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- » 2023 . 02
Category : 未分類
北村淳さんは、JBpressの読者に迎合しているのではないか?
中国の危険が危ないと言えば勝手に喜ぶネトウヨ系読者に阿っているのではないだろうか?
JBpressでは、北村さんは次のように述べている。
だが、それで日米は何を警戒しなければならないのだろうか?
平時に領海を無害通航されても何も困らない。中国軍艦が沖縄や東京外湾に入って何の不都合があるのか。「邪魔なら出て行ってくれ」といえばいいだけの話だ。
さらに「人民解放軍軍艦が尖閣諸島(中国側によれば中国領域だが)」を「『無害通航』」することは、日本領域であることを示すだけのことだ。なぜそのような不利を行うのかが不思議なものだ。
この北村さんの記事は、ネトウヨ系の読者に媚びる記事ではないか? JBpressの安全保障記事は、国難主張系の宗教のような危機感に合わせたものになっている。それに合わせ、頭の良くない読者の危機感を刺激するものでしかない。
逆に、ある程度の知識階級ならばその珍妙さに気づく。無害通航の要件を知らずとも「平時に領海に入られて何か困ることがあるか?」や「尖閣を日本領海扱いすることはない」と、漠然とであっても考えられるためだ。
その点で、この記事は誠実ではない。頭のわるいネトウヨ系読者のネトウヨ系発想に迎合して事実を曲げるものであるためだ。間違いは間違いであるとは言えないかもしれない。だが、少なくとも媚びるべきではない。
記事には他にも不思議なものもある。
いまさら「米国の行動により、武器の持ち込み」をと云々して意味があるのだろうか? フィリピン、ベトナム、台湾、マレーシアは先行して飛行場を作り、少なくとも前三者は対空火器を含んだ武器の持ち込みをしている。中国は持ち込みに遠慮はしない。
さらに、面積狭隘、地形平坦な人工島においた対艦・対空ミサイルのほうが脆弱な部分はある。それで米軍艦や航空機を一掃することは難しい。逆に米軍は人工島でほぼ曝露に近いこれら装備を容易に撃破できる。
北村さんは専門家であるので、この辺りは気づかないこともない。
だが、中国の危険は危ないを強調するためにそう書いている。そうにしか見えないものだ。
まずは、安全保障系の記事には読者の恐怖心を煽る傾向がある。自分達の商売や持っている知識を「価値がある」と示したいのだろうが、単に技術論にすぎないものを亡国の音曲であるように針小棒大することが多い。そして、この記事での「無害通航」や「対艦ミサイル」もその伝にしか見えないものだ
※ 北村淳「遅すぎた米国『FON作戦』がもたらした副作用 - 中国軍艦が『航行自由原則』を振りかざして日本領海を通航する?」『JBpress』(日本ビジネスプレス,2015.11.5)http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/45163
中国の危険が危ないと言えば勝手に喜ぶネトウヨ系読者に阿っているのではないだろうか?
JBpressでは、北村さんは次のように述べている。
「中国が今回のFONOPを逆手にとって、アメリカや同盟国に対する“中国版FONOP”を実施するかもしれない」という警戒の声も上がっている。
すなわち、次のような可能性があるというのだ。
「数週間前に中国海軍小艦隊がアリューシャン沖12カイリ内水域を航行した(本コラム「アラスカ沖のアメリカ領海を中国艦隊がパレード」http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44738)ように、中国艦艇がグアム沖やハワイ沖で『無害通航』を実施し、公海自由原則の尊重を逆アピールするに違いない」
「それだけではない。調子に乗って、人民解放軍軍艦が尖閣諸島(中国側によれば中国領域だが)や沖縄、それに東京湾口沖12カイリ内水域を『無害通航』しないとも限らない」
アメリカのFONOPに支持を表明した日本としても、中国海軍艦艇による日本領海内での“中国版FONOP”に備えなければなるまい。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/45163?page=5
だが、それで日米は何を警戒しなければならないのだろうか?
