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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2017.01
16
CM:20
TB:0
13:00
Category : 未分類
 日本は韓国を揺さぶれているのだろうか?

 日本は領事館前の慰安婦像で大使召喚の一歩手前、一時帰国までやった。保守のうちのアレ右派はそれで韓国に打撃を与えられたと考えている。

 だが、韓国はそれどころではないからだ。

 まずは力の真空がある。韓国国内政治は大統領問題と後釜を狙う政局闘争で手一杯であり、日本に対処する余裕はない。

 また、日本の言いがかりもヨリ深刻な対中関係がある。こちらは対北朝鮮問題のTHAAD配備がこじれたものだに絡む中国との対立もある。こちらは歴史問題での日本の蒸し返しよりもよほど問題である。9日に中国との相互対話が打ち切られ、同日に中国機による防空識別圏通過が発生している。これは圧力としてリアルなものだ。

 その点から見れば、日本の大使帰国はさしたる打撃を与えられたようにも見えない。日本の言いがかりは二つの問題に比べれば取るに足らないものである。韓国からすれば何もせずにほっといてもよい。

 保守のうちのアレ右派は頭が20~30年前で止まっている。韓国経済はかつてのように対日従属的な地位にはない。別に日本との通貨スワップがなくとも韓国は困らない。

 つまりは、韓国には全く影響を与えられていないということだ。韓国は歴史問題での日本側の言いがかりを全く気にしていない。その程度なのだろう。
2017.01
06
CM:22
TB:0
16:56
Category : 未分類
 アレ政権が「釜山領事館の前の銅像を撤去しろ」といい出した。それに応じなければ韓国に外交的圧力を掛けるという。騒げば騒ぐほど自国の威信が傷つくのに、国内政治での右派向けアピールだけを考えてそれをしている。

 さらにそれを持ち上げる御仁がいる。「ウィーン条約、ウィーン条約」と言い出す連中だ。

 例えば、佐藤正久さんのツイートがそれだ。
佐藤正久@SatoMasahisa
【もっと強いメッセージが韓国には必要だ!「外務省杉山次官、釜山日本総領事館前の少女像撤去を要求」
「最終的かつ不可逆的な日韓合意」は何だったのか?自治体の判断との逃げ口上は受け入れられない。これは日韓合意にも、ウィーン条約にも違反
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170106/k10010830491000.html …
https://twitter.com/SatoMasahisa/status/817178373151551488


 頭の弱い支持者はそれで嫌韓発言で喜ぶと踏んだのだろう。実際にそれに賛同するレスが連続している。韓国と断交と言い出すヤツがでている。そのあたり佐藤さんの読み通りである。まったく支持者の頭の程度は知れたものだということだ。

 だが、その国の外交施設の門前での安寧確保を言いだすなら、中国に「東京の大使館前のデモを取り締まれ」と言われたらどうするのかね?

 「ウィーン条約」な御仁なら、それには賛同するのだろう。佐藤正久さん以下も「外交施設の威厳や安全を確保することは国際常識」であり、そのためにはその国の「政府は責任持って民間の抗議活動を抑圧すべき」なのだろうから、そのような態度を取らなければ平仄は合わないことになる。

 もちろん、今「ウィーン条約、ウィーン条約」と繰り返している御仁は大抵が恥知らずなのでそれには口をつぐむだろうがね。




-----------------------追記-----------------------
 と言うか、アレだね。慰安婦問題の運動側に「銅像一つで日本政府は揺らぐのか」と自信をつける結果に終わるんじゃないかねえ。却って世界中に銅像作られて、それしきのことで日本政府が過剰に反応する姿で日本の威信は余計に傷つくんじゃないかな。さらにアレ右派の現地協力者の歴史戦とやらで訴訟を起こして負けてそこに塩を塗り込まれる始末が未来視されるよ
2016.11
28
CM:5
TB:0
08:59
Category : 未分類
 歴史戦とやらの自滅の戦いをやっている。産経「国連日本人委員長を『即時解任せよ』慰安婦問題『不当見解』『国民運動』が外相宛に署名提出」がそれだ。

 要は、国連女子差別撤廃委員会の委員長(林陽子)さんについて「日本政府のプロキシとしての自覚を持たないのはケシカラン」と怒っている。そういったものだ。


■ 傀儡じゃなきゃ駄目だって

 彼らの価値観は「日本人国連職員は日本政府のいいなりにならなけらばならない」のだろう。

 さらにはそれを日本国内の論理で断罪できると考えているのが不思議なものだ。
[自称「慰安婦の真実国民運動」は]林氏について、次のように厳しく批判した。
 《日本の国体や伝統・文化に敬意を払うことなく、いたずらに皇室を貶める》《国連委員会の分を超えた暴挙であり、断じて許されない》
 《林委員長を国連に推薦した外務省に対し、林氏の即時リコールを強く求める》《国会に対しては事実の経過と責任を明らかにするため、林氏を喚問するよう要求する》
 日本の国柄や歴史・伝統を無視した同委員会への激しい怒りといえる。
http://www.sankei.com/politics/news/161128/plt1611280006-n2.html


 国連機構での判断や業務処理について「国会に対しては事実の経過と責任を明らかにするため、林氏を喚問するよう要求する」(国民運動)と述べている。国連職員としての勤務について、日本の国政調査権がオーバーライドしているとでも思っているのだろう。

 もしそんなことをすれば、国連の事務方と衝突するだけなんだがね。


■ 自滅の戦い

 歴史戦の主張は大概コレ、やればやるほど損の歴史自滅戦にすぎない。

 今までは保守も知恵があった。余計なことを言わなければ古傷を抉られることもない。実際にいいことをしていた訳ではない後ろめたさもあった。

 だがそのような配慮もなく、国内向けのウケだけを狙った連中が出てきて話が変わった。彼らは日本国内で、保守層の中でイニシアティヴが取れればよいとだけ考えており、そのためには国外での利益は何も考えていない。

 それが歴史戦だということだ。

 その上さらに、日本人なら日本政府のプロキシとなれといった珍理論を振り回している。それを得として主張する御仁もアレだし、それを掲載する新聞もアレ。その読者もアレということだ。
2016.11
26
CM:39
TB:0
19:15
Category : 未分類
 カストロ議長がなくなった。正確に言えば元議長、アラファト議長とカストロ議長はそのままの方が目にも耳のも馴染む。だが日本では悪い印象はない。むしろ日本は革命に同情・共感的であり、アメリカに文句をいわれてもキューバ糖を買っていた。

 その半生についての紹介はあるだろう。ネットでもポチポチと述べられている。

 だが、そこには誤解がある。革命キューバは最初から反米ではなかったということだ。アメリカ帝国主義への対抗心が云々といった既述を見つけたが、帝国主義はともかく最初から反米ではない。


■ 反米に追いやったのはアメリカ

 キューバを反米に、東側に追いやったのは米国の行き過ぎた反共主義にある。共産主義者であるとする敵対的態度にあった。それによりキューバはソ連に近づかざるを得なくなった。

 これは新中国もベトナムも同じことだ。どちらもアメリカが自ら敵方に追いやった形となっている。

 朝鮮戦争までは、新中国に対しては極端な敵視はない。共産主義勢力と危険視しているものの、内戦に敗北した腐敗政権の国府とどっちもどっちだった。だが、朝鮮戦争で東西冷戦の構図ができた瞬間に新中国は不倶戴天の敵となり、国府は民主主義勢力であり、自由主義陣営の一員となった。

 これはベトナムも同じ話だ。ベトコンがフランスを追い出した時点では米国を敵とはしなかった。それが南北分断を強制され、傀儡政権を建てられた結果、米国を敵とせざるを得なくなった。

 まずは無駄なことをしたものだ。本来はユーゴのようにコントロール可能な範囲であったものを敵対に追いやるものであったためだ。さらにベトナムでは勝手に戦争して疲弊し、対ソ戦備と同時に新中国とも70年代まで対立していた。


■ 敵対を煽る無駄

 この無駄は今の日本の外交・安保政策も同じものだ。敵であるといった理由で強硬策ばかりをしているが、結果は敵方に追いやり敵愾心を増すだけの話だ。靖国神社や従軍慰安婦、強制連行、南京大虐殺がそれ。悪いことをしたのは仕方もないので、あまりフッかけられないようにイナしておけば良いものを、現実的には何の利益もないのに敵対を強化している。それで中国や韓国との安保外交を超えた敵対を引き起こすあたりは無駄なものだ。

 昔の日本はそのあたりの知恵もあったものだがね。ベトナム戦争終了と統一後、日本は統一ベトナムに援助を持ちかけていた。要はソ連に追いやることを防ぐ知恵だ。カンボジア侵攻で援助できずとオジャンになったものだが、賢いやり方だっただろう。


■ 北朝鮮も中国牽制の駒となる

 ついでに言えば、今の日米には北朝鮮を抱き込む選択肢もあるんだけどね。当座の事には目をつぶり、拉致問題も残っている分だけでも返してもらい、親米に近づければ中国を牽制する道具にはなる。

 米国はあれほどの戦争をした統一ベトナムを抱き込み、対中対峙のコマにしている。しかも共産党一党支配、自由と民主主義がない体制を公認して武器まで渡そうとしている。同様に北朝鮮も援助と交易、日本の戦後賠償を餌にすればできないこともない。

 さらに経済的利益もついてくる。中身はともかく教育水準は高く、儒教的勤労精神もある。条件を満たせばアジア最後の経済成長のエンジンともなるだろう。
2016.11
10
CM:3
TB:0
15:17
Category : 未分類
 産経がマイク・ホンダ議員が落選したと喜んでいる。
自民・山田宏参院議員「朗報だ!」 米下院選でマイク・ホンダ氏落選 慰安婦問題で日本非難決議を主導
マイク・ホンダ議員が落選 米下院選 慰安婦問題で日本非難決議を主導

 かれらが自称している歴史戦やらの勝利だと思い込んでいるのだろう。ホンダ議員は慰安婦問題で日本を非難していたからだ。


■ 歴史敗戦は変わらない

 だが、それで何か状況が変わるのだろうか?

