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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2015.04
03
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Category : 未分類
 AIIBでの世界の動きをみれば、中国包囲網やら「安全保障のダイヤモンド」やらは寝言にしか聞こえない。

 それを信じて、本当にインド人を同盟国だと思っているあたりはナンだ。

 ZAKZAKの「安全保障で『中国包囲網』着々 日米豪印による『ダイヤモンド構想』」は、そう信じたい読者に向けた記事であり、迎合した記事なのだろう。だから記事の内容も寝言にしか聞こえないものだ。

 インドは中国と潜在的に敵国かも知れないが、日米豪と同盟国でもない。

 そもそも日本が同盟していい相手かどうかも怪しい。海洋の自由にしても、インドは「200マイル以内で演習をするな」と、EEZについて領海のあるかのような主張するあたり、中国とは大差はない。また、力任せで周辺国に当たる点も、中国と同じである。

 安全保障でも、インド自体には期待できない。インドには中国と直接対立する気はないためだ。中国との対峙は、基本的にはアウトソーシングするつもりで、それで日本にリップサービスに努めているだけだ。

 実際に、インドが何か安全保障で日本を助けてくれたか考えて見ればよい。なにもないことに気づくだろう。

 だが、ZAKZAKの読者、あるいはフジ産経が想像する理想上の読者は、それを認めたくはない。「インドとの同盟関係は深化している」といった話を求める。

 そこで珍無類の主張が出てくる。インドの国防省が「いずも」に乗艦したことを以って日印は蜜月であるというものだ。
軍事ジャーナリストの井上和彦氏は「就役直後で、日本最大・最新の護衛艦『いずも』を(他国の国防相に)視察させるなど、通常では考えられない。US2の輸出方針も含めて、日印の“蜜月関係”を見せつけるものだ。当然、安倍首相が提唱する『安全保障のダイヤモンド構想』を意識したものだろう。これだけで中国には強いメッセージになる」と語った。

というものだ。

 だが、「いずも」は、さしたる秘密はなく、見せたからといって蜜月になるようなものではない。それをもって「日印の“蜜月関係”を見せつける」(井上)というのは、何も分かっていないか、あるいは知っていながら筆を曲げているかといったものだ。今後、中国からお客さんが来た時に「いずも」を見せるだろうが、その時井上さんがどう言うのかは楽しみである。

 ただ、井上さんは本当にそう信じている可能性も高い。
井上氏は「中国主導のAIIBが注目されているが、安倍首相は次元の違う世界戦略を展開している」といい、こう続ける。

 「欧米諸国は『ビジネスはビジネス』と割り切っている部分がある。ただ、国家主権や安全保障の問題はビジネスよりも優先する。米国もインドもオーストラリアも『ダイヤモンド構想で中国を抑えるしかない』との認識で一致しているのだろう。

と述べたとされる。「安全保障はビジネスよりも優先する」(井上)と言い出すあたりで、本当にそうダイヤモンドとやらが成立していると信じている様子である。

 実際には、米国の対中政策は安全保障ではなくビジネスの視点で動いている。だから、米国は安全保障のダイヤモンドのような戯言には与しない。それを容認すれば、中国との経済関係が円滑にいかないからだ。

 オーストラリアも、中国は上客なので、ダイヤモンドとやらに深入りしない。

 しかし、それを見ようともせず、『米国もインドもオーストラリアも『ダイヤモンド構想で中国を抑えるしかない』との認識で一致している』(井上)と発言するあたりは、井上さんの認識には現実との乖離が伺えるのである。パラオ人のリップサービスを真に受けて、「パラオは世界一の超親日国」と言い出すのと同じように、本当にそう信じているのだろう。お気の毒なことだ。
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Comment

非公開コメント

「日本もAIIBに加盟するべきだ」
とか書いてあるのを期待したんだけどな~

北朝鮮が追い出されたんだっけ?

