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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

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2015.04
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Category : 未分類
 JSFさんが、ロシアほかが新型戦車を用意したから日本も戦車の更新が必要と言っている。

Jの字_ゆとり上陸作戦ふたたび

JSF‏@obiekt_JP 日本の周辺国、ロシア、中国、韓国がみな新型戦車を用意してるのに「日本は古い戦車の改造でいい」と主張されてもなー
2015年4月17日 https://twitter.com/obiekt_JP/status/589184227700178944 


 陸上国境で接してもいない日本が、なんで戦車を更新しなければならないだろうか?

 物事には優先順位というものがある。

 防衛力整備についても、陸軍国なら戦車は優先順位は高いだろう。だが、海軍国である日本では戦車の優先順位は低い。基本的には持っていればよいものだ。しかも、日本戦車は90式が主力となっている。性能で大差のない10式に更新する必要はない。

 日本にとっては、それよりも外洋海軍力整備が優先される。中国との対峙で比較劣位に陥らないために、または世界的規模の脅威への対抗のためには、海軍力整備を優先しなければならない。

 しかも、防衛予算には限りがある。優先度の低い陸軍力の、さらに低い戦車に金を突っ込むべきではない。本来であれば、その分は海空戦力整備に回さなければならない。

 JSFさんは、この全体的な構造が見えていない。そして新車信仰だけで10式を推すのだが、主張できる利点にしても「スラロームで射撃ができるからスゲー」程度のモノだ。
JSF‏@obiekt_JP @SERVE411 何時もの事です。スラロームしながら射撃が出来る足回りの先進性には触れてもいないですし…
2015年4月17日 https://twitter.com/obiekt_JP/status/589190449828495360

スラロームで自車の未来予想位置を推測させないことだけで、1両10億の戦車を更新しろと言い出しているのである。擁護にしても粗雑で無理なものだ。

 またJSFさんの無理強い擁護でも、それ以上に示せる長所ないことにも気づくべきである。軽くなったことについての輸送負担軽減も、橋梁重量限界にしても、90式と大して改善するものではない。本土防衛の優先順位の低さからすれば、スラローム以下は無視できるものである。

 中国による日本本土上陸戦の脅威を示すため、新型揚陸艦の4隻目が進水した云々をしている。
JSF‏@obiekt_JP 仮想敵の揚陸戦力か。中国海軍の071型ドック型揚陸艦は既に3隻あるけど、更に4隻目が今年進水したという情報があったと思うんだけど。 中国第4艘万吨级071型坞登舰下水(2015年1月23日) http://www.chinanews.com/mil/hd2011/2015/01-23/472204.shtml …
2015年4月17日 https://twitter.com/obiekt_JP/status/589193454019739648


 だが、その程度でどうなると本気で信じているなら上陸戦について何もご存じないことを示している。

 逆に、その程度ではどうにもならないことを知りながら、「防衛予算を増やして10式増やせ」とか「戦車を減らすと日本が滅びる」と言い出す、一種新宗教的な亡国焦燥感に駆られる支持者を騙しているなら誠実ではない。

 上陸戦は、制海権を確保しなければできるものではない。そして、対日侵攻する上で、中国は日米海軍力に対し東シナ海での制海権や制空権をとれる見込みはない。日米は中国制海権・制空権の成立を拒否できればよいのである。

 そもそも、新型揚陸艦の4隻目ができたところで揚陸戦力で対日上陸戦には足りない。そもそも、護衛戦力も、上陸支援火力も不足している。あのクラスの整備にしても、まずは南シナ海を指向したものだ。

 実際のところ、JSFさんの上陸戦理解は「ROROで上陸戦はできます、港湾を取ればすぐに使用可能です」といったものだ。輸送所要量も把握できず、上陸正面との距離や揚陸作業での所要時間も、それを加味した輸送サイクルといったものも考えるものではない。現実は軍艦ゲームとは違うことを全く理解できていないわけで、やはり、ゆとり上陸作戦でしかないわけだ。
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Comment

非公開コメント

この戦車教団の連中は、以前に90式は改修できないから新型戦車が必要!
新型戦車がないと敵に上陸されて日本は滅ぶ!