 変わらない。この問題での日本の立場は悪いままで終わる。米国でも、ホンダさんの選挙区でもそうだ。ホンダさんの選挙区で新しい当選した新人議員も従軍慰安婦問題へのスタンスは変わらない。敗戦前日本が正しいとは言わない。

 つまり、歴史戦ファイターは馬鹿にされる状況はそのままだということだ。産経や山田議員の「従軍慰安婦問題は中韓の陰謀」は通用しない。そもそも、管理売春や人身売買といった悪いことをしたことには違いない。


■ ルーズベルトが死んでも戦争は負けた

 ホンダ議員落選での狂喜乱舞はぬか喜びにすぎない。

 まずは、戦争中のルーズベルト死去(45年4月)と同じだ。ホンダ議員が落選したといって喜ぶさまは、ルーズベルトが死んだと喜ぶことと同じだ。

 どちらもその先にある敗戦は変わらない。

 むしろ、努力することで敗北をより深刻にする。圧倒的劣勢の状態で神頼みだけで戦いを続けるのは傷口を広げる行為でしかない。


■ ネトウヨの尻馬ライダー

 まともな保守なら歴史戦ファイターに引導を渡すべきだ。

 だが、日本の右派はネトウヨ系価値観に支配されている。無知蒙昧な連中が保守を支持しており、数的劣勢ゆえにまともな保守は対抗できない。これが産経やら山田議員やらのマヌケ発言跋扈
山田氏は「朗報だ。本当に良かった。万歳した。乾杯した。日本にとっては本当にいい方向にいくのではないか」と述べた。
http://www.sankei.com/politics/news/161110/plt1611100029-n1.html

の要因ということだ。

 そのうち他の尻馬ライダーも同じことを言い出す。具体的には和田政宗議員やら佐藤正久議員も歴史戦の勝利であるように言い出すだろう。
2016.03
08
CM:4
TB:0
11:21
Category : 未分類
 歴史戦とやらはロクなものではない。神がかり保守が余計なことをやった挙句、古傷を抉られる結果しかもたらしていない。

 政府まで余計なことをいって火に油を注いでいる。「国連女子差別撤廃委『慰安婦問題に多くの課題』」では
外務省の杉山晋輔外務審議官が慰安婦問題に関して軍や官憲によるいわゆる「強制連行」は確認できなかったなどと初めて包括的に反論したが、その内容について言及はなかった。
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160307-OYT1T50153.html

とある。

 だが、すでに慰安婦問題の焦点は強制連行の有無にはない。人身売買や慰安所での奴隷的拘束、それを追認した日本政府といった非人道的な取り扱いが問題となっている。

 そこで区々とした「強制連行ガー」といっても、日本の心証を悪くするものでしかない。外務省はそれに気づいているのだが、日本の国内事情からそう言わざるを得ない立場にあるのだろう。

 日本国内向けの政治闘争、歴史戦とやらのせいで日本全体が不利になったというものでしかない。

 結局、歴史戦は犯罪者の自己正当化でしかない。50年前にアジアといった村ひとつを焼きつくした放火犯が釈放された。その後、村で迷惑をかけた村人から冷たいまなざしを投げかけられるからといって、反論してどうするのかね。結局は放火犯が「可燃物を集めた村人が悪い」「村の消防体制が悪かった」「昔のことを」と言い出すものでしかない。



 まあ、国内では歴史戦とやらの自己正当化は人気があるけどね。それは刑務所の雑居房で強姦犯が「あの女は俺を誘っていた」とか、粗暴犯が「格ゲーみたいに殴ったら死んだ、弱いアイツが悪い」といって慰めあっている状態でしかないもんだ。娑婆で言っていいことではないよ。「歴史戦、歴史戦」とウットリしながら記事出している産経系の連中は、まずは日本にとっての貧乏神でしかないということだ。


   「国連女子差別撤廃委『慰安婦問題に多くの課題』」『YOMIURI ONLINE』(読売新聞,2016.3.8)http://www.yomiuri.co.jp/world/20160307-OYT1T50153.html
2016.03
01
CM:25
TB:0
14:26
Category : 未分類
 産経新聞の記事、野口裕之「ナチス青少年部や紅衛兵にソックリ」のアレさについては既に方々で言われているとおり。

 結局は商売づくだろう。産経の読者はアレなのでそう書けば喜ぶといったものだ。


 既に産経は新興宗教向けに紙面を売っている。夕刊フジは露骨に紙面を渡している「いざ!幸福維新」がそれだ。産経本紙も沖縄、慰安婦問題では新興宗教の運動をそのままヨイショしている。後者は論破プロジェクトを思い出せばいいだろう。これらはPRページではない。

 スポンサーや読者に迎合することに躊躇しないのだから、そのスポンサーや読者が嫌う相手をユーゲントや紅衛兵と呼ぶことにも躊躇しない。それが産経であり野口さんだということだ。

 ま、ユーゲントや紅衛兵をなぞらえるなら、高校生未来会議じゃないの。あそこは体制のお仕着せでしかない。交通費もらって集められて手土産もたされて権力のプロパガンダに奉仕する存在ならそっちだろうね。
みらいかいぎ
https://twitter.com/JKmirai/status/546812002450952192

 写真のお面をみても、こんなもんかとね。人様の娘さんの素人だから否定的な表現は決して言わないが、女子高生未来会議とやらの提言とか実績が出てこないのもわかる気がする。

 ピオニールやコムソモールは頭が悪いと入れなかったけど、ユーゲントや紅衛兵は頭の出来の如何は問われなかった。目的に賛同もしないのに、入れば利益があるからと入る連中が集まったもの。今で言えば、例えば東京に遊びに行く交通費とワコール商品券のような手土産で集まるような連中だったのだろう。
2015.11
14
CM:10
TB:0
20:36
Category : 未分類
 宮嶋茂樹さんは不肖宮嶋のキャラに振り回されている。他人が作り上げた虚像で人気が出たが、本人にはそれを自前でつくり上げる力はない。外見だけマネっこしようとしているが、残念だが能力が及ばない。

 ZAKZAK記事「慰安婦でゼニたかる韓国 日本を『限度額なしのATM』としてか見ていない」は全くそれだ。ヘイトスピーチ一つにしてもオリジナリティはない。
「強制連行された従軍慰安婦」にまたゼニめぐんでやろうとしとるんやて? これを日本語で「盗人に追い銭」というんや。
 今、キャンキャンほえとる自称・慰安婦がホンマやったとしてもやで。当時の大卒の初任給より高い報酬受け取ったんやろ? そりゃあ、いくらお国のためとはいえ、不特定多数の、愛する男以外の将兵を慰めるのはつらい仕事や。いくら無理強いしても続かんで。
 百歩譲っててもやで。だまされて連れて行かれたとしてもや。だましたのは日本人やなしに朝鮮人の女衒(ぜげん)がほとんどやったんやろ。何でその償いを21世紀の日本人に求めるんや?
 千歩譲ってもやで。それを日本政府や軍部が黙認しとったとしてもや。その人数が20万人はいくら何でもムチャやで。20万人いうたら10個師団以上の兵力や。半島からそれほど大量の人員運べる輸送力あったら日本は戦争に負けてないわえ。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20151112/dms1511121140005-n1.htm

ほとんどが嫌韓本、ネトウヨ発言の受け売りで全く新味はない。それだけでは他の嫌中韓、ヘイト系記事に負けるので努力したところで、「ゼニめぐんでやろうとしとるんやて?」といった乱暴を装った表現や、口語方言の文字化に過ぎない。

 結局は「不肖宮嶋」のキャラはは本人の能力を超えているということだ。勝谷誠彦さんの作った虚像で世間の人気を得たが、本人はそれを演じるだけの器量はない。ヘイトスピーチとしても、コピペしての3流しか作れないあたりが限界ということだ。

 だが、本人はかつての人気にすがろうとしている。これはミジメなものだ。不肖宮嶋のキャラにあわせて振る舞おうと背伸びをして、そのキャラに合わせた右派的な主張をしようとしているが、全て上滑りにある。

 おそらくは、番長清原と同様に引き返せない。前にも書いた(「番長清原と同じ構造」)が他者が作り上げた虚像を演じようとして失敗したのが番長清原だが、不肖宮嶋も同じ伝となる。実際にアウトロー社会雑誌しか相手がいなくなった番長清原と同様に、不肖宮嶋もフジサンケイ系だけしか取り上げていない。

 その質からしても、産経も昔のつきあいだけで仕方なく載せているだけの話だ。10月28日の産経ニュース掲載の宮嶋茂樹「いつまでも あると思うな 中国マネー」はまったくそれだ。記事という体裁でヘイトスピーチをし、ネトウヨの歓心を買っているつもりだろうが、その中身は界隈で使い尽くされた悪口であり、全く新味はない。

 ヘイトスピーチ一つ作れないのでは、ネトウヨ商売で先がない。他人が言ったことをオウム返しにして口調語尾を変えるだけのコピペなぞ、商売相手の無知蒙昧なネトウヨでもできる。

 だが、宮嶋さんはそれでも不肖宮嶋といったキャラにしがみつかなければならない。まずは大した思想もないが、軍隊周りの写真家として現場や右派誌で仕事するうちに「ライト・イズ・ライト」といった観念や、自己脅迫に捕われているためだ。その商売をするなら右派でなければならないと思い込んでいるのだろう。
2015.09
30
CM:3
TB:0
09:46
Category : 未分類
 内政に行き詰まったアレ宰相が外交に逃げて、自分の実績のために金をバラマキにいっている。

安倍総理大臣は、訪問先のニューヨークで記者会見し、ヨーロッパに中東からの難民や移民が押し寄せている問題の解決に積極的に取り組む方針を示したうえで、「『積極的平和主義』の旗を高く掲げ、これまで以上に世界の平和と繁栄のために貢献していく決意だ」と述べ、国連安全保障理事会の常任理事国入りを目指す考えを示しました。
「安倍首相 国連安保理の常任理事国入り目指す」(NHK NEWSWEB)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150930/k10010252881000.html


 「『積極的平和主義』の旗を高く掲げ、これまで以上に世界の平和と繁栄のために貢献していく決意だ」[(安倍)]と述べ、国連安全保障理事会の常任理事国入りを目指す考えを示しました。」(NHK)と言っている。


 海外派兵はそんなに安いものなのか? 

