかどうかではないのだけれども。
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