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- » 2023 . 03
Category : 未分類
産経記者が夕刊フジでシンガポールは反日と言い出している。「【野口裕之の軍事情勢】中国の代弁者に堕ちたシンガポール」がそれだ。
なんにしても、「敵」への形容過多が気にかかる。
とある。「ヘビならぬ龍に睨まれたカエルを絵に描いたごとき気概なき」(野口)といった敵を罵倒する上での形容過多は独裁国の翼賛調を感じる。昔の北京放送や今の平壌放送くらいでしか思い当たるものではない。
最初の「反日同盟」といった表現から興味を引かれるものだ。「中国は華人の血を引く『親戚筋』を反日同盟の正式メンバーに引き込み始めた。」(野口)とある。海の向こうには、死ね死ね団のような反日同盟があるとする認識なのだろう。ある意味で産経記者の世界観を反映したものだ。
内容も大したものではない。シンガポールで南沙が中国の肩を持った程度の話である。シンガポールは南沙問題の関係国ではない。どこの国だろうど知ったことではない。そして中国は華客である。親中国の発言をすることは不思議でもない。
それを「日本の立場に反対する、反日だ」と言い立てるほうが不思議な話だ。外国政府が日本の都合にあった発言をしてくれない、中国より発言をしただけで怒り出すのは、小児的な反応としか言いようがない。
日本に都合のいい発言をしないだけで反日認定するのならば、いずれは今まで親日国と持ち上げたタイやパラオ、台湾も反日と言い出すだろう。これらの国は中国に近いので、その可能性はたかい。そして掌返しでシンガポールへの悪口を言ったように、その時にはタイの政治体制やパラオの援助漬け、台湾の密漁について悪しざまな悪口をいうのだろう。平壌放送のような形容過多で罵りながらね。
産経の掌返しは珍しい話ではない。軍政期の韓国や冷戦末期の新中国への好意的言動と、冷戦後の侮蔑的な既述はご存知のとおりだ。台湾の中立化が進めば、いずれは台湾も侮蔑的に扱われるだろう。その時には今回起きた台湾の粉じん爆発について、チャイナボカンといって揶揄するのだろう。
まあ、他にも興味ふかいのは国語力ね。「シェンロン氏は●(=鯖の魚が立)國神社を首相として参拝した小泉純一郎氏(73)に対し「日本が占領した国に悪い記憶を思い起こさせる/戦犯をあがめる対象にすべきではない」と、既に説教を垂れていた。」(野口)と書いている。そこで注視すべきは「●(=鯖の魚が立)國神社」としているところ。「靖国神社」ではなく、「靖國神社」だといいたいのだろうが、どちらも同じ字である。異体字にこだわって、しかもJIS1水準にある靖の字を必死に避ける理由がわからない。
野口さんの奇妙な漢字表記は、前に「旧字体使う人に限って不徹底」で述べたとおりなんだけどね。一部の旧字異体字にこだわる割に、まったく徹底できていないあたりは不思議なものだ。
なんにしても、「敵」への形容過多が気にかかる。
5月末の安保会議に集まった各国国防相らは中国の傲岸無礼に加え、ヘビならぬ龍に睨まれたカエルを絵に描いたごとき気概なき宰相の見苦しい姿を目の当たりにしたはず。シンガポールのリー・シェンロン(李顯龍)首相(63)は国際秩序をかき乱す中国を露骨に弁護し、国際法を守る日本を罵ったのだ。
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150628/frn1506281540007-n2.htm
とある。「ヘビならぬ龍に睨まれたカエルを絵に描いたごとき気概なき」(野口)といった敵を罵倒する上での形容過多は独裁国の翼賛調を感じる。昔の北京放送や今の平壌放送くらいでしか思い当たるものではない。
最初の「反日同盟」といった表現から興味を引かれるものだ。「中国は華人の血を引く『親戚筋』を反日同盟の正式メンバーに引き込み始めた。」(野口)とある。海の向こうには、死ね死ね団のような反日同盟があるとする認識なのだろう。ある意味で産経記者の世界観を反映したものだ。
内容も大したものではない。シンガポールで南沙が中国の肩を持った程度の話である。シンガポールは南沙問題の関係国ではない。どこの国だろうど知ったことではない。そして中国は華客である。親中国の発言をすることは不思議でもない。
それを「日本の立場に反対する、反日だ」と言い立てるほうが不思議な話だ。外国政府が日本の都合にあった発言をしてくれない、中国より発言をしただけで怒り出すのは、小児的な反応としか言いようがない。
日本に都合のいい発言をしないだけで反日認定するのならば、いずれは今まで親日国と持ち上げたタイやパラオ、台湾も反日と言い出すだろう。これらの国は中国に近いので、その可能性はたかい。そして掌返しでシンガポールへの悪口を言ったように、その時にはタイの政治体制やパラオの援助漬け、台湾の密漁について悪しざまな悪口をいうのだろう。平壌放送のような形容過多で罵りながらね。
産経の掌返しは珍しい話ではない。軍政期の韓国や冷戦末期の新中国への好意的言動と、冷戦後の侮蔑的な既述はご存知のとおりだ。台湾の中立化が進めば、いずれは台湾も侮蔑的に扱われるだろう。その時には今回起きた台湾の粉じん爆発について、チャイナボカンといって揶揄するのだろう。
まあ、他にも興味ふかいのは国語力ね。「シェンロン氏は●(=鯖の魚が立)國神社を首相として参拝した小泉純一郎氏(73)に対し「日本が占領した国に悪い記憶を思い起こさせる/戦犯をあがめる対象にすべきではない」と、既に説教を垂れていた。」(野口)と書いている。そこで注視すべきは「●(=鯖の魚が立)國神社」としているところ。「靖国神社」ではなく、「靖國神社」だといいたいのだろうが、どちらも同じ字である。異体字にこだわって、しかもJIS1水準にある靖の字を必死に避ける理由がわからない。
野口さんの奇妙な漢字表記は、前に「旧字体使う人に限って不徹底」で述べたとおりなんだけどね。一部の旧字異体字にこだわる割に、まったく徹底できていないあたりは不思議なものだ。
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Comment
15:04
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何を今更……
中国の平和台頭
17:25
とん
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しかしながら、その根底にある懸念は米中の対立が激化し、冷戦となりいずれは熱戦へと転じ、そこに日本が巻き込まれるというものでしょう。
米中のみならず日本、フィリピン、ベトナム、インドネシアといった周辺諸国全てが中国の平和台頭の実現というお題目を唱えて一致協力して米中が折り合える点を見つけない限りは力の衝突になってしまうんではないかと。
20:34
シュピーゲル
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http://www.yomiuri.co.jp/world/20150627-OYT1T50153.html
21:34
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シンガポール
23:55
ひのまるせんす
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21:18
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No title
22:29
おいおい
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国語力が低い癖に、妙なこだわりと間違った知識に縋って旧字体を使い続けているのが問題なんでしょうに。
No title
03:28
おひさま
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中国古典を金科玉条とするあたり、メンタリティーが小中華を自称する何処かの国と変わらない気が。
06:16
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