 ペルシア湾掃海のように、万已むを得ず、コンセンサスを形成してから派兵するなら分かる。

 だが、外国と外務省の「常任理事国になれる」詐欺に引っかかって、陸兵を送るものではないものだ。それで死人出して「努力したけどなれない」で終わりだ。

 だいたい1万人2万人死んだところで常任理事国になれるわけでもない。それでなれるなら国連で傭兵ビジネスしているフィジーはとっくに常任理事国だろう。

 そもそも、常任理事国になっても何もよいこともない。

 安全保障理事会で拒否権もらったところで、海外領土や植民地同然の国もないので使いみちもない。

 それ以外の議題には拒否権もない。あったところでも「歴史戦で負けるな」とかいって「慰安婦決議に拒否権」位なもので、ロクなものではない。

 仮になったらなったで、国には金もないのに「常任理事国」と持上げられて金をバラまくことになるだけの話だ。そうなったらそうなったで、どうせ世襲政治家三代目あたりの盆暗宰相が、国連に顔出した時に自分の人気取りで「難民支援1000億」みたいなバラマキやりだすのがいいとこだろう
2015.07
04
CM:3
TB:0
20:17
Category : 未分類
 台湾が慰安婦記念館を作った時、どう報道するのかね

 産経は台湾は「反日」ではないと思い込みたいのだろう。「台湾で抗日戦勝記念パレード」中、「総統府前を避けて日本側に配慮を示」したとある。まずは例の国内右派向けの親日/反日の二元論と、その中での「台湾は親日」を維持したい。だから、必死になって日本への配慮を探したものだ。

 だが、台湾は今年の光復記念日に慰安婦記念館を解説するという。これは門間理良さんが『東亜』で紹介した*、旺報「馬英九:慰安婦紀念館10/25揭幕」がそれだ。**

 その時、産経は「台湾は反日」というのかね。あるいは、アクロバット擁護を尽くして「台湾は親日」というか。まずは楽しみなものだ。

 あるいはさらに内向きになるのかね。 外の世界で親日/反日二元論が通用しなくなると、国内での適用を広げて親日分子(産経新聞判定)ヨイショと、反日分子(産経新聞判定)刈りとかするのだろう。今でも国内でも親日/反日の二分論をやっている。産経は親日判定すればハゲでも持ち上げる。実際にゼロ戦ハゲとか海賊ハゲを持ち上げたり、新聞つぶせハゲを擁護しているのはそれだ。前は経営委員ハゲもヨイショしていた。

 まあ、産経新聞に親日判定されることも、ヨイショされることも恥でしかないものだけどね。




* 門間理良「洪秀柱氏、国民党公認総統候補へ前進」『東亜』(2015.7)pp54-64.
** 蔡浩祥「馬英九:慰安婦紀念館10/25揭幕」『旺e報』(2015.6.4)http://www.want-daily.com/portal.php?mod=view&aid=152632
2015.06
10
CM:26
TB:0
06:17
Category : 未分類
 自衛隊には正解がある。ライト・イズ・ライトで、右っぽいことを言っておけば安牌というものだ。まずは事なかれ主義のようなものだ。

 だが、それが世間に通用すると思い込むアレ隊員も出てくる。SAPIOやボイスで読んだ「正解」を、相手を見ず誰彼なく話すアレ下士官やアレ幹部がそれだ。

 直前の講話で本田由紀の「やりがい搾取」の話をした己にもするくらいだから、まずは何も見えてはいない。全ての隊員は「正解」をいうと喜ぶと思っているのだろう。大概はアレな宗教に染まった隊員と同じで、やる気はあるが周りが見えないから出世は足踏み状態で外に出さないから問題はない。

 しかし、中にはそれでも出世する奴が出てくる。元空幕長ほかいろいろ居るものだが、特に世間と焦点が合致していないのが森清勇さんである。

 「戦後70年、中韓が建設急ぐ『虚の楼閣』」は、まずは自衛隊の中の正解を外に持ちだしたいい例である。
 [従軍慰安婦は]前述のように、朝鮮人女衒に連れ出されたのであり、また少なくない慰安婦が将校や下士官・兵どころか軍司令官よりも経済的には恵まれ、かなりの自由もあったとされる。

 総じて性奴隷などではなかったのであり、年齢も募集広告では17歳や18歳以上などと明記されている。


 騙されて「女衒に連れ出され」(森)た娘を、借金証文を片に転廃業を許さず売春させたことのどこに「自由もあった」(森)のだろうか? 性的な奴隷労働そのものである。それを「総じて性奴隷などではなかった」(森)と言えると主張している。

 さらに「経済的には恵まれ」(森)ていたので問題はないとか、「募集広告では17歳や18歳以上などと明記」(森)されていたので未成年がいても問題がないと主張している。このあたり森さんは、管理買春制度そのものが奴隷的待遇であり、問題であることを認識していない。内容的にも、右派誌でネトウヨ系ライターがそう主張していることを言えば「正解」と認識しているのだろう。ライト・イズ・ライトの惰性でしかない。


 だが、森さんは騙されて連れて来られたフィリピン人にも同じことが言えるのだろうか? 前借金を支払えないなら働けと言われ売春を強要された事件があったが、「募集広告では17歳や18歳以上などと明記」(森)してあり、日常生活で「かなりの自由」(森)があって、「経済的には恵まれ」(森)ていれば問題がないということになる。

 特に森さんには、この手の主張のように知的未成熟な記事が目立つ。やはり兵隊生活の偏頗な環境で、兵書と技術だけの偏頗な学問だけをやってきた結果なのだろう。
2015.05
08
CM:14
TB:0
10:56
Category : 未分類
 前々から不思議なのだが、アレ宰相は竹島での韓国実効支配積み上げにはなにもしない。朝日新聞「韓国軍、竹島で防衛訓練 日本政府『極めて遺憾』と抗議」とあるように、抗議しかせず、相手の実効支配積み上げを許している。

 アレ政権の実相は、こんなものである。普段は安全保障だの歴史問題だので偉そうな事を言いながら、その実、韓国への実効支配積み上げには何の対処もしない。

 祖父岸信介を顕彰しているあたり『永続敗戦論』での指摘そのものだ。アメリカに認証されていることで保守だと勘違いしている間抜けなので、アメリカが怒る韓国とのトラブルはできないとでも思っているのだろう。

 別に尖閣も竹島もどうでもいい島ではある。だが、国民国家にとって領土は神聖なものであり、互いに譲れるものではない。だからしかたがないので領土で争う。

 尖閣では、日本は中国とキチンと対峙している。日中は互いに実効支配積み上げを阻止する構造を作り、阿吽の呼吸で互いにバランスを取っている。

 しかし、竹島では何もしない。それで韓国の実効支配積み上げを許している。

 日本もP-3Cで爆撃訓練をやるべきではないのかね。竹島から12マイル以内で、韓国軍にぶつけないように対潜爆弾の2-3発も投下しておけば、韓国実効支配積み上げはチャラにできる。

 尖閣で中国が日本の実効支配積み上げを阻止したように、日本も韓国の実行支配積み上げを阻止すべきなのだがね。中国が尖閣を泥沼化させたように、日本も竹島を泥沼化させることで竹島を利用不能にもっていける。

 どうみても日本に勝ち目のない慰安婦問題で歴史戦だのをやるよりも、竹島の支配実績を削がれる恐怖を与えるべきである。そうすれば、国民感情をコントロールしようとしない韓国政府の対日姿勢を抑制的にさせられるだろう。
2015.05
05
CM:14
TB:0
00:01
Category : 未分類
 「C-2じゃなくてC-17にしておけ」という話に、「ネパールにエアバスの輸送機は行っていない」と言い出すのは何事だろう?

 JSFさんは、「ネパールへの自衛隊展開は、なぜ遅れたのか 長距離輸送機の調達戦略に問題あり」http://toyokeizai.net/articles/-/68675に対してそのように言及している。
JSF‏@obiekt_JP 「ネパール救援にC-2輸送機は間に合わなかった!」って言ってる人が居たけど、A-400Mだって現地にはまだネパールに向かってないですよ。そのうち行くかもしれないけど。なおイギリス軍はアントノフAn-124輸送機(民間機)をチャーターしてネパール救援に行ってますぞい。
https://twitter.com/obiekt_JP/status/595172321746292736

A-400Mをネパールに派遣しようが派遣しまいが、C-2の開発遅延と、その結果として自衛隊の長距離輸送能力に穴があいていることは変わらない。実用機もなく、いつ運用できるかわからないC-2に比較して、C-17は各国で活用されている現状は否定できない。

 JSFさんはC-2の不首尾を直視したくないので、エアバスも遅れていると反論したつもりなのだろう。だが、これは日本の従軍慰安婦問題について、「韓国もベトナム戦争でやっていたじゃないか」といった程度のものだ。自衛隊の輸送機整備や、C-2開発の失態を隠せるものではない。

 いつものJSFさんの補償行為なのだろう。C-2が上手くいかないことに強い不満を持ち、その現実を直視したくない。だから、A-400だかも上手くいっていないといって自己の心理的防衛を図る。JSFさんの弱い心を守るためには仕方のないことなのかもしれない。

 これはオスプレイ賞賛も同じである。軍隊大好きなJSFさんは、駐留海兵隊が県民に嫌われ、反対運動に直面しているとことに強い不満を抱いている。だから「海兵隊のオスプレイがネパールで活躍している」といって、心のなかで県民感情や反対運動を否定しようと必死になっている。もちろん外国で海兵隊のオスプレイが活躍したからといって、海兵隊への悪感情や基地問題での反対を否定できるわけではないし、JSFさんの小児的な軍隊擁護が肯定されるわけではない。