平時に領海を無害通航されても何も困らない。中国軍艦が沖縄や東京外湾に入って何の不都合があるのか。「邪魔なら出て行ってくれ」といえばいいだけの話だ。
さらに「人民解放軍軍艦が尖閣諸島(中国側によれば中国領域だが)」を「『無害通航』」することは、日本領域であることを示すだけのことだ。なぜそのような不利を行うのかが不思議なものだ。
この北村さんの記事は、ネトウヨ系の読者に媚びる記事ではないか? JBpressの安全保障記事は、国難主張系の宗教のような危機感に合わせたものになっている。それに合わせ、頭の良くない読者の危機感を刺激するものでしかない。
逆に、ある程度の知識階級ならばその珍妙さに気づく。無害通航の要件を知らずとも「平時に領海に入られて何か困ることがあるか?」や「尖閣を日本領海扱いすることはない」と、漠然とであっても考えられるためだ。
その点で、この記事は誠実ではない。頭のわるいネトウヨ系読者のネトウヨ系発想に迎合して事実を曲げるものであるためだ。間違いは間違いであるとは言えないかもしれない。だが、少なくとも媚びるべきではない。
記事には他にも不思議なものもある。
タイミングが遅かったFONOPのおかげで、人民解放軍に対して“正々堂々”と各種ミサイルシステムを人工島に配備させる“立派な口実”をアメリカ自身が与えてしまったのである。そして、人民解放軍が持ち込むであろう地対艦ミサイルと地対空ミサイルの中には、アメリカ海軍にとって防御困難な極めてやっかいな代物が少なくない。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/45163?page=4
いまさら「米国の行動により、武器の持ち込み」をと云々して意味があるのだろうか? フィリピン、ベトナム、台湾、マレーシアは先行して飛行場を作り、少なくとも前三者は対空火器を含んだ武器の持ち込みをしている。中国は持ち込みに遠慮はしない。
さらに、面積狭隘、地形平坦な人工島においた対艦・対空ミサイルのほうが脆弱な部分はある。それで米軍艦や航空機を一掃することは難しい。逆に米軍は人工島でほぼ曝露に近いこれら装備を容易に撃破できる。
北村さんは専門家であるので、この辺りは気づかないこともない。
だが、中国の危険は危ないを強調するためにそう書いている。そうにしか見えないものだ。
まずは、安全保障系の記事には読者の恐怖心を煽る傾向がある。自分達の商売や持っている知識を「価値がある」と示したいのだろうが、単に技術論にすぎないものを亡国の音曲であるように針小棒大することが多い。そして、この記事での「無害通航」や「対艦ミサイル」もその伝にしか見えないものだ
※ 北村淳「遅すぎた米国『FON作戦』がもたらした副作用 - 中国軍艦が『航行自由原則』を振りかざして日本領海を通航する?」『JBpress』(日本ビジネスプレス,2015.11.5)http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/45163
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No title
23:39
KUMA
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おっしゃる通り「無害」である限り、自由に航行させておいて良いと思います。中国の艦船が東京湾口の領海内を航行するのであれば、日本の自衛隊の船が北海艦隊の拠点がある青島沖の領海内を航行しても中国は何も言えません。自らの首を絞めるような行為は普通行わないと思います。
「専門家」の方々に、もっと発信してもらいたいのは、沿岸の主権が及ぶ水域に「領海」と「内水」があり、両者には大きな違いがある点、それから日本政府は領海内、排他的経済水域内の管理を行っていないどころか、限られた人材・設備を精一杯やりくりをして監視活動をおこなっている点です。
最近の産経(?)の記事によれば、竹島すら月に数回の頻度で(変な言質を取られないよう12海里の境界すれすれを)巡回しているとのことです。
要は、通っても良いが、しっかり監視していれば問題ないのではないでしょうか。おかしな行動を取る船舶・艦船の振る舞いは躊躇せず、どんどん表に出せば良いだけです。日本の海上自衛隊は中国だけではなく、ロシアの艦船だって、しっかりと監視・追跡をしています。
(中国の監視も大切でしょうが、ロシア海軍の方が現時点の脅威としては遙かに大きな存在だと個人的には思います。何故専門家の方々が触れないのかが不思議でなりません。お金にならないからでしょうか。)
その辺の政府の努力を正しく評価し、必要な所に予算をつけるコンセンサスを形成することの方が、変に騒ぎ立てるよりずっと大切ではないかと私は思います。
No title
12:24
ぱど
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「論理の通じない相手には力で対抗しないといけない」という風潮(一面では真理)が、ネトウヨを中心に流布されてしまった。
そのモデルタイプとして韓国内の反日運動と合致して説得力を持つ現実を見て一般読者もそちらに流される方向で進んでいる。
韓国内での反日運動が今の形を続ける限り、モデルタイプとしての説得力を失わずに継続していけますし、一定の読者層を維持できてしまうでしょう。
No title
20:26
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読者のニーズ
00:22
ひのまるせんす
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