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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2015.09
09
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Category : 未分類
 「歴史戦」とやらで、宗教系・産経系右派が育鵬社の教科書をゴリ押ししているのだが。正反対の左派系「学び舎」の教科書出現と採択にショックを受けているらしい。教科書についての産経の反応「これは一体どこの国の教科書なのか…新参入『学び舎』歴史教科書」 をみるとわかりやすい。狼狽しているのは敗北を察したためだろう。

 育鵬社の教科書を政治主導で採択させているのは承知の通り。あまりにもアレなので、教員に自由に選ばせると忌避される。だから、保守系首長とその息の掛かった教育長が教員の意見を排除する形を作って採択する。例の石垣-竹富島教科書採択がそれだった。

 だが、そこに左派系の「学び舎」の教科書が出現し、今年は頭のいい国立・私立中学校を中心に採択されはじめた。

 そうなると育鵬社教科書は困る。教育成果の上がらない学校が主体であるからだ。まず教育に首長が介入できる程度の学校なので、教育成果ではまず勝てない。政治に流されて育鵬社教科書を使う学校でも、教育もラクに流れるためだ。

 今後は「学び舎の教科書を使うと偏差値が上がる」「育鵬社の教科書だと成績が上がらない」といった数的根拠で押されるのだろうね。実際は入る時の頭が違うということもあるが、育鵬社を採用した学校は、実際に頭の悪い教科書を使っているので申し開きも難しい。

 学び舎の教科書は左傾というかもしれないが、育鵬社よりは遥かにマシだ。育鵬社が歴史にそのままの神話をブチ込んだり、公民が天賦人権を教えないことにくらべれば、学び舎が日華事変や太平洋戦争で実際に日本がやらかしたことが書いてあることは、なんせ史実だから仕方がない。確かに無理に教える必要はなくとも、そういうことがあったことは消せない事実であるから文句は言えない。

 これから10年位で頭のいい子の学校は「学び舎」、あまりよろしくない子の学校は「育鵬社」といった構図になる。直に、育鵬社はイケてない教科書といった認識が子どもや親に浸透する。そうすれば、それを押した首長も才覚を疑われるわけだ。

 ま、中学校の歴史教科書なんてモット無味乾燥で、年号と重要事項を列挙しといて「頭から覚えろ」でいいと思うけどね。年号と項目と人名を覚えこませてからでなければ、因果関係や歴史の流れはつかみにくいものだ。フランス革命と植民地ナショナリズムとシモン・ボリバルの中南米切り取り放題の関係を最初に教えるよりは、項目を先に叩き込んでから高校あたりで影響や因果関係、地理との連携をを説明したほうがいいと思うよ。
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子供たちのために、ウヨ教科書なんてなくなって欲しいものです

No title

最近の教育関連のバックラッシュをわりと楽観的にみてるみたいですね。
ただ権力側が本当に望むならば検定制をやめて国定教科書にしてしまえばいいだけの話だと思うのですが。
もちろん、戦前と同じように「出版社と現場教師の癒着」を建前にして。
下村文科大臣を見てると杞憂であるとはどうしても思えない。

No title

天賦人権とか、自由と繁栄の弧を構成する各国の共有するイデオロギーの基盤だと思うんですけどね。その事を知ってる保守層がどんだけいるのか、という気もしなくはないです。
ま、その一方で安易な自由批判やら人権屋批判やらを披瀝する現代の連中が無自覚に戦後リベラル的な思考や論理を(自分達を守るために)利用しているようなトコもあったりして気持ち悪い。