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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2015.04
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Category : 未分類
 桜林美佐さんは、優先度といった概念はあるのだろうか? 口を開けば「防衛大事、防衛超大事」と言うが、その中での優先順位について切り分けを見たこともない。

 予算も、時間も、人員も全てを満足させることはできない。必要なものを確保するためには、不要なものを省き、現段階では必要ではないものを後回しするしかない。これは安全保障でも防衛に限るものではなく、諸事一般に共通する。普段の部隊運営でも、その中での幹部や上曹の差配でも同じ話だ。

 例えば、部隊ではラッパ手養成の優先度は低い。現状では通信手段としての役割はほぼ終えており、一種の儀礼的手段でしかないためだ。だから数人の芸上手と、将来の上手になる要員数人を囲って置けばよい程度に過ぎない。

 しかし、桜林さんはその切り分けができない。防衛ジャーナリストは、自衛隊をヨイショするのが仕事だと自己規程しているのだろう。自衛隊にある問題点は見つけようとせず、見ても気づかないふりをする。そして無誤謬の完全無欠な組織として持ち上げる。

 だから「今も変わらない、戦闘を左右する『ラッパ手』の重要性」といいだす。

 内容は驚くほど薄い。「自衛隊では1日がラッパに始まりラッパで終わる。それだけに、ラッパの音が正確であることはとても重要なのである。」(桜林)と述べたあとは、旧陸軍のラッパを説明に終始し、最後に「ラッパ手の演奏は単なる見せ物ではなく、軍において必要なあらゆる技に練度向上が図られていることを知らしめるものであった。」(桜林)で終わっている。

 主張も「ラッパの音が正確であることはとても重要」(桜林)だけである。

 そして、「ラッパの音が正確であること」(桜林)は、自衛隊の任務遂行でどう重要なのかはどこにも書いていない。

 さらに実情とも異なる。

 「ラッパの音が正確」(桜林)ではなく、不正確なことも結構ある。陸の場合には日令の国旗掲揚で、名前付きで初任の陸士にラッパを吹かせることがあり、全く音が出ないといったこともある。「ラッパの音が正確」(桜林)ではない実例であるが、具体的な実害は何もない。

 「ラッパ手」(桜林)は「戦闘を左右」(桜林)する「重要性」(桜林)ものでもない。桜林さん本人が記事中でも言及しているが、現在、戦闘でラッパは使わないためだ。(一応は「ガス警報」とかのラッパはあるらしい)

 もちろん、ラッパは不要ではない。儀式や毎日の号令にはラッパの音は必要である。

 だが、それよりも優先順位が高いこともいくらでもある。だから 該当職域の全員が達者になる必要はない。儀式の時は名人や名人候補を用意すればいいし、マイクで流す号令なら録音で良い。国旗掲揚も無理にラッパ君が代とする必要もない。別に通常の君が代でよい。

 しかし、桜林さんはそのあたりを一切考えず、褒めるだけである。これはラッパ以外でも同じで、場合によれば水増し請求談合も、談合事件の起訴は納得できないと「納得できない『談合』自衛官の起訴」と愛国無罪を主張する。

 防衛ジャーナリストとやらの仕事は、自衛隊をヨイショしてお金をもらうことだと心得ているのだろう。
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ラッパ

そういえば「正露丸」のラッパのメロディを商標登録出願ってニュースがありましたね。(^ω^)

小さい艦で当直信号員がいなかったりすると、CDだかカセットで流したりしますし
まぁ、その程度のもんなんですよね

No title

>ラッパ手

大滝よしえもんのマンガで、「突撃ラッパ」ならぬ「突撃ピアノ」とゆーネタが有りましたが、グランドピアノを戦地に持ち込んだ為、ピアノ手?は圧死、「小口は死んでもピアノを放しませんでした……」的な話で、その教訓を活かして、以後はアップライト、更にWW2では自走化されたというオチでした。

桜林さん、今度は、チャイコフスキーの「序曲1812」演奏の為、火力戦闘車による機動力向上が不可欠、というネタを仕込んでくるかな?

https://www.youtube.com/watch?v=qwZ00MvVZlM

と思ったら、既に自走化されてた(^^;。