No title

今日は、チャイカです。
初投稿ですが、インドがタフかつ、狡猾な相手で有る事は否定しません。
しかし、62年の中印国境紛争で敗れた後「アクサイチン」等が中国により
実効支配されているが、インドも引き続き領有権を主張しています。

ですから、中国に対し、硬軟合わせ持った対応を行って行く訳で、
その過程に於いて、『敵の敵は味方』と言う事もあり得るのでは?

後、パラオ人のみならず、相手のリップサービスを真に受けるのは、問題ですが、「日本人移民一世」を二代続けて「駐日大使」に任命している南米パラグアイは如何でしょうか?

中南米諸国の日本人移民史に於いて、パラグアイは歴史が浅く、着手こそ
戦前ですが、本格化したのは、戦後です。
御多分に漏れず、移住者は多大な苦労をしましたが、現地社会に貢献し、
高い評価を得ました。
幾ら、パラグアイの国益が有るとは言え、高い信用と親日感情等がなければ、移民一世を母国の大使に任命しませんし、大体、米豪加NZ、これ等の諸国でもそのような話を聞いたことが有りませんから。

No title

>チャイカさん

対印外交で主導権を握ることができるなら、敵の敵は味方でもいいんじゃないですか。
しかし敵の敵は味方ですって公言しつつ接近すれば、インドに主導権をむざむざ渡すことになる。そうなればインドは中国との距離を適当にとりさえすれば日本から外交利益を引き出すことができる。
つまり、インドは日本の足元を見る。
現にそうなってるじゃありませんか、という話ではないかと。
やるやらないでなくて、やり方が下手くそだと。

No title

重箱を突くようで申し訳ないのですが

http://en.wikipedia.org/wiki/Zalmay_Khalilzad

その上、移民一世の定義を知らぬのですが、アフガニスタンで生まれて、米国から大使に任命された経歴の方です。

・AIIB加盟
 いずれは米国とともに加盟するんじゃないかなとは思うんですが、暫くの間はアジア開発銀行や世銀と色々比べられそうですね。ただ、中国国内で開発したものの無人のままに終わっている鬼城の話なんかはよくありますから、貸出先がどんなものになるかは多少不安ではあります。


No title

チャイカですが、主様、とん様からの御指摘有難う
ございます。

確かに日本の遣り方が下手なのは、その通りかも知れません。
しかし、彼ら専制独裁政権が目指しているのは、戦後国際秩序
への挑戦であり、その過程で此方に害が及ぶのは、否定出来な
いのでは?

尤も、AIIBの加盟等による此方の関与(融和)政策で、
中国が国際協調路線を取り、アジアの一員として、
地域、いや世界の平和と安定に貢献して頂ければ良
いのですが、現実は…。

それにインドに問題が山積みな事は知っていますが、日本は
国境を接していませんから。

とん様から、米国の駐アフガニスタン大使だった
ザルメイ・ハリルザド氏の事を御指摘頂き、有難
うございます。
キッシンジャー元国務長官の事は知っていました
が、ザルメイ・ハリルザド氏の事は知りませんで
したから。

前及び現駐日パラグアイ大使の田岡 功氏、豊歳直之氏
同様、母国で生れ育った後、現祖国に渡り、可成りの
キャリアを積み重ね、母国の大使に就任した事は凄い
事です。母国と祖国との関係に於いて、絶対の信用を
勝ち得た訳ですから。


No title

チャイカですが、只今、気が付き、遅すぎるかも知れませんが、
私の投稿に対し、2015.04.03 14:26に御返答頂いたお方の
事を無記名だったにも関わらず、主様の投稿と思い込み、申し訳
ございませんでした。

今後、気を付けますので、御許し下さい。




No title

AIIB一つで「中国包囲網崩壊wwwwwww」とか騒ぐのって、
ADB一つで「日本は世界の中心wwwww」と小躍りしているバカ右翼と同レベルだよね。
この世はそんなに単純じゃないんだけど。