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- » 2023 . 03
Category : 未分類
米海兵隊は2軍だ。米陸軍は1軍の正規軍、海兵隊は2軍の植民地軍である。
どこぞで話をしているときに、海兵隊の特異性が話題となった。そこで思い出したのがアンダーソンが『想像の協同体』で近代軍隊を徴兵制による本国の1軍と、植民地軍の2軍に分けていたことだ。
それを当てはめると、米陸軍と海兵隊はキレイに説明できる。
米陸軍は1軍の本国軍である。将校は参謀や専門家的な無名性が強い実務家である。下士官・兵隊は大衆からの徴兵(今は停止しているが)を元にした制度で集められる。存在価値についての自己規定としては祖国や民主主義を防衛する発想であり、大陸本土の防衛と欧州派遣を担当する。戦いも塹壕での団結や耐久が強調される。
対して海兵隊は2軍の植民地軍の性格が強い。将校団は擬似貴族的であり、社交と栄光を名誉を重視する。下士官・兵隊は志願制であるが中身は宗教・民族的なマイノリティが多い。存在価値の自己規定は権益確保や米国支配を展示強調することにあり、中南米やアジアでの遠征や征服を担当する。戦い方も、個人的勇気や蛮勇が強調される。
海兵隊が嫌われる理由の一つは、この植民地軍な性格ではないのかね。沖縄でもエルドリッチ以下の幹部・将校の口の効きかた、振る舞いは植民地軍の傲岸無礼そのものとも言える。
その海兵隊手羽先である取り巻き日本人も、やはり日本の中での政治・宗教的マイノリティなのだろう。辺野古反対運動に対するアンチ・ヘイトを振る舞いをみてもそうだ。例の石垣市議のような政治的マイノリティと、フェンス・クリーンやら「海兵隊さんありがとう」の宗教的マイノリティが透けて見える。まあ、東インド会社軍の現地雇、ガンガ・ディンのたぐいだけどね。
オマケ
で、そこから更に連想したのが、一つの組織が二つに別れた時にも、実務家と個人的勇気に分かれるなというもの。昔、航空基地要員は一つの職域だったが、施設員と地上救難員にわかれた。そのとき、中身がガツンと変わったと全盛期に准尉さんに聞いたことがある。それまで等質だったものがアレヨアレヨで、性格が水と油に分かれたそうだ。(別に仲は悪くはない)
5つくらい年上の海曹なんかの話でも、3術校の学生隊、海曹士学生の3分隊なんかチグハグとね。80年代末期の話なのだろうが、31内務班(施設、写真:情報)は電気ポット(今から考えればたぶん保温)に水と◯◯を入れて、常時お湯割り◯◯を作っていて海曹、海士問わず適当に飲んでいてグデングデン、そのころ32(地上救難)は海曹課程が海士課程に「なってない」といって腕立てやらせているとかね。
90年代の幹部課程もMFOとABOで差が凄かったけどね。雨が降ったから「教場まで私有車で行くか、余り1名はトランクに入れよ」とか「課題の図版が濡れると困るから傘を差すか」(最近は真面目だからやらない)といっていたMFO。対して、大雨でも律儀にカッパ着て歩いて行くABO。
そのころ教官(既に定年)の注意も振るっていた。「(数代前の)◯◯◯長は雨降ると傘指していて、それを見ていた西側1-2階の幹部は困った顔をしていた、互いに嫌な思いしたくないだろうから、傘は西側から見えにくい所だけにしときなさいね」と言っていた。
ただまあ、施設とか写真は階級関係なしで個人請負なので、柔軟性を持たせて外から見えない所で適当にやらせないと持たない部分はある。そこは時間勤務で済むABとも違うからねえ。
どこぞで話をしているときに、海兵隊の特異性が話題となった。そこで思い出したのがアンダーソンが『想像の協同体』で近代軍隊を徴兵制による本国の1軍と、植民地軍の2軍に分けていたことだ。
それを当てはめると、米陸軍と海兵隊はキレイに説明できる。
米陸軍は1軍の本国軍である。将校は参謀や専門家的な無名性が強い実務家である。下士官・兵隊は大衆からの徴兵(今は停止しているが)を元にした制度で集められる。存在価値についての自己規定としては祖国や民主主義を防衛する発想であり、大陸本土の防衛と欧州派遣を担当する。戦いも塹壕での団結や耐久が強調される。
対して海兵隊は2軍の植民地軍の性格が強い。将校団は擬似貴族的であり、社交と栄光を名誉を重視する。下士官・兵隊は志願制であるが中身は宗教・民族的なマイノリティが多い。存在価値の自己規定は権益確保や米国支配を展示強調することにあり、中南米やアジアでの遠征や征服を担当する。戦い方も、個人的勇気や蛮勇が強調される。
海兵隊が嫌われる理由の一つは、この植民地軍な性格ではないのかね。沖縄でもエルドリッチ以下の幹部・将校の口の効きかた、振る舞いは植民地軍の傲岸無礼そのものとも言える。
その海兵隊手羽先である取り巻き日本人も、やはり日本の中での政治・宗教的マイノリティなのだろう。辺野古反対運動に対するアンチ・ヘイトを振る舞いをみてもそうだ。例の石垣市議のような政治的マイノリティと、フェンス・クリーンやら「海兵隊さんありがとう」の宗教的マイノリティが透けて見える。まあ、東インド会社軍の現地雇、ガンガ・ディンのたぐいだけどね。
オマケ
で、そこから更に連想したのが、一つの組織が二つに別れた時にも、実務家と個人的勇気に分かれるなというもの。昔、航空基地要員は一つの職域だったが、施設員と地上救難員にわかれた。そのとき、中身がガツンと変わったと全盛期に准尉さんに聞いたことがある。それまで等質だったものがアレヨアレヨで、性格が水と油に分かれたそうだ。(別に仲は悪くはない)
5つくらい年上の海曹なんかの話でも、3術校の学生隊、海曹士学生の3分隊なんかチグハグとね。80年代末期の話なのだろうが、31内務班(施設、写真:情報)は電気ポット(今から考えればたぶん保温)に水と◯◯を入れて、常時お湯割り◯◯を作っていて海曹、海士問わず適当に飲んでいてグデングデン、そのころ32(地上救難)は海曹課程が海士課程に「なってない」といって腕立てやらせているとかね。
90年代の幹部課程もMFOとABOで差が凄かったけどね。雨が降ったから「教場まで私有車で行くか、余り1名はトランクに入れよ」とか「課題の図版が濡れると困るから傘を差すか」(最近は真面目だからやらない)といっていたMFO。対して、大雨でも律儀にカッパ着て歩いて行くABO。
そのころ教官(既に定年)の注意も振るっていた。「(数代前の)◯◯◯長は雨降ると傘指していて、それを見ていた西側1-2階の幹部は困った顔をしていた、互いに嫌な思いしたくないだろうから、傘は西側から見えにくい所だけにしときなさいね」と言っていた。
ただまあ、施設とか写真は階級関係なしで個人請負なので、柔軟性を持たせて外から見えない所で適当にやらせないと持たない部分はある。そこは時間勤務で済むABとも違うからねえ。
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Comment
01:41
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いやなんでもありません。
マジョリテイ?
