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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2015.11
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Category : 未分類
 当たり前だが、日本はもうASEANで主導的な地位にはない。

 中国はASEAN切り崩しでマレーシアに椀飯振舞をしている。南沙問題については孤立気味となったので「国債を買ってあげるよ」とか「1兆円相当の投資枠を設定するよ」といったもの。ロイターの「中国、マレーシア国債買い増しへ 500億元の対中投資枠も付与」 がそれ。

 対して、日本のやっていることはショボい。インドネシアとの関係改善は安保分野での会談といったもの。朝日新聞「日本・インドネシア、2プラス2開催へ 安保分野で連携」 。ちなみにインドネシア最大の貿易相手国は中国であり、基本的に政府は中国とことを荒立てたくない。もちろん、「対中包囲網」やら「安全保障のダイヤモンド」云々ほどの効果は全くない。

 日本にできることも、その影響力もこんなものなのだろう。

 ASEANとしてもお得意様の大旦那は中国であり、それに靡くのも当然といったものだ。マレーシアやインドネシアのように安全保障で多少対立する要素はあっても、現実的な視点からすれば中国との関係を維持しなければならない。



■ フィリピンはアテにならない

 逆に、この構造で中国に頼れず、かつての力を失った日本に頼る国は、まともな国なのか?

 フィリピンが日本に接近しているが、結局は自力で対中関係を改善できないだけの結果である。領土問題に起因する国民感情をコントロールできず、政府そのものがそれに乗っかっているためだ。

 そして、その対中対峙でも外国だよりである。自力で中国に対峙できる軍事力を作れないくせに、中国との対立のために外国から武器を買おうとしている。フィリピンはアメリカからハミルトン型カッター2隻を貰い、いま3隻目引渡を準備中にある。日本からはTC-90に加えてP-3Cも貰おうとしている。

 だが、自前で買わない兵器が、威力を発揮できるだろうか? ベトナムは財政が厳しい折でも、自力で潜水艦を6隻買った。その爪に火を灯すような苦労して買った潜水艦と、日米に甘やかされて貰ったフィリピンの水上艦やP-3C、どちらが尊く強いかを考えればよい。

 基本的に他力本願であり、政府が国民感情に流されるままのフィリピンはアテにならないということだ。
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フィリピンってもう成長しなそうな国じゃないですか
中国と敵対してまで組むメリットが良くわかりませんね

No title

フィリピンはマゼラン殺した国だけあって結構裏切る、
それに外交も雑だしいざというときまるで宛てにならない
その点はインドネシアも同じ、あてにならない、政府も腐敗してる
ミャンマーもだめ、ラオスもだめ、韓国は敵対心むき出し
結局日本は単独で戦ういつものパターンなのかなあ