などと戯けたことをほざいてましたが、まだ病気治ってないようですね…

No title

戦車とは話が変わりますが、海自って昔からフネの導入には熱心ですが艦載ヘリの調達は後回しですよね。
その気になれば2機搭載できるフネに1機しか搭載しない・虎の子の「あたご」に1機も積まないのはまだいいとして、実質ヘリ空母である「ひゅうが」や「いずも」ですら搭載可能数の半分程度しかヘリを積んでいないのは色々マズいと思います。
「戦車(陸)より空海を重視」という考えは正論だと思いますし戦車の定数が削減されたように政府もそう思っているようですが、海自の力の象徴、存在自体がよくニュースになるような巨大ヘリ空母がヘリを全然積まない(特に「ひゅうが」)、実質ハリボテという事態は予算を割いて解決すべきなのでしょうか。それともあれは、同じくスカスカのロシアの空母のような威信財に過ぎないから今のままでいいのでしょうか。

Re: No title

それ、編集部と話したところで、3ヶ月あとの軍事研究で書くつもりです。書けて、掲載を許して頂ければ載るでしょう。たぶん。

> 戦車とは話が変わりますが、海自って昔からフネの導入には熱心ですが艦載ヘリの調達は後回しですよね。
> その気になれば2機搭載できるフネに1機しか搭載しない・虎の子の「あたご」に1機も積まないのはまだいいとして、実質ヘリ空母である「ひゅうが」や「いずも」ですら搭載可能数の半分程度しかヘリを積んでいないのは色々マズいと思います。
> 「戦車(陸)より空海を重視」という考えは正論だと思いますし戦車の定数が削減されたように政府もそう思っているようですが、海自の力の象徴、存在自体がよくニュースになるような巨大ヘリ空母がヘリを全然積まない(特に「ひゅうが」)、実質ハリボテという事態は予算を割いて解決すべきなのでしょうか。それともあれは、同じくスカスカのロシアの空母のような威信財に過ぎないから今のままでいいのでしょうか。

No title

予算には上限があり、「全部大事」は通じない。
社会人、特に会社でマネジメントの端っこでもかじるようになれば嫌でも普通に分かる話が、この手合には分からない。

自分でカネを稼いだことのない「自宅警備」なゆとりだから仕方ないかw

No title

単純に戦車なんて海の上で沈めるのが一番だと思うんですけど。
船に積んでる間はお荷物でしかないんだから。戦力として何も貢献しない。
それをどうして、わざわざ陸にあげる前提で考えるかな?

殲滅するのは難しい、陸にあがるのを諦めさせるために陸上戦力がいる
まあ、それだけだね
一応、90式に比べ集団戦での能力は向上してるらしいので90式より少ない戦力での抑止力は期待できるかな

うーん。手負いの上陸部隊対処ならそれこそ90式の改良版で充分だと思います。
で、浮いたお金はトランスポーターなど輸送力の強化に充てる。それなら戦車以外の諸々を運ぶ場合にも使えるし災害対処にも役立つ。

JSFと不愉快な仲間たちは漁れば漁るほど面白発言連発だから困る

こいつらのなかには普通にバイラルメディアに記事乗ったりしてるのもおるから恐ろしいわ

しかしまあ、ご本尊は昔の某掲示板で体重が三桁と宣っていたが、内蔵疾患で脳までやられているのでしょうな

シュピーゲルさんの言ってたことをさんざんJSFの仲間の戦車教団は言い広めてました。
結果は戦車定数削減ですよw

……は古い戦車の改造でいい

http://www.spacedaily.com/reports/German_army_to_recommission_100_tanks_999.html

ドイツ連邦軍が戦車約百輌を再配備!
と言っても、メーカーに引き取らせていた余剰の車輌を買い戻すという事の様です(225輌→338輌)。

しかし、冷戦終結当時は、独蘭合わせて2,520輌有ったレオ2A4の内、せっせとアップグレードしながらも余剰分の売却に努めて、売りも売ったり、計1,669輌が売却済み(新規製造・ラ国分を除く)。

現役は独255輌、蘭188輌のA6、残る在庫も独の400輌余り、残りの引き合いも新造無しなら、今回の再配備を含めてほぼ消化出来る模様。

とゆーか、蘭は引き合いに応えようとしたら、現役車輌を出さざるを得ない状況の様で、技術継承の為、18輌だけ残すという案もでているとか……。

まあ、戦車はガワがしっかりしていて、地道なアップデートでも出来ていれば市場価値を失わない、という良い見本でしょうね。

まー、どーしてもヒトマルじゃないと駄目と仰る向きには、コレを見習って、MHIにキュウマルの下取りを提案してみてはどうかと思うのですが(^^;。

メーカーも、まだ新品同様の第四世代MBTとして、200輌程のまとまった数で売りに出せば、アップグレードの内容次第では、興味を示す国も出るんじゃないかと。

No title

実際戦車が上陸して来る状況というのは、制海権、制空権が完全に失われているわけで、昭和20年と大差ないわけです。
ポツダム宣言を受諾せずに徹底抗戦すべしと、今更主張しているようなもの。

>メーカーも、まだ新品同様の第四世代MBTとして、200輌程のまとまった数で売りに出せば、アップグレードの内容次第では、興味を示す国も出るんじゃないかと。

無理じゃね、つーか保管されてたレオ2と違って退役させんのは30年ほど使い潰された90式だよ?
とても新品同様なもんじゃないだろ、新品同様にして更にアップグレードしてたらお高くついて興味を示す国なんて現れるんかい?