04:20
kn
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>中身は宗教・民族的なマイノリティが多い。
とありますが、マジョリテイでしょうか。
マイノリティだとイスラムとかロシア正教とかになるので。
Re: マジョリテイ?
06:13
文谷数重
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ただ、確かに米陸軍と比較しないと意味は無いですし
イスラム教徒や正教徒が三割ということもないとは思います
ただ、どこの国でも志願兵はマイノリティが増えますから
やっぱり多いとは思いますよ
> 海兵隊について、
> >中身は宗教・民族的なマイノリティが多い。
> とありますが、マジョリテイでしょうか。
> マイノリティだとイスラムとかロシア正教とかになるので。
Re:Re: マジョリテイ?
07:31
kn
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海兵隊というと肉体派の白人で、十字軍のメンタリティな方々、というイメージでした。
No title
10:06
ブーメラン怪獣レッドキラー
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No title
10:20
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>マイノリティだとイスラムとかロシア正教とかになるので。
ムスリムは米社会ではマイノリティーだよ、何せ元々はキリスト教徒が作った国だし
そして今や米軍にもムスリムの兵士はそれなりにいるわけで
あと本筋とは関係ないが、アメリカに「ロシア正教」は存在しない アメリカには独立した「正教会」がある
15:19
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17:40
きらきら星
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駐留主力が陸軍だったら陸軍マンセー、海軍だったら海軍マンセーになっていたと思う。
17:47
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マイノリティは二流国民、
だからその意見は無視されてかまわないって取れるんだけどそういう趣旨で書いた訳なの?
19:18
きらきら星
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真に尊重されるべき個人や集団も居れば、場の空気も読まずアホな主張ばかりする勘違い野郎も居る。
ブログ主は、海兵隊や勝手連は後者の「トホホマイノリティ」だと言いたいんでしょ。
Re: タイトルなし
19:54
文谷数重
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マイノリティだからどうということはないと思いますよ
ただ、日本側のファンのうち、エルドリッジ悪くない署名活動をする急進的な連中は
日本国内での疎外感から、宗主国アメリカに赤誠を認めて欲しい孤立した政治・宗教的少数派だなと思いますね
なんというか、植民地時代に分割統治に利用された少数民族が独立後に反政府運動するアレに近いなと
> 一口にマイノリティと言っても世の中いろんなマイノリティが居る。
> 真に尊重されるべき個人や集団も居れば、場の空気も読まずアホな主張ばかりする勘違い野郎も居る。
> ブログ主は、海兵隊や勝手連は後者の「トホホマイノリティ」だと言いたいんでしょ。
No title
17:27
とん
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陸軍と海軍と空軍、それぞれと重なる部分があり、かつそれらの軍から資産を借りたり、船に間借りする立場だけに色々と難しいところがあるんでしょう。
沖縄にいる部隊は歴史的な経緯で遠征軍と師団が作られたのをその名分を保つ形で中身を米本土から交代で送り込んでいる、というのは良く日本でも言われていますね。
米国外で大使館を警護したり、艦艇で弾薬庫を守ったりという任務をこなしてる部分もあるので、全てが全て個人の蛮勇と独断専行が横行する組織というわけでもないでしょうし。
人種・民族構成については、ヒスパニック系とWASPの区別が付きにくいところがあるんですが、依然としてWASP主体の部隊が多いんじゃないでしょうか。たとえば、アフガンでタリバンの遺体に放尿する動画・画像が騒ぎになったことがありますが、その斥候狙撃兵は白人ばかりでした。
h ttps://youtu.be/qsRbNtphw3w
h ttp://gawker.com/5883828/us-marines-sorry-for-posing-with-nazi-flag-nazi-rifle
いずれも政治的な反響は大きかった事件ですが、戦争報道で軍隊がどう扱われるのかという点で考えさせられるところがありました。
No title
19:45
陣羽笛
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40ズラ下げて海兵隊ファンクラブでまともな軍事的な分析もできないのは嘆かわしい限り。中学生から精神的な成熟がとまっているんじゃないのかね。
アイドルのファンがアイドルを語るレベルで現実の軍事を語るのは悲しいものがあるねえ。
まあ馬鹿は死んでも治らないというし。