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- » 2023 . 03
Category : 未分類
北村淳さんの「日本よ腹をくくれ! 尖閣開発プロジェクトを発動せよ」だが。幾つか不思議な主張があるが、中でも尖閣開発を中国が妨害しないという想定は不可思議なものだ。
北村さんは、中国が妨害するので、中間線東側に日本が対抗リグを建てられないと主張している。
だが、その直後で「尖閣諸島開発」を実施すべきと主張している。
そこでオイルリグのように
「軍艦や軍用機を繰り出して威嚇するという強硬手段を用いてでも建設妨害をするであろう。」(北村)
と言い出さず
「中国政府の面子がますます低下することは必至である。またこのプロジェクトはアメリカや台湾も巻き込むため、中国の対応は複雑かつ微妙なものにならざるを得ない。」(北村)
と、尖閣では中国は実力行使しないといった見通しはお汁粉なみに甘いものだ。
北村さんの主張では、中国は尖閣の領土問題は譲れるが、海底ガス田は譲れないといったものになる。
普通は逆であると思うものだが、それは媒体の事情だろう。
産経は、尖閣開発を否定的に書けない。なぜなら尖閣周辺での漁業や上陸開発をたくらむネトウヨ集団がいて、国益も理解できない購読者層が彼らを支持しているためだ。産経もその読者の機嫌を損ねず迎合しなければならない。これは実際に「環境保護のために尖閣に上陸させろ」といったヨイショ記事をしばしば出していることでそう判断できる。
だがら「『オイルリグ建設はできない』は書いてもらっていいが『尖閣開発はできる』と書いてくれ」と奇妙な主張をさせたのだろう。
この記事には他にもレーダやソナーについて技術的に変な部分や、台湾が日本と強調するとか、アメリカが日本の尖閣実効支配に文句をいわないといったようなヘンテコが結構ある。
だが、何より面白いのは「中国はオイルリグは実力妨害するが、尖閣開発を実力妨害しない」といった判断なので、そこだけを指摘するものだ。
ま、それよりも、永六輔の最後の「土曜ワイドラジオ東京」に耳を貸すべきだと思っているので、今日は午後までそうしようといったところです。ハイ
北村さんは、中国が妨害するので、中間線東側に日本が対抗リグを建てられないと主張している。
「日本も日中中間線の日本側海域に数基のオイルリグを建設して中国に対抗すればよい」という意見もあるようだ。たしかに、日中中間線を挟んで中国と日本がオイルリグを建設してにらみ合いとなれば、日中中間線の存在を目に見える形で示すことにはなるであろう。
[中略]
コスト度外視で建設する選択肢もあろうが、日中中間線を認めていない中国は、そのような建設作業に対しては猛烈に反発し、場合によっては軍艦や軍用機を繰り出して威嚇するという強硬手段を用いてでも建設妨害をするであろう。
http://www.sankei.com/politics/news/150921/plt1509210011-n12.html
だが、その直後で「尖閣諸島開発」を実施すべきと主張している。
尖閣諸島開発プロジェクトを発動せよ
日本側が、このような「目に見える形のシンボル」としうるのは尖閣諸島である。日本政府が主導して尖閣諸島に何らかの施設を建設するプロジェクトを立ち上げて、日本が実効支配していること、そして日中中間線の主張を目に見える形で国際社会にアピールするのである。
たとえば、魚釣島に海洋気象測候所を建設し、久場島、北小島や南小島、それに大正島にも測候所付属観測設備を置く計画が考えられる。この計画には、久場島と大正島を射爆場として管理権を保持しているアメリカを当事者の地位に引きずり込むことができるという大きな利点を伴っている。
http://www.sankei.com/politics/news/150921/plt1509210011-n13.html
当然、日本の尖閣諸島開発プロジェクトに対して、中国は猛反発をするであろう。しかしながら、かつての日系企業焼き討ちのような暴挙が中国国内で繰り返されたならば、南シナ海問題以上に国際社会での反発が高まり、中国政府の面子がますます低下することは必至である。またこのプロジェクトはアメリカや台湾も巻き込むため、中国の対応は複雑かつ微妙なものにならざるを得ない。
http://www.sankei.com/politics/news/150921/plt1509210011-n15.html
そこでオイルリグのように
「軍艦や軍用機を繰り出して威嚇するという強硬手段を用いてでも建設妨害をするであろう。」(北村)
と言い出さず
「中国政府の面子がますます低下することは必至である。またこのプロジェクトはアメリカや台湾も巻き込むため、中国の対応は複雑かつ微妙なものにならざるを得ない。」(北村)
と、尖閣では中国は実力行使しないといった見通しはお汁粉なみに甘いものだ。
北村さんの主張では、中国は尖閣の領土問題は譲れるが、海底ガス田は譲れないといったものになる。
普通は逆であると思うものだが、それは媒体の事情だろう。