メイドインジャパンの乗用車は売れても戦車はなあ・・・
中古のA4と90式があって程度が同じなら迷わずA4に乗ります。
A5と10式でもやっぱりA5を選ぶ。
国産マンセーな人たちも自分が乗れと言われたらみんなそうするんじゃないの。

訂正

× 第四世代
○ 第三世代

キュウマルは第三世代でしたね、失礼致しました。

>シュピーゲルさま

仰るとおり、まず売れないでしょうね。無理は承知の上で言ってみました。

今回、中古レオ2の推移を調べていて痛感したのは、かつての戦車王国ドイツですら、200~300輌程度の規模に留まっている事、中古(新古)戦車が幅を利かす国際市場での新規参入の困難さなどでした。

さりながら、こういった環境下での新戦車の開発・配備となると、当面輸出は望めないとしても、既に1,2,8師団に各1個中隊、恐らく九州か中部にもう1個中隊辺りで、大綱と調達予定の上限に達するであろう中、余剰のキュウマルに対する手当ては急務かと思われます。

少なくとも、61式が退役した2000年度以降調達の117輌は、本州の74式との置換えにも寄与せず、車齢も10年前後と比較的若い所から、まだツブシが効くのではと、愚考した次第です(200輌は吹かし過ぎでした(^^;)。



No title

10式より90式の方が戦車としてバランスが良いと思う。10式の開発成果でアップデートを行えばもっと良くなるだろうに。

>少なくとも、61式が退役した2000年度以降調達の117輌は、本州の74式との置換えにも寄与せず、車齢も10年前後と比較的若い所から、まだツブシが効くのではと、愚考した次第です(200輌は吹かし過ぎでした(^^;)。

10式で300定数になるのは計算上2030年以降、まだ10年物があるといってもそれを退役させる頃は30年物
まあ300にいきなり減にするというのは10式の調達ペースからして無い

ついでに90式は内装式モジュール装甲とみられてるので防護力向上の改装しようとすればM1と同程度の費用が必要じゃないかな
74式も改修試作したもんの費用に見合った性能とはいかず改修案は見送りなったんじゃなかったかな?

戦車教団の人なんですかね?

全然違うけど(笑)

M-1の近代化改修が高いってよく批判に出るんですけど。

あれってフルオーバーホール込みで。米軍言うところの0hour0mile相当の新品同様に戻す話ですから一概に高いとは言えないと思ってうんですけど。

No title

>シュピーゲルさま

>10式で300定数になるのは計算上2030年以降、まだ10年物があるといってもそれを退役させる頃は30年物
まあ300にいきなり減にするというのは10式の調達ペースからして無い

現状、74式約240輌、90式約300輌、10式約60輌、計約600輌から、まずは前大綱別表の400輌に向けて、74式が40輌/年の割合で退役中らしいので、毎年本州の1個戦車大隊(2個中隊編制)が消えていくイメージですかね?、コレが完了すると2020年頃。

コレと置換え予定の10式は14~16輌/年の調達ペースなら、毎年1個中隊相当、各方面隊に1~2個中隊位の配備となると、①実質方面隊に一つの大隊の編制とするか、②傾斜配分で師団に一つの大隊を充当する地域と、第12旅団の様に、旅団は戦車無し、とメリハリを付けるか、といった方策が採られることが考えられますね。

一方、並行して徐々に90式の退役も開始しないと、既に90式、10式合せて400輌近く、保有の上限に達していますから、2030年に完了する様に均等割するとして、20輌/年位の退役ペースならば、ほぼ10式の調達輌数と均衡しますが、こうなると、当面74式、90式合せて60輌/年の減勢となると、人事の手当ても含め、かなり負担が生じそうですし、実質10式と置換えの対象になるのは、74式ではなく、90式という事でしょうね。

実際には、移行中の戦力低下を抑える為の均衡点を見出さねばならないでしょうから、例えば、③東北や九州の部隊は第14戦車大隊の様に、司令部は担当地域に、実車は演習や運用のし易い本州に置く方式で、北海道配備の90式を振り向ける事も考えられるのではないかと?
さもなくば、④10式の調達輌数を生産ライン維持ギリギリの7~8輌/年に落として、置換えのペースダウンでコレをクリアーしようとする、この方策が採られる可能性が高いかもしれませんね。

この状況、何かに似てるな?と思ったら、団塊世代(74式)が大量退職しつつ、経営規模縮小を迫られる一方、中堅世代(90式)では管理職・技能継承のスキルが不足、これらを引き継ぐ幹部候補生として新規採用(10式)したいが、枠を空ける為に余り極端なリストラをすると、業務に支障を来たす恐れが有る、といった状況辺りですかね?。

ココで、リストラを加速する為には、中堅世代(90式)を追い出し部屋に押し込む必要が出てくる……と(^^;

まあ、新規採用もしない訳にはいかないとしても、相当絞らないと全体のバランスを取るのは難しいんでしょうね。