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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

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2015.04
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Category : 未分類
 日本青年会議所の視察報告がなかなかおもしろい。「【佐賀県武雄市】武雄市図書館 視察」がそれだ。何が面白いと言って説明する担当者から聞いたことをそのまま記述して「そうです。」とつなげて終わるのは、まずは小学生の社会科見学のようなものだ。

 そもそも、「いつ行ったのか」も明確にされていない。それもできないのだろう。まあ青年会議所の写真の類をみても、見ただけでも粒ぞろいのボーン内蔵助にしか見えないものだ。ホント、個性はあるけど揃いも揃って兵六ヅラをしている。入会条件に面相が抜けていることといったものがあるのだろうよ。

 しかたがないので視察日を検索すると今年の4月8日に行ったらしい。ちなみに「青年会議所+視察」でググると、参加者のブログがいっぱい出てくるが、これもそこかしこから人柄を伺える文体である。仕事中も携帯でポチポチやっているような人柄と国語力が見えてくるだろう。
 
 視察時期は前市長が知事選挙に落ちた後である。図書館に行くには旬は過ぎているし、その記事を全国版に載せることも機を逸している。レース終了後に出てきた予想屋のようなものか。

 もちろん、視察すること自体を悪くいうつもりはない。だが、成果品としてもアレ過ぎる。

 まず問題点には全く言及されていない。特に武雄の図書館には樋渡路線の問題点が常に挙げられているが、その件はヒトコトもない。知らないのか、それについて言及できる能力がないのかといえば、まずは後者だろう。

 また、自分の観察がどこにもない。「これを発見した」とか「これがないことに気づいた」と新発見や解釈を見つけられないことは仕方がない。だが、説明者の発言以外に何も書いていない。「おっ母さんが子供に読み聞かせしていた」とか、「貸出カウンターでは人が途切れない」みたいな、美辞麗句の類すらない。現場で眼を開いていても何もみていないのだろう。 

 そして、この視察をどう活かすかも書いていない。「全国の図書館に広まればいいですね」とか「図書館を利益付きで私企業に売り渡せるのなら、市役所のホールも私企業に売り渡せるのではないかではないか」くらいは書けばいいものなのだ。だが、最後まで
その結果として、交流の場としても使われるようになり、様々な交流が生まれ、市民生活をより豊かにする事をめざし、さらなる改善を進めていくそうです。

と「そうです。」で終わっている。

 この辺りから、青年会議所の構成実態は厄介払いであるようにみえる。家業を継いだ盆暗に「才覚ないくせに、なまじやる気がある。コイツが経営に興味持つと困る」と大旦那や番頭さんあたりが小遣い渡して「青年会議所に行ってらっしゃい」と送り出しているあたりではないか。世間には下着会社の三代目が経営多角化でスポーツカー開発とか言い出した例もあるから、それが正解なのだろう。

 その連中が「憲法論議推進」といって憲法改正にイッチョ噛みしようとしている。まずは身の丈に合わないこと甚だしい。小学生が集まってチラシの裏に宇宙ロケットの設計を書いているのと大差はないものであるよ。



「【佐賀県武雄市】武雄市図書館 視察」(日本青年会議所,2015.4.8)http://www.jaycee.or.jp/topic/3008
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Comment

非公開コメント

旅行のついででしょ?
自民支持の青年会議所なら、樋渡市政当時の問題点なんて指摘しないのは当たり前だし。

てゆうか、お父さんも本人もは青年会議所に入ったりしてなかったのですか?

佐賀の土建屋筋から聞くと、あのイシキタカイ市長が県知事選に落ちた理由はだいたい想像の範囲内だったり

No title

TSUTAYAに図書館を売っても票にならなかった、という当たり前の話。