 なによりも、JSFさんが志に乏しいのは残念なものだ。
JSF‏@obiekt_JP この件を大手マスコミが無視してくれているおかげで私がYahooに寄稿した記事にPVが集まるって寸法なわけですよ。
https://twitter.com/obiekt_JP/status/595118467369435137

PVが欲しいので迎合記事を書いていると告白している。新しい発見を知らせたいわけではなく、何かを主張するわけでもないあたり、情けないものだ。これからもPVと、PVに応じた何かの獲得に最適化された取るに足らない記事を書き続けるのだろう。
2015.02
27
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12:04
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 加賀孝英さんのところには、毎回都合よく情報が集まる。インチキ健康食品を売る会社には、都合のよい「喜びの声」が集まることとの類似性を感じるものだ。

 「【スクープ最前線】韓国系団体、安倍首相の議会演説阻止へ猛圧力 妨害工作に米側も激怒」で、加賀さんは次のような情報を集めている。

内容は読者が喜ぶように作った迎合記事なのだが、その情報源とやらがいつも豪華だ。今回は首相官邸と米政府関係者と米軍関係者からの情報となっている。
官邸関係者がいう。
 「訪米では、歓迎式典やオバマ大統領主催の晩餐(ばんさん)会、共同記者会見などが予定されている。国賓待遇の訪米は2006年の小泉純一郎首相以来のことだ。民主党政権で信頼関係がズタズタに壊された日米関係がやっと修復される」
以下、複数の米政府関係者から入手した仰天情報だ。
 「在米韓国系団体が『安倍は独裁者だ。議会で演説させるな』と、米政府関係者や上下院議員にすさまじい圧力をかけている。慰安婦問題などで日本を貶める『ディスカウント・ジャパン』工作の時と同じだ。組織だって動いている」
 「中国の習近平国家主席は今年9月、北京でロシアのプーチン大統領を招いて、日本に圧力をかける『抗日戦勝利70周年』軍事パレードを行う。米国内では、韓国系団体と中国系団体が連携して『安倍首相の議会演説潰し』に動いている」
米軍関係者はこういって怒りをブチまける。
 「米政府は日中韓3カ国に十分に配慮した。安倍首相の後に、習近平国家主席と朴大統領にも訪米を要請している。米国は日本と韓国の同盟国である。韓国系団体の暴走は、米国の顔に泥を塗り、東アジアの安全保障を危うくする行為そのものだ。米国を裏切って中国につくつもりか」

 加賀さんの最近の記事だと
「旧知の自民党幹部はこうもらし、続けた」
「複数の米国の政府関係者、情報当局関係者から得た情報」
「警備当局関係者がいう」のスリーカードがある。
(「【スクープ最前線】米軍「イスラム国」首謀者暗殺計画 日本企業に『脅迫メール』も」)

 さらに以前は、旧知の人民解放軍幹部まで出してきた。
「外務省関係者は会談の行方をこう語る」
「以下、複数の米国防総省関係者から入手した情報だ」
「今回の米中首脳会談について、旧知の中国人民解放軍幹部は」
【スクープ最前線】中国、米に“土下座” 尖閣上陸『3時間でいい』と懇願
これは前に「外務省と国防総省と人民解放軍の友人によると」で書いたとおりである。これもスリーカードか。ワンペアだと力が弱くて、フルハウスだと都合が良すぎると疑われる、とか考えているのだろう。

 ちなみに、健康食品なんかは自分たちで書いた手紙を会社に投函して「実際に『喜びの声』は届いている」と強弁するらしい。加賀さんも情報筋からのマル秘の情報メールをもっているのかもね。米軍も中国軍も、あたかもグーグル翻訳で書いたような英語や中国語で、アドレスも@yahoo.jpや@hotmail.co.jpではないかと夢想すると楽しくなってくるものだ。

 なお、産経新聞社は産経本紙に準ずる産経ニュースにも加賀さんのスクープとやらを載せている。「習主席が進める“粛清”Xデー間近…日本政界にも飛び火か」には、「以下、中国政府、軍当局関係者から得た、驚がく情報だ」がある。ツイッターそれを信じ込んだ209人のネトウヨが知性を晒している。この程度の新聞社が、朝日新聞の報道を批判するのは相当に無謀だと思うものだよ。
2015.02
06
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22:49
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 佐藤正久さんの「日本の名誉と信頼を回復するための特命委員会」だが、櫻井よしこさんに指図を求めるあたりで、逆効果しかないように見える。

 桜井さんの発言として
クマラスワミ報告等に記されている、慰安婦に対し行われたとされる処し方(主に拷問や処刑方法)など、日本人がするはずがないのだが、それを如何に説明するか。
中国の歴史書である資治通鑑を紐解けば、そこに書かれている中国古来の拷問方法が、かつて日本が慰安婦に対して行ったとされる行為とそっくりそのままである。

とある。

 だが、問題の根幹はそこではない。従軍慰安婦そのものについて、奴隷的拘束や強制的な売春強要が問題となっている。その中での一部分について「拷問のやり方が虚構だから、クマラスワミ報告は信頼性がない」といっても、逆に「奴隷的拘束は認めるのに、その中身が違うとか言い出すのか」と馬鹿にされるのがオチである。

 結局は「アウシュビッツは無かった、なぜなら燃やす重油が…」みたいな話を桜井よしこさんがして、それを佐藤正久さんが広めているような形だ。やるだけ日本の損にしかならない。まあ、この桜井さんや佐藤さん以下の、特命委員会に出ている連中が、日本の名誉と信頼失墜をさせている。一番国益を損なう連中であるということは間違いない。

 この手の問題は、余計なことを言えば言うほど燃え上がる。日本が悪かったことはどうしようもない。佐藤正久さんのような議員は自己の議員益のためにそういうのだろう。だがその余計な発言で相手国の世論に火に油を注ぎ、世論対世論、政府対政府でぶつかり合っても、日本には何の利益もないどころか、国益を失うものである。



※ 佐藤正久「日本の名誉と信頼を回復するための特命委員会」『守るべき人がいる』(2015.2.5)http://ameblo.jp/satomasahisa/entry-11986431344.html
2015.01
17
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14:02
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 佐藤正久さんが、沖縄の地方自治に文句をつけている。龍の柱を建てることは文化侵略であり、発注先が中国であることは問題というものである。
【那覇市で一括交付金で「龍柱」建立問題。危険な兆候?侵略は文化から】尖閣諸島は沖縄県だ。その沖縄県の那覇市が、いくら友好とはいえ、街中に15mの大きな龍柱を2柱建てるのとは?費用約2億7千万の約8割が一括交付金だ。違和感を覚える。http://www.sankei.com/smp/west/news/150116/wst1501160007-s.html …
https://twitter.com/SatoMasahisa/status/555965121231454208


 龍の柱は、琉球ナショナリズム勃興の表象であり、中国の侵略とするのは的はずれである。もともと首里城に建立されていたものを、モニュメントとして大通りにも置く発想にすぎない。「『龍柱』建立問題。危険な兆候?侵略は文化から」と、佐藤さんは中国の侵略であると結論づけたいのだろうが、実際はむしろ琉球ナショナリズムの勃興に近い。

 沖縄では、もともと自分たちは独立国であったとする認識が急速に広まっている。琉球文化や琉球語の復権はその象徴である。琉球王朝の記憶を呼び起こすモニュメントも同じものだ。特に、近世に完全な独立国ではないような事実は、些細な問題にすぎない。自分たちが独立国であったと信じ、その表象であると信じれば良いだけの話である。他例も多い。カンボジア人が自民族で作ったわけではないアンコール・ワットを誇ること、近世になって他所から越してきたトルコ人がヒッタイト銀行を作ることと同じである。

 佐藤さんがそれを「中国化である」と非難するのは、明らかに琉球ナショナリズムを見誤ったものだ。日本から離れるのかと煽るのは、沖縄の本土への反感を強くするだけの話である。佐藤さんの該当ツイートにぶら下がっているような、醜悪かつ低能な支持者へのリップサービスかもしれないが、沖縄の反感を醸成するだけの主張であり、日本国家にとっての不利益でしかない。

 もともと佐藤さんの活動は、国益に繋がるものではない。防衛の省益、中でも正確に言えば陸自利益の代理人に過ぎない。防衛予算と陸自への配分増大が目的である。だから、解決する上で、在日米軍とのつながりという防衛省の既得利益が小さくなる可能性のある沖縄問題には冷淡である。その動きを塞ぐためには、何でもかんでも非難する。防衛省の利益増大化に繋がる「中国の脅威」に持って行く、道路に建てるモニュメント一つにしても、利敵行為であると非難するわけだ。国益を振り回しながら、国益を損なう上、ある意味で、国を危うくする代議士でもある。みずぼらしいヒゲを寝タバコででも焼いて軽く顔面火傷すればいいと思うものであるよ。



※  佐藤正久「【那覇市で一括交付金で「龍柱」建立問題。危険な兆候?侵略は文化から】」(ツイッター、 2015年1月15日)https://twitter.com/SatoMasahisa/status/555965121231454208

※※ 例えば、佐藤さんは従軍慰安婦問題に声高に反論すべきと主張している。このあたりで、余計なことをして日本の立場を悪くする以外の何物でもない。自分や支持者の溜飲を下げる程度の利益のためには、国益を損なうことも厭わないのだろう。
2015.01
16
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06:02
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 落ち目のフジ産経が政府大本営ニュースを受注するつもりなのかね。「新型『国際放送』で正しく日本の立場発信 慰安婦など歴史問題…『攻めの情報発信」』NHKと別、自民が創設検討へ」http://www.sankei.com/politics/news/150114/plt1501140037-n1.htmlを無批判で垂れ流している。「報道の自由など基本的な制約」のないあたりに何も言わない。アレ宰相とその支持者版の、アレ政権版平壌放送に噛みたいのだろうよ。