産経は、尖閣開発を否定的に書けない。なぜなら尖閣周辺での漁業や上陸開発をたくらむネトウヨ集団がいて、国益も理解できない購読者層が彼らを支持しているためだ。産経もその読者の機嫌を損ねず迎合しなければならない。これは実際に「環境保護のために尖閣に上陸させろ」といったヨイショ記事をしばしば出していることでそう判断できる。
だがら「『オイルリグ建設はできない』は書いてもらっていいが『尖閣開発はできる』と書いてくれ」と奇妙な主張をさせたのだろう。
この記事には他にもレーダやソナーについて技術的に変な部分や、台湾が日本と強調するとか、アメリカが日本の尖閣実効支配に文句をいわないといったようなヘンテコが結構ある。
だが、何より面白いのは「中国はオイルリグは実力妨害するが、尖閣開発を実力妨害しない」といった判断なので、そこだけを指摘するものだ。
ま、それよりも、永六輔の最後の「土曜ワイドラジオ東京」に耳を貸すべきだと思っているので、今日は午後までそうしようといったところです。ハイ
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Comment
15:05
きらきら星
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日本が本気で尖閣防衛にアメリカを引きずりこみたかったら、
「わが国の領土内にある米軍射爆場を立ち入り調査しまーす」
「米軍担当者もご同行願いまーす」とか言ってノボリ掲げて上陸すればいい。
それをやらないのは、本音では尖閣諸島の帰属はゴニョゴニョにして
日米中とも忘れてしまいましょうということなんじゃないでしょうか。
No title
17:37
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No title
06:15
チャイカ
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そんなアホな、両方とも妨害するに決まっているのでは?
まぁ~この方面の防備を堅めたければ、自衛隊の緊急展開能力等の向上は勿論ですが、南西の有人島に陸自守備隊等の配備を前倒しで行うべきです。その際には88式や12式地対艦誘導弾や03式地対空誘導弾他を宮古島、石垣島、与那国島等に前進配備し、尖閣周辺をカバーする必要があるのではないか。更に彼等の十八番、第五列や便意兵による反戦平和を御題目にしたデモやテロの類に対応する為には、警察の銃器対策部隊等も一緒に配備すると効果的かと。
彼等とて、尖閣と異なり、南西の有人島への陸自守備隊等の配備には、文句を付けられませんから。
09:37
きらきら星
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陸自の現場レベルでは極めて不評、て言うか阿鼻叫喚。
上から南西勤務希望アンケートとか回ってくるけど、選択欄に「希望しない」の欄が無え。
「熱望する」「希望する」「命令なら行く」の3種類しか無いって、なんじゃそりゃ。
「これは組織の要望だ」とか言ってる人間に限って異動対象から外れた定年前のオヤジどもばっかりだ畜生め。
・・・いや、これはデマでしょう。作り話に決まってる。
国防に身を捧げた自衛官が組織の要求を渋るなんて、あるわけないじゃないですか。ねえ。
Re: タイトルなし
11:39
文谷数重
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民間航路がある小笠原なら自費船便になる上、現地は観光地価格という
さらに先島は目鼻の先になまじ台湾があるけど渡航許可が面倒臭いというシャクの種じゃないですかねえ
> 南西重視施策と言えば聞こえは良いが、様は離島勤務が増えるわけで
> 陸自の現場レベルでは極めて不評、て言うか阿鼻叫喚。
> 上から南西勤務希望アンケートとか回ってくるけど、選択欄に「希望しない」の欄が無え。
> 「熱望する」「希望する」「命令なら行く」の3種類しか無いって、なんじゃそりゃ。
> 「これは組織の要望だ」とか言ってる人間に限って異動対象から外れた定年前のオヤジどもばっかりだ畜生め。
>
> ・・・いや、これはデマでしょう。作り話に決まってる。
> 国防に身を捧げた自衛官が組織の要求を渋るなんて、あるわけないじゃないですか。ねえ。
No title
15:23
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日本側にそんな権限無いでしょ。
実際神奈川の基地で爆発があった件でも日本側が何か行動を起こした訳でも無いし。
今回新たに調印される事になった地位協定を補足する環境条項でも立ち入り調査が認められるのは
"返還前"の基地であって返還がプロセスに乗ってすらいない尖閣で使えるものじゃない。
他国の領土紛争に介入しないのが米国の基本的な立場である以上、なんらかの協議の場で申し出たとしても
無視されておわりですよ。
09:32
きらきら星
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射爆場の外側は日本領で米国の許可は要らない。
本来日本がその気になれば射爆場絡みでいくらでも米中を突っつける。
まあ、アメちゃんから怒られるからやらんでしょうけどね。