 「慰安婦問題や南京事件などで」真実を伝えると言っている。要は、電波系雑誌『正論』、『WILL』、『VOICE』の電波をホンモノの電波に載せた電波版となるのだろう。国内事情で決められた筋悪の主張を宣伝する形だから、放送をすればするほど日本が不利になるのが目に見えている。ゲッベルスが聞いても筋悪だと頭を抱える放送となる。

 そんなにやりたければ、自民党だけでやればよい。別に電波を使わなくとも、身内のニコニコででもつかってストリーミングでもやればよい。それで全世界に恥を晒せば良い。

 なんせ、国費をぶち込んでも電通博報堂以下に食われるのがオチである。放送には金が絡むので、ゼニゲバも群がる。実際に、政府は40年前から国内新聞に広報、PRを出しているが、艦これTVマンガ版と同じような、中身もなければ効果もない、屁のような金をドブに捨てるコンテンツになっている。儲かるのは電通博報堂でしかない。おそらく、そことフジ産経、或いは読売日本テレビが絡むのだろう。

※ 「新型『国際放送』で正しく日本の立場発信 慰安婦など歴史問題…『攻めの情報発信」』NHKと別、自民が創設検討へ」『産経ニュース』(産経新聞,2015.1.14)http://www.sankei.com/politics/news/150114/plt1501140037-n1.html

※※ 第二話だが、いきなり登場人物20人は『戦争と平和』なみに多すぎる。「キャラは7人以上は覚えられない」の原則をブッ千切っているあたりでも、やっぱキチンとした作劇をやる気もないのだろう。だいたい、キャラに自己紹介もさせないし艦名表示もあんまりない上、テロップでも出さない。このネーチャンが何の軍艦なのか、ゲームやらないから見分けもつかないもんだよ。まあ一見さんお断りの極みなもんだ。イカタコ教団がつくるイカタコ劇場アニメでこれはイカタコ教祖様だということを示さないのと同じように、身内の教団向けアニメである。ついでにEDの歌の譜割りもむちゃくちゃ。
 つーか、第二空気といわないところとか、二酸化炭素が海水に溶けるみたいな伝説いうあたりもなあと。アレ、排気に窒素や窒素由来雰囲気がないのと、炭化水素を燃してもできる半分は水だろというあたりなんだろうがね。ミリタリっぽさも中途半端なんだろ。
2014.12
22
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05:53
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 従軍慰安婦以下の話に関して、中国の「三戦」は危険が危ないを云々している人は、中国は情報戦に失敗していることとの整合性を取れないのが不思議な話である。

 中国がやっているのは、基本的に宣伝の段階であって、国際社会への影響力を持たない。チベットやウイグルでの正当性主張や、南シナ海や尖閣諸島での領有権主張をみても、世界は全く納得していない。自分の言いたいことを並べる宣伝にすぎないからである。

 世界の世論に影響力をもたせる意味での、情報戦ならば、中国がそう言うのではダメで、欧米に納得させ、彼らにそう言わせなければならない。だが、中国はそれに失敗している。政府や軍機構のPR部門の立場が弱いためだろう。国内政治やヘゲモニー争いに引っ張られて、情報戦としての自由度が与えられていないので、逆宣伝にしかならない国内公式発表を繰り返している。

 この状況で、「中国の三戦に気をつけろ、従軍慰安婦や戦争犯罪で日本は悪者にされようとしている」というのは、案件がどれだけ筋悪であるのか理解できていないようにしかみえない。

 あの、ド下手クソの中国宣伝戦にも負けているのは、従軍慰安婦や南京大虐殺、戦争犯罪行為がどうしようもない位に筋悪だったためである。中国や韓国が、無実の日本を悪くしているのではない、日本がやったことが悪すぎたせいで、情報戦でど下手くその中国や韓国の発言でも世界には納得し、日本を指弾するためである。

 その点から言えば、「三戦に対抗しろ」という、日本による情報発信もどんなものかね。櫻井よしこや産経あたりが「従軍慰安婦は給与を払ったから奴隷拘束は悪くない、南京大虐殺は一般住民を5万人しか殺していないから悪くない、戦争犯罪は国際法を知らなかっただけだから悪くない」といっても、世界に対して火に油を注ぐようなものでしかない。

 昔、大火事を起こして、村じゅうを延焼させた家は、その火事については何も言わないほうが良い。アレはウチのせいではないとか、村の消防体制が悪かったというと、余計な摩擦を生むだけの話だ。従軍慰安婦や南京大虐殺や戦争犯罪はそのようなもので、国内事情から本人が反論しても、国際社会でいいことは何もない。河野談話村山談話はその知恵である。裁判の和解のようなもで、そこで不満があっても、内容は事実と異なるといってもいいことは何もない話である。
2014.12
13
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10:16
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 小笠原の日本会議系議員が「駐在所の警察官が2人、2丁の拳銃・10発の実弾」しかないとアジっているのだが、隣の父島に火器も弾薬もあるので、母島に限定するのは、誤魔化でしかない。

 日本会議「これでも日本は平和ですか?-小笠原島民からの訴え」では、なぜか火器の所在を母島限定にしている。村会議員の高橋研二さんが「仮に中国人が大勢上陸して、暴徒化した場合、母島は駐在所の警察官が2人、2丁の拳銃・10発の実弾で島民を守ることができるのか」と主張したとのことだが、そのようになっている。

 内容自体は、日本会議で日本会議系の議員がアジっただけである。高橋研二さんをググってみると、草莽全国地方議員の会での、慰安婦像設置に抗議する全国地方議員の会として、抗議文に賛同議員として名前を載せている。そういう思想の方なのだろう。草莽全国地方議員の会は、国立国会の新館すぐ脇で、道挟んだ反対側で大音響でデモ活動をしている。しかも、こっちが眼が痛くなるようなマイクロ読んでいるときに何回かやられたので、あいつら全員落選すればいいのにと思っている。だが、思想は自由である。あまり頭のよくないアジテーションをしても、咎めることできないわけで、それは構わないだろう。

 だが、その中で母島限定で「駐在所の警察官が2人、2丁の拳銃・10発の実弾で島民を守ることができるのか」というのは、都合の良い主張だ。要は、村内には海自の基地が三つあり、父島には海保もいて、それなりの火器と弾薬を持っている。その辺りを承知しているので、逃げているわけだ。

 そもそも、母島のすぐ隣の父島にもそれなりの火器と弾薬がある。というのも、父基分の弾薬保管関連の調整と申請をやったことがあるので、そのあたりは承知している。具体的には言えるものではないが、弾は10発ということはない。そもそも、火取法でも許可不要で800発までは保管できるので、多分それ以上持っているのだろう。また、海保も小銃以下を保有しているのでバカにもできない。

 かりに父島所在戦力で対処できなくても、すぐそばに硫黄島がある。そこからヘリで陸戦隊を送ってもよいし、P-3Cでも対潜爆弾は使えるし、物量投下傘で小火器や弾薬くらいは下ろせる。小笠原諸島は、別段に警備戦力の穴でもない。

 高橋さんは、人口450人の母島に何丁の小火器と弾薬が必要だと思っているのだろうか。そもそも「中国人が大勢上陸してくる」ことも、その中国人が悉く「暴徒化」するというのも、日本会議系の思想をお持ちの高橋さんの想像に過ぎない。

 だいたい、小笠原は明治9年までは無主地であり、入会のような島だ。各国の入植者や船乗りや漁民が集まってできた島で、◯◯人は暴徒化するとかいうのも、相当にケツの穴の小さい主張だろう。



※ 「これでも日本は平和ですか?-小笠原島民からの訴え」『日本会議の主張』(2014.11.17)http://www.nipponkaigi.org/opinion/archives/6998
2014.12
10
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05:40
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 日豪は防衛・安保で接近している。だが、日豪同盟とやらについて、なんでオーストラリアもそこまで熱心なのかもよくわからない。中国との対峙と天秤にかけると、何の利益もないはずなのだがね。

 米国は、経済的な利益のために、中国との関係強化を狙っている。確かに、米国は安全保障の分野では、軍事力での優位を維持しようとはしている。だが、経済面では中国との関係も深化させようとしている。全体で見ると、中国とは協調ベースにある。

 東南アジアも、韓国も、インドも同じである。いずれも、急速成長する中国軍事力について、脅威を感じている。だが、経済的な成長のためには中国と協調する必要がある。そして、中国軍事力は当座の問題ではない。全体としては中国と仲良くしようとしている。

 しかし、唯一、日本は中国と対決ベースにある。特に現政権は、政治的な立ち位置から、中韓とは睨み合う形にある。特に、その支持層が、観念的な右派や、宗教右派であり、中韓憎しで固まっており、柔軟性もないため敵対以外を許さない。そのため、中国と対決ベースにある。※

 この点、オーストラリアは日本と同盟すると、どばっちりを受けると思わないのだろうか?

 オーストラリアは、日本との同盟により、孤立し、あるいは貿易や投資の面で不利益を受けるリスクがある。東アジア、東南アジア、南アジア、米国は、日本を除き、中国と協調的である。その環境の中で、強大な力を持つ中国と張り合っている日本と同盟を組むということは、そういうことだ。

 観念的な「アジア人の脅威」にドライブされて、日本と同盟を組むとしたら、オーストラリアの首脳は、あまり頭は良くないようにも見える。周りを見ないで「安全保障のダイヤモンド」や、失敗したTRIM外交を推し進めた、観念的右派の日本の首相と同じようなものだ。実際に宗教的な右派であり、単純な嫌悪による左派嫌いといったあたりの非現実的な部分でも、両首脳は似ている。

 そもそも、日豪同盟は、両者にとって本当に利益になるのか怪しい部分がある。

 日本にとっても、オーストラリアに引き釣り回されそうな感はある。オーストラリアは、白人世界から見捨てられたくないのと、人工的に小国であり、自国防衛に不安があるため、国防以外に何の利益もない米国の戦争に毎回出ている。そのような戦争に、米豪2国に迫られて、日本も付き合わされるとしたら碌なものではない。

 日本は、自国防衛には大して不安はない。単独では中国とのゲームには負けるかもしれないが、それでも、本土防衛は自国だけでもどうにかなる。その意味で、日米同盟にしても、米国が同盟の利益を感じる程度、日中の戦いで米国が支援してくれる程度の、同盟義務を果たせばいい。オーストラリアのように、訳の分からない戦争に、前線での戦闘部隊を差し出してまで米国に協力する義理もない。

 もちろん、日本の国益がかかれば海外派兵もあるだろう。だが、日米同盟に加えて、日豪同盟の縛りで、機械的に派兵するような状態に巻き込まれるのは、ゴメンといったところだ。

 日本としても、オーストラリアとの防衛・安保での接近は、もう少し考えてからのほうがいいだろう。特に、現今のように、まともな合意もなく、憲法について、解釈を閣議決定で変えてどうこうする※※ ようなやり方は良くもないだろう。



※   日中も、軍事力で対峙するけど、経済的には接近したほうが利益なんだけどねえ。日中はどっちも、対外関係で強い指導者を装っているから、そのせいでどうしようもない。
    特にアレ政権とその支持層は、強制云々以前に、組織的な管理買春や、借金による奴隷拘束といった面でどうやっても勝ち目のない慰安婦問題で、しかも日本には一円の利益もないのに、自分たちの利益のためだけに騒いでいるからねえ。

※※  そういえば、昭和20年の特高月報の原稿だかに、東条内閣時代の事件として「
    明治大帝から賜った憲法を守れ」という落書きの例があった。実際、東条は輔弼と輔翼を一人でやるという意味で、明治憲法でも許されない独裁者だからねえ。まあ、憲法を守れは、戦後レジュームでもないし、戦後平和主義の産物でもないということだね。
2014.11
17
CM:31
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18:20
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 理系上がりに兵書しか読ませないと、世間知らずの将校が生まれる。JBPressの森清勇さんの記事※ をみると、将校教育について、戦前と全く同じ失敗をしていることが伺える。

 森さんの「日本のジャーナリストの怠慢とジャーナリズムの堕落」だが、内容的にはいつもの恨み節である。だが、今回については、あきらかな間違いがある。

 まずは、調べなかったり、陸自の失敗と自衛隊の失敗を混同している。具体的にはここだ
 管理面においても、同一敷地内にある大蔵省と防衛庁(共に当時)の官舎を比べると、防衛庁官舎は狭く貧弱であったし、予算査定時期になると、他の省庁ではあり得ないような庁舎のコンクリート床に毛布を敷いて寝泊まりした。

 一般の公務員や会社員などには理解されない自衛隊特有の旅費体系で、出張においても旅費や日当などの現金は一切支給されない。「運搬費」という形で目的地までの切符が渡される。給食・宿泊は部隊で行い、諸々の経費には自分の給料から出す仕儀となる。


 大蔵と防衛の公務員宿舎には、面積差はない。森さんは大蔵省(全公務員向け)の官舎が広いとしているが、たまたま狭い宿舎に押し込まれただけの話である。宿舎には単身から家族持ち用(110平米とかある)まであるが、防衛は人事計画が寸前ギリギリなので宿舎手配がうまくいかない。独身者10人、所帯持ち5人の後任に、独身5人、所帯持ち10人となれば、狭い所に押し込められるだけの話である。それがいやなら、森さんがキチンと調整すべきだし、嫌なら外に家を借りればいい。家賃は一定額まで半額補助がでる。

 予算編成時期にベッドが用意されないのは、他省庁も同じである。どこの省庁も、正規のベッドはない。国交や文科に行ったヤツに聞いても、アレは個人で買うもので与えられるものではない。毎日帰れないからそうしているだけの話である。対して、今の防衛省には、有事用として作ったシャワー、洗濯機付きの正規の寝床がある。大面積和室×1、陸海空用×各1だが、これは他省庁にはない。ちなみに担当として清掃業者込みで全部を管理していたが、結構なカネを掛けている。

 本来の出張なら、旅費(バウチャー買えば余る)も日当(5400円だったか)もキチンとでる。後払証=運搬費による輸送は、部隊単位の輸送くらいしか使われない。それを個人単位の出張につかうことは、海空には曹士でもまずない。陸が正規の予算要求をしていないか、旅費類をどっかの中央部署に吸い取られている結果だろう。そもそも出張は個人で要求する。嫌なら行くなという話だ。

 森さんは、慰安婦問題報道でも、日本の名誉を優先するといい切るあたり、ジャーナリズムの本質を理解していない。
 しかし、[吉田証言が]国際社会の問題になる以前に、どのマスコミも、日本の名誉は「我がこと」という意識に至らなかったのだろうか。「我がこと」となれば、何とかしなければという思いに駆られるに違いない。


 そもそも、慰安婦問題で日本が責められているのは、吉田証言が原因ではない。人身売買と管理買春が原因である。「軍の強制連行ではなく、『関与』を示すものでしかない」(森)と述べているのは問題の本質を誤っている。「関与」そのものが問題なのである。さらに言えば、強制連行の事例そのものも皆無でもない。

 そして、臭いものにフタをするのが、マスコミの仕事ではない。国益や名誉を考えろというが、ジャーナリズムは国益や名誉のために事実をまげるのが仕事だと勘違いしているのだろう。

 結論として「産経こそがクォリティ紙に相応しい」(森)とするのも、やはり世間とのズレを感じる。兵隊時代に自衛隊をヨイショするマスコミが良いマスコミ※※ だという思い込みなのだろう。それで産経だけを読むと、そう考えるようになるということだ。クオリティ紙は、国益や国の名誉のために臭いものにフタはしない。一部の読者層をヨイショするために、国民の自衛官やら警察官顕彰もしない。

 森さんがこの手の発言をするバックグランドとしては、やはり理系教育と兵書ばかりを読んできたものがあるのだろう。

 理系については、某教団がアレな理由と通じるものがある。理系理系そのものが悪いわけではないが、社会に対して批判的な読書をする習慣もない。同じ事件について、右派左派両方からの主張を比較するような教育はない。自分たちが常識と考える慣習を疑う習慣もない。

 兵書の読み過ぎも同じである。特に陸はCGSを通る教育ばかりを行うし、そこで思想統制が図られる。当今はドクトリンという言葉を戦策レベルに安易に使うがが、本来の意味は思想や価値観の統制に近い。用兵術や戦略論の類は、所詮は社会科学にすぎないが、出来ん子はそれを自然科学と勘違いしたりする。価値観統制も、相当ズレているもので、陸CGS出で基地対策をやっていた奴が、基地対策をやっている己に、「北富士演習場での入会はけしからん」といって、忍野の母の戦いを知らないのかと唖然としたことがある。その感覚では、有事に使用範囲や期間のお願いも難しかろうと思ったよ。

 教育では用兵術、幕僚勤務でもG-3(作戦)系統しかやらせないから、行政関連や予算執行の経験もないのでトンチンカンなことを言いだす。「防衛官舎は狭い」とか「官費のベッドがない」「出張で旅費がない」といいだす森さんの背景には、理系+兵書教育の弊害がある。ある意味で被害者とも言えるが、任官以降に自腹で一般書を買って読む機会はいくらでもあった点からすれば、自業自得とも言える。

 逆に己が知る限り、将官クラスは、まともな一般書や一般紙を読んでいるし、性格や人使いはともかく世間との乖離はそれほどない。新聞は朝日と日経、雑誌や本には『諸君』(これはいい右派誌だった)もあったが、わだつみの声もあたったし、何回読んでも挫折した石母田正を見た時には「負けた」と思った。(読んだかどうかは聞いていない)

 逆に定年将補で終わるあたりには、産経と正論をおいて右派的な発言をするタイプも結構いるし、高い確率でマイナー宗教に帰依している。世間話や部下指導等でも、そのスタンスでやるから、1佐(一)にはなれても、将官になれないのだろうと思っていたよ。森さんも、御趣旨についてはともかくとして、そんな感じなのだろう。※※※



※   森清勇「日本のジャーナリストの怠慢とジャーナリズムの堕落 -南京大虐殺や百人斬りの虚報も朝日新聞だけの責任か」『JBpress』(日本ビジネスプレス,2014.11.17)http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42191

※※  防大出は大学の段階でそう考えるらしい。幹部候補生の段階でも「分隊でとる新聞は産経」と機械的に発言していた。自分の会社を擁護する新聞を読んでなにか役に立つものかねと文句をつけたら、朝日と読売になったがね。

※※※ このタイプは、むしろ人使いや性格はいいが(海空の田母神恩顧1佐は、4人中4人がそんな感じ)、中にはパワハラで裁判もいる。一術校の時、自己啓発にハマり、お前は精神が悪いと文句つけてきた課程科長が、佐世保の指揮官でパワハラ裁判、賠償金となった時には、そうだろうなあと思ったよ。将官になるヤツなら、基本は全員に当たりが悪くとも、パワハラや個人への違法行為はキレイに避けるものだ。
2014.10
28
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12:00
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 読者に迎合する必要があるのだろう。国会の議長同士の会談で、韓国側の現状維持をしてくれという要望を「譲歩を要求」としている。

 「韓国議長、歴史認識で譲歩を要求『日本政府は河野談話、村山談話を揺るぎなきものに…』」中では
[韓国の国会議長の]鄭氏は歴史認識問題に関し「日本政府は河野洋平官房長官談話や村山富市首相談話を揺るぎなきものにするよう努力してほしい」と述べ、日本側に譲歩を要求した
http://www.sankei.com/politics/news/141027/plt1410270045-n1.html
とある。これのどこが「日本側に譲歩を要求した」のかね。

 河野談話も村山談話も、日本は取り下げていない。現状で存在している前提を、維持してくれというものが、譲歩要求となるのだろうか?

 この問題は、両国の主張をぶつけたところで、両国民のナショナリズムを刺激するだけであり、何の利益も生まない。両国の強硬派とマスコミが互いに憎悪をぶつけ、それによって憎悪が増幅する状況は、政府関係者として問題視することは妥当である。だから、両国関係を安定化するには、互いに言いたいことを言わないように、政府としては現状維持しようという、妥当な提案に過ぎない。

 伊吹衆院議長も、反駁していない。両談話について、積極的に維持を言及することはできないまでも、その趣旨には賛同しているということだ。

 韓国の議長はそう言及し、日本の議長も黙示的ながら賛同している。

 それを「譲歩」要求と捉えた記事と新聞は、頭が悪いか、頭が悪い読者に迎合しているのだろう。読者の頭のなかでは、日本にとって両談話は無効になっているとか、両談話を無効にすることを宣言するという、確信がある、それへの迎合なのだろう。あるいは、記者もそう信じているのかもしれないが。

 頭が悪いから「例の朝日新聞の誤報で、従軍慰安婦問題は空中楼閣となった」と信じているのだろう。

 だが、吉田証言がなくとも、戦地で奴隷的拘束による管理買春をしていたことは変わらない。

 アレ宰相以下の政府は日本側はその旨、反論するというが「日本は、公序良俗に反する借金漬けによる管理売春を認め、慰安婦に売春を強制していましたが、吉田証言は嘘でした」といって、余計な反発をもらうのがせいぜいといったものだ。

 ある意味日本政府が「南京では3万人しか殺していない、大虐殺は嘘だ」みたいなものだ。日本側は30万はないだろうとは思っている。だが、値切り交渉はやっても得はない。日本や日本政府としては言うだけ損で、中国以外の反発を頂戴し、アレな国と思われた上、右派の一部は喝采以外に何の利益も生まないものだ。

 記者も読者も、そのあたりに頭が回らないので、河野談話村山談話は無効になったとか、日本政府は撤回すると信じているのだろう。まあ、他の記事でも「歴史戦」とかマヌケなことを行っていて、それに賛同する読者だから仕方がない。

 実際に、記事についたコメントhttps://twitter.com/search?q=http%3A%2F%2Fwww.sankei.com%2Fpolitics%2Fnews%2F141027%2Fplt1410270045-n1.htmlを見てもそんなものだ。産経も先鋭的な読者に迎合する、観念的右派の業界紙となったのだろう。
2014.03
13
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 桜井よしこさん「中韓が国家戦略として歴史攻撃 日本は冷静かつ十分に反論を」※に、東京都の尖閣募金詐欺を思い出すような集金が呼びかけられている。

 中国や韓国による「歴史攻撃」(桜井さん)に対抗するために、金を寄越せというものだ。
米国は訴訟社会であり、[「歴史攻撃」とやらに反撃する]裁判には高い費用がかかる。日本にいて出来ることは経済的支援である。支援の宛先は「歴史の真実の会寄付金口座」、三井住友銀行六本木支店(支店番号619)、口座番号は普通預金口座の7544532である。
桜井よしこ「中韓が国家戦略として歴史攻撃 日本は冷静かつ十分に反論を」
と、集金を呼びかけている。

 しかし、名前が胡散臭い。「歴史の真実の会」とは何事だろうか。事実ならまだ良いが、真実となると胡乱である。日帝への抵抗は、新中国や韓国の建国神話を形作っている。中国の対日抵抗は事実であるが、韓国のそれは怪しい。だが、韓国人からすると歴史の真実である。

 真実は、事実よりも偉い言葉であり、事実と異なっていても許されるものだ。「歴史の真実の会」※※ という名前を見ると、韓国人の建国神話と同じように、日本は朝鮮支配や大陸進出で善行をしたとでも言い出しかねないような雰囲気がある。

 その中身も怪しい。歴史真実委員会とあるが、中身はいつもの神がかり右翼である。5人の名前が書いてあるが、すぎやまこういち、屋山太郎、櫻井よしこ、花岡信昭、西村幸祐と、いつも判子を押したように出てくる面子に過ぎない。

 さらに、集めた金を何に使うとも書いていない。活動実績はホームページをひとつ作っただけ。「いわゆる従軍慰安婦について歴史の真実から再考するサイト」がそれだが、中身は何もない。金集めのお願いをするなら、何に使うのかを書くものだが、そこはいつものネトウヨ作文を載せているだけ。何にお金がかかるのかを述べていない。

 桜井よしこさんは、米国での訴訟支援に使うようなことを行っているが、歴史真実委員会側にはその趣旨は一言も書いていない。その点で、あまりにも杜撰な集金であるように見える。

 ある意味で、東京都の尖閣防衛詐欺募金よりも酷いかもしれない。尖閣詐欺は、一応は目的は示していたし、東京都が受け皿になった。思慮の足りない自称愛国者から詐欺的にお金を集めたが、都がもっているので横領はないし、今後の使い方についても議論され、公表される。決算もあるだろう。

 対して「歴史の真実の会寄付金口座」は、目的も示されなければ、お金についての取り扱いについての説明もない。おそらく、使ったお金について、使途や決算もないだろう。

 そのような、あやしい募金を信じるものではない。同じように、金を投じることだけで愛国的満足感を得るのならば、保守系でも日本財団や三笠保存会に寄付したほうがよいだろう。日本財団は欲望にまみれた汚い金でも世のために綺麗に使っている。三笠保存会は三笠保存以外に金の使い道もない。あとあと後悔することもないが如何か。



※  桜井よしこ「中韓が国家戦略として歴史攻撃 日本は冷静かつ十分に反論を」(櫻井よしこ オフィシャルサイト、2014.3.8)http://yoshiko-sakurai.jp/2014/03/08/5184

※※ 「歴史事実委員会」『いわゆる従軍慰安婦について歴史の真実から再考するサイト』(歴史の真実の会)http://www.ianfu.net/sinjitu/rekishijijitu.html
2014.02
19
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 自民党の総務会で、かの会長が陳謝というのだが「慰安婦問題で売国者どもに勝てず、アレ右派の名誉を傷つけて申し訳ない」ってあたりじゃないのかね。まあ、「飼い主の皆様に迷惑をかけた」ことを謝ったんだろ

 「NHK会長、慰安婦発言で陳謝…自民が予算了承」http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20140219-OYT1T00245.htm?from=ylist

 この会長の見通しが悪いこともあるけど、この会長や、会長を推挙した経営委員の見通しも悪いし、オトモダチだからといってその職に当てはめたヤツの見通しも相当悪いんじゃないのかね。

 なんつーかね、「従軍慰安婦は嘘」というのは、アレ右派という狭いサークル内、サロンで普段していて、賛同されている、だから常識なのだろうと外で発言するあたり、この連中は頭が悪いとしか思えないんだよね。
2014.02
07
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 なんか、同じ穴のムジナという感がしてならないのです。

 古森義久さんは「靖国参拝の安倍首相を援護した米国の若手ホープ議員」※で「安倍首相を評価するアメリカの議員がいる」と述べています。

 ですが、相手のルビオ議員は「ティーパーティの王子様」※※と言われる程度の政治家です。基本的に、教条的な保守主義とか、宗教とかコントロールされる側というあたりでは、安倍首相と変わるところがないわけです。古森さんの記事では、その辺りを全部スッとばしているのは、会談した相手の価値が下がるからでしょう。その程度の人が、安倍首相を責めなかったといっても「だからアメリカは安倍首相を評価している」とは到底言えません。

 だいたい、古森さん自身の説明でも、ルビオさんは別に安倍首相を援護もしていません。発言中で安倍首相を責めていないだけで、靖国社参拝を別に肯定もしていません。例えば、古森さんが挙げる韓国でのスピーチですが
 「(安倍首相の靖国参拝、慰安婦問題、日本の教科書問題などへの韓国側の反発に関連して)韓国と日本はともに米国の同盟国同士である。その相互の関係を脅かしかねないような、深くて苦痛にまみれた、かつセンシティブな苦情については両国で解決に努めてほしい。だが、米国はその種の案件に関与すべきではない」
「靖国参拝の安倍首相を援護した米国の若手ホープ議員」http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39861
日本にも韓国にも無難な話をしただけの話でしょう。これで「靖国参拝の安倍首相を援護」(古森)とは到底言えないわけです。

 価値観が似たようなものなので、話も合うのでしょう。古森さんによると、安倍首相と会談したそうです。

 しかし、そこでも「靖国参拝の安倍首相を援護」(古森)したわけでもない。「ルビオ議員は安倍首相との会談では、靖国参拝に一言も触れなかった。」(古森)点を「批判めいた言葉は皆無だった。」(古森)と評価していますが、実際には肯定する言葉も皆無だったわけです。

 そもそも、結局は野党議員で、しかも若手であって、注目株ではあっても影響力も大したものではないといったあたりでしょう。

 この記事が基づく事実関係って、クリントン大統領が助平スキャンダルの時に、親子丼の山崎拓さんが渡米会談して「エロは人間として仕方のないこと」とか適当なことをいったようなものではないですかね。外国のトップの助平を責めてもしょうがないし、価値観的には不倫大好きで似たような立場なので、相身互いだから、触れないであげた程度じゃないですか。それを「不倫は文化、山タフ、クリントンの助平を擁護」として記事にしたようなものかと。まあ政権ヨイショが過ぎるのではないかと思いますよ、ハイ。



※ 古森義久「靖国参拝の安倍首相を援護した米国の若手ホープ議員-日米両国間の同盟の絆はまだまだ健在」『JBpress』(日本ビジネスプレス,2014.2.5)http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39861

※※ "Midterms 2010: Tea Party 'Crown Prince’ Marco Rubio wins""THE TELEGRAPH"(Telegraph Media Group,2010.11.3)http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/us-politics/8106646/Midterms-2010-Tea-Party-Crown-Prince-Marco-Rubio-wins.html


2013.08
11
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Category : 映画
 国立国会で『Kihachiフォービートのアルチザン : 岡本喜八全作品集』を眺めて気づいたこと。
 この本、喜八のそれぞれの映画について、当時の映画評がついている。まあ毀誉褒貶は当然あるのだけれども、産経の評が抜きん出て的外れに見える。

 その産経映画評について、当日の産経新聞(1965.9.16 夕刊4面)『スクリーン』欄を複写してきたよ。

 まず、話の取っ掛かりからしてアレ。

「主人公はバカな上官をぶんなぐって前線に追われた武勲の曹長である。彼は皮肉にも自分が戦線に追い出した十数名の少年軍楽兵と行動」(産経)
→ これは逆の話。保護したかった「少年兵を前線に出す」という話で小杉曹長(三船敏郎)は上官を殴打して、少年兵の後を追っている。

「よりによって転属先が銃殺される弟の部隊という偶然さも不自然」(産経)
→ これは理屈。そもそも映画の筋に、現実社会での不自然って言ってもしょうがない。また、映画の中では、この点でリアリティに不自然を感じることもない。無理に批判してもしょうがない。

「見習士官は部下の八路軍逃亡を何故か報告せず…本人の気持ちも不可解」(産経)
も、劇中で逃亡した部下を庇ったためと説明されている

「少年兵全員に女の味を教えた慰安婦に、曹長が自分の金鵄(きんし)勲章を与えるところなどふざけた皮肉味もある。」(産経)
→ このシーンを「皮肉」ととらえるのは難しいのではないか。だって、いつも一緒だった女に生前の形見分けをしている、ちょっといい話でしょう。多分、産経的には「金鵄勲章なんて重要なものを慰安婦に渡すのか、ありえん」という怒りなのではないかね。だけれども、小杉曹長というキャラクターからすれば、金鵄勲章を、慰安婦のお春さんに渡すしかない。
    
「部隊が決死隊に終戦をしらせず置き去りにするデタラメさ』(産経)
→ ヤキバ攻略隊とは通信途絶の状況だから仕方ないのではないかね。それに、佐久間大尉は「非合理的だけれども、俺が」って感じで伝えに行っている。まずは事実誤認でしょう。

 でね、一番気になったのが、産経の映画評のこの部分。

「喜劇、悲劇、風刺劇、冒険活劇、反戦劇…なんともつかない。背景とオープンセットに感心するだけ」(産経)
→ これだと、カテゴリーに合致した劇がいい劇だとでもいいたいと主張していることにならないのかねえ

 そもそも、最初に
「三船に俳優としての偉大さを発揮させるのは黒澤明(監督)以外にありえない」(産経)
という結論ありきだからね。黒澤と言っておけば映画評としては安パイみたいな、単に権威があるものに乗っかっているだけだろうという感じがプンプンするのですよ。

 ほかの映画評、朝日読売毎日やキネ旬なんかの評にも、『血と砂』への批判はあるよ。タイピシャルな「戦争賛美」とか「冒険劇のように」なんて評もある。でもキチンと批評点は示している。また、産経以外は映画としての『血と砂』が面白いことは肯定している。

 対して産経新聞の評は、自分たちの軍隊に対する思い入れ「尊敬すべき日本軍隊」と違うものに拒否反応を示しているだけにしか見えない。日本軍隊の名誉を守るために批判点を探しているようにしか見えないわけです。

 かねがね、甘い新聞とは思っていたけれども、50年前からそうだったわけだ。まあ、「自分の職場に好意的だから産経新聞をとろう」なんて職業人のお里も知れているけどね。
2012.11
10
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 韓国は慰安婦問題で人権を前に出している。『東亜』最新号で谷口智彦さんが書いている※ のだが、韓国が日本を非難するレトリックで人権を使うようになった。慰安婦問題では韓国は普遍的な人権思想、ジェンダー思想で武装している。韓国の普遍的人権を前に出したシンプルな主張に、英語圏は支持を与える。細部である歴史的真実でどうこう言っても対抗できない。谷口さんはそう言っている。

 実際のところ、韓国が慰安婦問題を持ち出すのは、半ばはナショナリズムをこじらせたゆえの対日非難である。日本を非難しても問題は何も改善しないが、対日非難により自尊心は満たすことができる。谷口さんも記事でこのように述べている。
韓国は、事実としての歴史ではなく、かくあれと信じたい、ないし進んでそう信じることを大義だとすら考える歴史を説き続け、自己洗脳を遂に国民的規模でなしおおせた
   「韓国のレトリックに戦略的洗練」
韓国が日本の苛政に虐げられていた※※ というのは、韓国が自主的に独立を成し遂げたという建国神話への信仰と似たようなものだ。

 しかし、普遍的な思想に裏付けされた単純な主張は強力である。韓国の主張に応じて、米国務長官ヒラリー・クリントンは慰安婦を性奴隷と呼ぶべきと述べた。これは彼女自身の信念がそう言わせたものである。彼女の良心は、慰安婦問題を軽視することはできない。仮に国務長官の立場から、小賢しく同盟国日本に配慮しても、政治的に人権を軽く見ると批判されるだろう。

 慰安婦問題での韓国側主張に対抗するには、この構造を理解しておかないとならないのではないか。慰安婦問題で細部の歴史的事実「強制連行の事実はない」とか「軍による管理売春ではない」を全面に押しだず対抗は、無意味か、却って不利を招く。歴史的事実は、人権問題から言い逃れれる手法にしか見えないからである。

 この点「慰安婦問題で米紙に意見広告 強制連行裏付ける資料なし」は悪手に見える。「作曲家のすぎやまこういち氏やジャーナリストの櫻井よしこ氏ら[神がかり右派の]有識者」の段階で、韓国側に対しては火に油そそぐだけなのだが、米国内世論に対しても悪い影響しか与えない。

 実際に歴史的事実であっても、言い訳にしか見えない。「日本軍による強制連行を裏付ける資料はなく、発見された公文書によれば強制募集や誘拐を禁じていたと訴え」たところで、人権的・ジェンダー的な嫌悪は消えない。そもそも慰安所はあったのだから旗色は悪い。普遍的人権の話に対して、区々たる言い訳をしているようにしか見えないのである。

 歴史的事実による言い訳よりも、人権思想に基づいた対応の方がよい。日本が河野談話等で謝罪し、対応をとった点を前に出すべきではないのか。そして、慰安婦問題を政治的に利用すべきではないと主張したほうが筋が良い。

 韓国に対し、反論も人権の面からすべきである。韓国は慰安婦救済ではなく、政治的に利用しようとしている。それを非難する方法もある。アジア女性基金の時には、韓国国内で受け取りを妨害する運動が起きた。韓国が旧従軍慰安婦救済をよりも、政治問題として利用することを選んだともいえる。そのあたりをほじくり返し、場合によれば再び救済を行い、政治利用しようとする世論と元慰安婦を分断するとかしたほうがよい。



※ 谷口智彦「韓国のレトリックに戦略的洗練」『東亜』(霞山会,2012.10)pp.2-3

※※ もちろん、日本による植民地支配は慈愛に満ち溢れたものではない。朝鮮半島を一方的に利用したものであり、収奪も弾圧もあった。谷口さんもその点について「およそ植民地統治なるものが、そうである程度の非道を含んでいた」と述べ、ヨリ一般化している。

※※※ 産経「慰安婦問題で米紙に意見広告 強制連行裏付ける資料なし」(2012.11.7 12:01)http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121107/plc12110712020007-n1.htm
2011.12
19
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 北朝鮮で2代目(金正日さん)が亡くなったとの由。
 とりあえず、3代目体制は何をやるべきなのかね。とりあえず、北朝鮮といったコップの中の嵐は、たとえば北朝鮮での国内ゲームで、3代目(金正恩さん)が独裁者として振る舞えるかのかどうかはおいておく。北朝鮮としてはまず何をやるべきだろうかね。

 最優先は、国体護持だろうね。
 まずは安全保障。北朝鮮は、とりあえず米国が攻めてこない事を確認したいはず。そのためには、まず「交渉相手としての承認」が欲しい。それ以外の国とは、どうでもいいんだろう。中国は自動承認する。日本に期待することもない。韓国からは、貰えるものを貰えれば、北朝鮮としてはどうでもいいだろう
 最低限の物資確保も必要だが、それは昨日と同じ話。食料、エネルギーを都合付けねかればならないが、昨日も今日も、自転車操業なのは変わらない。明日も変わらない。

 まあ、国際社会の反応は、それほどでもないだろうね。ニュースとはなる。でも「3代目に変ったからといって、あの国がすぐに変わる、変われるということもないだろう」といったあたりじゃないのかな。
 韓国以外からすれば、核を除けばどうでも良い地域である。たいして義理もないし、韓国、中国を除けば大した利害関係もない。

 ただし、韓国は周辺国に下手にでるだろう。当然であるが、韓国は北朝鮮に大きな利害関係を持つ。他国は北朝鮮が短期間に、1年未満のスパンで変化することはないと見る。しかし、韓国は、利害があるために、それを期待する。そうなると、韓国は日米に下手に出る。仮に北朝鮮に大きな変化があったときに、日米によるサポートが必要だからである。また、同様の理由で韓国は中国にも配慮する。ロシアにも協力を求めるだろう。

 周辺各国からすれば、韓国が助けを求めるのは悪い話ではない。まずはないと見ている、北朝鮮での変化において、韓国に協力するとリップサービスすれば良い。それで韓国は周辺国への要求を切り下げる。

 具体的には、韓国は従軍慰安婦問題どころじゃなくなるよね、ということ。韓国は日本に従軍慰安婦について、強行な問題化はできない。もちろん引込めはしないだろうが、しばらくは大人しくなる。
 また、中国漁民問題に対しても、大人しくなるだろうね。これも引っ込めはしないものの、韓国から中国への怒りも抑制するだろう。

 日本の国内政治に及ぼす影響は、無視していいんじゃないかな。意図はともかく一部右派(圧力)と左派(援助)は、関与を主張するだろうけど、国民は明確なリターン※がなければ関与を望まない。政権にしても、関与して支持率は上がらないし、特に利点もない。「注意深く状況を見まもる」に留まるのではないかな。



※ 具体的に、拉致被害者が生きている、日本に無条件に返すよ、位のリターンだろうね。
  核放棄を約束すれば国際社会共同で、もあるだろうけど、担保もない核放棄ではねえ。

…昼休み30分でも書けるもんだねえ。

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